関西国際空港が世界で評価されるポイントは「工まれている」こと!え?「工む」ってナニ?
本日9月4日は関西国際空港(以下、関空)の開港記念日です。
1994(平成6)年9月4日の、なんと午前0時に開港した関空は「日本初の24時間営業の国際空港」であり、
「世界初の完全人工島からなる海上空港」となりました。
…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「工む」ってなんと読む?
「工む」という日本語の読み方をお答えください。「工」は漢字で、「人工(じんこう)」の「工」です。
ヒント:「技巧や趣向をこらす」「策略をめぐらす」などの意味を持つ日本語です。
<使用例>
「関空って実は、大変に工まれて造られた空港なのね!」
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 工(たく)む です。
「巧(たく)む」とも表記します。
関空の「世界初の完全人工島からなる海上空港」を実現した技術力に対しては、世界的な評価もとても高く、
2001年、アメリカの土木学会(American Society of Civil Engineers)が「20世紀の10大プロジェクト」を選出した『Monuments of Millennium』の「空港の設計・開発部門」に選出されています。「20世紀最高の空港建設プロジェクト」と、米土木学会から評価されたわけです。素晴らしいですね!
また、イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社『スカイトラックス』が112か国・約550空港を対象に評価をつけたランキングでは、『バゲッジデリバリー部門』で、2015年以来、関空が5年連続で1位を獲得しています。開港以来25年間、一件もロストバゲージが無い事や、荷物を受け取るまでの待ち時間の短さ、わかりやすさなどが評価されたようです。
システムや職員の動作など、細部まで「工まれて」いるのでしょうね!
さて、2問目は番外編的に、「関空トリビア」クイズです。
【問題2】関空に本当にある「働く車」は?
次の選択肢の中から、関空で実際に稼働している車両を選んでください。
1:透明な移動バス
2:黄色い消防車
3:ヒョウ柄のパトカー
…さて、正解は?
「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:黄色い消防車 です。
24時間営業の関空では、夜間など、外灯がない滑走路でも視認性を向上させる目的で、赤よりも暗闇で目立ちやすい、黄色い消防車を採用しているそうです。
…ほんとうに、さまざまな部分で「工(たく)まれた」空港なのですね!
本日は、関西国際空港の開港記念日にちなんで、
・工(たく)む
という難読漢字と、関空トリビアをお届けしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『THE SANKEI NEWS』(2019年11月19日)/American Society of Civil Engineers HP
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱