「秋分の日」ってもともと何日?祝日の決め方にビックリ!
シルバーウィークの4連休もいよいよ最終日『秋分の日』ですね。
今年は、『敬老の日』がハッピーマンデー制度によって月曜日に移動したため4連休が実現しましした。「国民の祝日」には、『敬老の日』ほかハッピーマンデー制度が適用される祝日と、原則として固定日の祝日がありますよね?
本日『秋分の日』はどうでしょうか?
…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】『秋分の日』ってどう決まる?
国民の祝日『秋分の日』は、毎年同じ日とは限りませんが、2020年現在、何によってその年の『秋分の日』が決まっているでしょうか?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:他の祝日とのバランス
2:天文計算
3:昔の暦(こよみ)の踏襲
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:天文計算 です。
「国民の祝日」のうち『春分の日』と『秋分の日』は、国立天文台の天文計算にもとづき、官報によって前年度に、次年度の両日の日程が発表されます。
そもそも「秋分」は、「昼と夜の長さが同じ日(※実際には昼のほうがほんの少し長い)」である、という計算を前提に「秋の真ん中の日」と決められ、この「秋分」や「春分」を起点に考えた計算によって現在のカレンダーが作られた、という説が有力です。
現在、世界中で使用されている基本的なカレンダー「太陽暦(たいようれき)」は、地球と太陽の位置関係、つまり天文計算によって算出されたものです。算出の際、また、1年間の気候の流れをつかむための目安となるのが「夏至/冬至/春分/秋分=二至二分(にしにぶん)」です。
「1年で最も昼が長い日」「昼と夜の長さが(ほぼ)同じ日」など、天文計算上わかりやすい要素を示す日は、計算の「起点」「目安」にできます。
現在、「1年365日+4年に一度の閏(うるう)日」という、計算され尽くしたカレンダーを目安に生活している私たちですが、
天文は、毎年全く同じ軌道を通るわけではないので、年度ごとの「秋分」や「春分」の日付は、微妙に違います。「秋分」や「春分」は「1年全体の季節感を計算する目安になる日」でもあるので「その年度におけるその日を正確に知ること」が重要です。そこで『春分の日』『秋分の日』は「天文計算にもとづき、前年度に公に発表される」という形になるのです。
さて、2問目です。「春分」「秋分」にも「分」という字が使われていますが…
【問題2】「野分」ってなんと読む?
「野分」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「秋から冬にかけて吹く暴風。野の草を強く吹き分けるような風。」などの意味を持つ日本語です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 野分(のわき) です。
現代俳句で、仲秋の季語とされています。ちなみに今日は、仲秋の真ん中の日でもあります。
本日は『秋分の日』にちなんで、
・国民の祝日『秋分の日』の決め方
のトリビアと、
・野分(のわき)
という難読漢字をお送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱