「閑古鳥」ってどんな鳥?正体を知っていますか?
本日8月25日は、現在の『東京国際空港』、通称『羽田空港』の開港記念日です。
1931(昭和6)年のこの日、国内初のある機能を持った空港として、当時は『東京飛行場』の名で開港しました。
というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「専ら」ってなんと読む?
「専ら」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「一つのことに集中する」「一人占めする」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「昭和6年当時は、東京飛行場は民間航空機の発着を専らとする、日本初の空港だったのよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 専(もっぱ)ら です。
ヒントの例文で触れた通り、開港当時の東京飛行場は、日本初の「民間航空機専用空港」でした。東京飛行場の開港前は、民間航空会社は軍民共用の飛行場を使用していたのですね。
東京飛行場の記念すべき第一便は中国・大連行き定期便でしたが、航空運賃が高額すぎて、第一便に搭乗する旅客が、なんと一人もいなかったそうです。
というところで、2問目のクイズです。
【問題2】「閑古鳥」ってどんな鳥?
『閑古鳥(かんこどり)が鳴く』という慣用句に出てくる「閑古鳥」とは、どんな鳥でしょうか?以下の選択肢の中から選んでください。
1:カッコウ
2:モズ
3:実在の鳥ではない
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 1:カッコウ です。
『閑古鳥が鳴く』は、「客が来なくて商売がはやらず、さびれているようす」を指す慣用句です。この「閑古鳥」とは、実在の鳥「カッコウ」の異名です。
カッコウの鳴き声は、日本では「もの寂しいようす」の代名詞的にとらえられてきたようで、かの松尾芭蕉も、こんな句を詠んでいます。
~ 憂き我を 寂しがらせよ 閑古鳥 ~ 松尾芭蕉
さて、東京飛行場のお話に戻りましょう。
旅客のいなかった中国・大連への第一便、何を運んだと思いますか?
なんと、「マツムシ」と「スズムシ」、合わせて約6000匹だそうです。
大連でカフェを営む日本人が、現地の日本人客に秋の風情を感じてもらうために取り寄せたのだとか。とても粋なはからいだと思いますが、こんな贅沢をできる方の経営するお店は、閑古鳥とは縁がなさそうですね(笑)。
ちなみに当時の東京~大連へのフライト時間は、約12時間だそうです。現在の約3時間と比べると、4倍ものロング・フライトだったのですね!技術の進歩に、改めて感謝してしまいます。
本日は東京国際空港(羽田空港)の開港記念日にちなんで、
・専(もっぱ)ら
・慣用句『閑古鳥が鳴く』
という日本語をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱