ネット通販の普及で、家にいながら服を買えるようになったが、色味や素材感、着用感、そして何よりも着用時のシルエットがどんなものかは、実際に手にしてみないとわからない。その点、セレクトショップなら、複数のブランドのなかから納得のいくアイテムを選べるし、店頭のディスプレイでコーディネートを学ぶこともできる。老舗の「ラ ガゼッタ 1987」に足を運べば、ヨーロッパの逸品が貴方を出迎えて、腕利きのスタッフが洒脱なコーディネートを提案してくれる。
南青山発・洒脱な紳士の殿堂「ラ ガゼッタ 1987」
上質で長く着られて、なおかつトレンドにも目配せした装いをものにするなら、セレクトショップに足を運ぶのが一番だ。目利きのバイヤーが世界中から集めてきた逸品は、服だけでなく、生活に彩りを与える雑貨などにも及び、審美眼を磨くうえでも効率がいい。南青山にある「ラ ガゼッタ 1987」は、30年にわたって、イタリアを中心とするヨーロッパのブランドを日本に紹介してきた、セレクトショップの老舗。「アスペジ」、「ハンコック」、「ピエール=ルイ・マシア」などのブランドは国内随一の品揃えを誇り、ほかにも、男のスタイルをエレガントでスポーティに格上げする気鋭のブランドをいち早く日本へ紹介している。今回はそのなかから、イタリアの新しい風を感じさせるブランドを中心に、おすすめの秋冬コーディネートを紹介したい。ビジネスでもカジュアルでも通用する、上質な大人の装いだ。
日本男児に最適! 「サンタニエッロ」のジャケット
近年、ファッションの世界ではクラシックな素材やスタイルへの回帰が顕著である。ツイード調の生地で仕立てた「サンタニエッロ」のジャケットは、軽やかな着心地で今の気分を表現できる、イタリアらしい一着。ちなみにこのブランド、日本ではまだそれほど知られていないが、実は1968年に南イタリアのサレルノで創業した老舗で、長くパンツ専門のファクトリーブランドとして活動してきた。創業者はテーラーのビアジョ・サンタニエッロ氏と、パンツ職人のカルメラ夫人。
’90年代に入り、息子のアントニオ氏が両親から受け継いだテーラー技術を元に、自身の飽くなき探究心によって誕生したのが、「サンタニエッロ」なのである。「ラ ガゼッタ 1987」が推す、このサルトリアーレジャケットは、前述した軽い着心地に加え、胸に芯地を入れることで、立体的で美しいシルエットを実現している。イタリア男に比べて胸板の厚みに劣る日本男児にとって、このような仕立ては実にありがたい。
■上司も見惚れるジャケパンコーディネートはこれだ!
「サンタニエッロ」のジャケットを使って、ビジネスで通用するジャケパンコーディネートを考えてみた。シャツは白がもっとも無難だが、ここではより若々しい雰囲気を出せるグリーン系をチョイス。ネクタイの柄をジャケットとシャツ、両方の色を含むものにすれば浮くこともなく、洒落たVゾーンをつくれる。パンツも同じ考えで色馴染みの良いライトグレーとし、さらに細畝のコーデュロイを選べばジャケットの素材感とも合い、都会的な雰囲気に。革靴も存在感のあるブローグ入りで、赤みのある茶系を合わせることで、気品あふれる装いが完成する。これで出勤すれば、日頃は厳しい会社の上司も憧れの眼差しを送るに違いない。もちろん、すべてのアイテムは「ラ ガゼッタ 1987」で揃えることができる。
新鋭「デヴォレ インチピット」のタック入りパンツが洒落ている!
上のコーディネートでも取り上げたパンツは、2017年春にブランドデビューを果たした「デヴォレ インチピット」のもの。ボタンファクトリーのディレクターや、素材開発のアドバイザーを歴任してきたデザイナーのマルコ・レ氏と、老舗パンツ専業ファクトリー、DEFRA社のタッグで実現したブランドである。腰回りの適度なボリュームと、ひざ下から徐々に細くなっていくテーパードラインのシルエットは、すっきりとした印象を与え、ディテールも手が込んでいる。そしてこちらの写真のパンツは、今や完全に定着したといっていいタック入りで、腰回りにゆとりをもたせた美しいラインが魅力。ウエスト部分はひもでアジャストするベルトレスタイプで、こだわりのデザインと上品なベージュのカラーが適度な抜け感を醸し出す。「ラ ガゼッタ 1987」のアイテムを使って週末のスタイリングを考えてみたので、ご覧いただきたい。
■淑女の足が止まる、大人の週末スタイルはこれだ!
タック入りでもテーパードラインのパンツなら、すっきりとしたシルエットに見せることができることは、前項で書いた。なので、ボリューミーなアウターと組み合わせてもバランスが取りやすい。秋から初冬にかけてはM-65タイプのブルゾンが防寒性の点でも丁度いいが、ここで「本物」のミリタリーウェアを使うのはNG。身幅や袖幅を細身に仕上げたモダンなシルエットのものを選ぼう。色は定番のカーキやネイビーでもいいが、パンツの上品な雰囲気を生かして、鮮やかな赤系をチョイス。中に着るシャツ(寒い日はニットもおすすめ)を黒やネイビーにすれば、嫌らしく見えない。足元は若々しく清潔感のある白のスニーカーを。そしてエレガントなシルクストールをさらっと巻いて秋色の並木通りを歩けば、すれ違う淑女の足が止まることは確実。真冬は、アウターをダウンジャケットにするだけでいい。
洒脱な男を目指すなら、「ラ ガゼッタ 1987」へ!
※掲載した商品の価格は、すべて税抜きです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 岩井賢志
- STYLIST :
- 河又雅俊