英国製品といえば、上質なニット。なかでも漁師のためにつくられていた「アランニット」や「ガンジーニット」は、脂分を含んだ重厚な肌触りと、その背景で語り継がれるロマンティックなストーリーとが相まった、日本の男たちにとっても思い入れ深いプロダクトである。

なくなる前に急げ!

スコットランド製インバーアランのハンドニット

右からカーディガン¥69,800・クルーネック¥62,800・カーディガン¥69,800(トラベルズ〈インバーアラン〉)税抜、参考商品

スコットランドの婦人たちが自宅で手編みしてつくるインバーアランのニットは、その代表的な存在だ。しかし近年、そんな英国製ハンドニットの伝統が途絶えつつある。産業構造の変化、物価の高騰、編み手の高齢化など、その理由は様々だ。

インバーアランもすでに手編みのニットに関しては、インドに製造拠点を移している。ゆえに現在店頭に並んでいるスコットランド製インバーアランを見つけたら、逃してはならない。幸いなことに、1枚手に入れれば一生着続けることができるから。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2020年春号より
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PHOTO :
戸田嘉昭(パイルドライバー)
STYLIST :
石川英治(tablerockstudio)
EDIT :
山下英介(本誌)