最初の千円札の肖像画になったのは誰?「日本武尊」…「にほんぶそん」じゃありませんよ!
最近、電子決済が伸びているようですが、まだまだ現金のみに対応、というお店も多いですね。電子決済はスマートで便利ですが、筆者は紙幣や硬貨のデザインの面白さもとても好きなので、今後も残っていって欲しいと思います。
さて、日常で最も良く使う紙幣と言えば、千円札ですよね?実は本日8月17日は、日本で初めて、千円札が流通した日なのです。
…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】千円札の肖像画に採用された人物名「日本武尊」、なんと読む?
日本初の千円札の肖像画になった人物の名前「日本武尊」の読み方をお答えください。
ヒント1:『古事記』などに伝わる、古代日本の皇族とされる人物です。
ヒント2:『日本書紀』では、同じ読み方で、表記が「倭建命」になります。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 日本武尊(やまとたけるのみこと) です。
ヒントにも書いたように「倭建命(やまとたけるのみこと)」とも表記します。
日本武尊が印刷された千円紙幣は、たった半年程度しか流通しませんでした。通貨価値が安定しなかった終戦直後の日本では、千円はかなりの高額で、使用の機会があまりなかったようです。
日本武尊の千円紙幣が失効した後、しばらくの間は千円紙幣は発行されず、1950(昭和25)年になってようやく千円紙幣が復活します。日本で2番目にできた千円紙幣の肖像画は「聖徳太子」でした。
さて、2問目と参りましょう。
【問題2】『札片』ってなんと読む?
「札片」という日本語の読みかたをお答えください。
ヒント:「紙幣」という意味の言葉です。
<使用例>
「私の父は苦学して身をたてたらしくて、その反動か、お酒が入ると札片を切る癖があるのよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 札片(さつびら) です。
「札片」という言葉単体よりも、「札片を切る」という慣用句のほうがポピュラーですよね?
「札片を切る」は「金のあることを見せびらかすようにして、一度に気前よく大金を使う」という意味です。高額であることが適正なモノの対価として大金を支払うのではなく、「見せびらかすように」というニュアンスを含んで一度に大金を使う、という意味になります。使うシーンに気をつけましょう。
本日は、日本初の千円札が流通した日にちなんで、
・日本武尊/倭建命(やまとたけるのみこと)
という難読人名、
・札片(さつびら)
という難読漢字をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱