「質種」ってなんと読む?「しつだね」ではないですよ!価値がモノを言います!
皆さま『ISO規格』という言葉はご存知ですか?『ISO』は『 International Organization for Standardization(国際標準化機構)』の略称で、簡単に言うと、さまざまなモノやサービスなどの質の「国際規格」を定めている組織のことです。
たとえば、クレジットカードのサイズは『ISO規格』により世界共通の大きさに決められていますが、もしも国によってバラつきがあったら、自国内でしかカードが使えず、大変不便ですよね?
日本は1952(昭和27)年の9月11日、つまり68年前の本日から、このISOに加盟しました。
…というエピソードにちなんで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「目標」って「もくひょう」以外になんと読む?
「目標」という日本語の「もくひょう」以外の読み方をお答えください。
ヒント:「特定の意味や対象を識別するためのもの。そのために用いるもの」などの意味を持つ言葉です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 目標(めじるし) です。
「目印(めじるし)」とも書きます。
『ISO(国際標準化機構)』は、モノやサービスなどの「国際規格を決める=標準化」を検討する非政府組織ですが、「標準」とは「判断のよりどころや行動の目安となるもの。基準」を意味する言葉です。
国際規格の「標準化」の手段の一つとなるのが、どの国の人にもわかる「目標(めじるし)」を決めることです。
皆さま、「非常口」を示す、緑と白の、人がドアから駆け出ていくマークはご存知ですよね?「非常口」は緊急時に、どんな国の人でも、一目でそれとわかることが重要ですので、あのマークは『ISO規格』で国際標準化されたものなのですが…
なんとあの非常口マーク、日本発のデザインなのです。『ISO』加盟国内の非常口すべてに日本発のデザインがついていると知ると、ちょっと感動的ですよね?
『ISO』はこうした、サイズやマークの標準化(=統一)のほか、組織の「マネジメントシステムの国際標準化規格」も管理しています。
「品質マネジメントシステム規格」「労働安全衛生マネジメントシステム規格」「情報セキュリティマネジメントシステム規格」など、さまざまな業種カテゴリごとに「マネジメントシステム規格」を設け、加盟国内の各団体や組織の「マネジメント(経営)の質(しつ=クオリティ)」を国際的に標準化するため『ISO認証』を発行しているのです。
…ちょっと難しいですね。2問目のクイズをはさんで、読み解きましょう。
【問題2】「質種」ってなんと読む?
「質種」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「金を借りる変わりに、質(しち)に置く物品」という意味の言葉です。
<使用例>
「質種にするなら、この鑑定書付きのジュエリーを持っていけば、目標金額の担保になるんじゃない?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 質種(しちぐさ) です。
例文で「鑑定書」という言葉が出ましたが、さまざまな業種の「マネジメントシステム規格」に対する『ISO認証』は、「組織や団体の運営」に対する「国際的な鑑定書」のようなものです。
『ISO認証』を受けようとする組織や団体は、業務計画書やマニュアルなど、『ISO』にさまざまな文書を提出したり、実施結果を繰り返し報告したりして審査を受けます。その結果、当該業種の「マネジメントシステム」に対する『ISO認証』が出れば、国内外の新規の取引先から、取引前でも「一定以上の水準で運営・機能している団体である」という信頼を寄せてもらえるわけです。
本日は、『ISO(国際標準化機構)』に関するトリビアをお送りしつつ、
・目標(めじるし)
・質種(しちぐさ)
という難読漢字をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:経済産業省ホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱