「浄財」ってナニ?寺社でお金を洗ったりすること?
本日9月24日から、環境省が推進する『環境衛生週間』に入ります。9月24日の『清掃の日』から10月1日の『浄化槽の日』まで、特に環境衛生について考えたり、注力することを啓発する目的で定められており、
「ごみ減量 みんなで進める リサイクル」―ゴミゼロ型社会をめざして―
という統一標語が掲げられています。「サステナビリティ」が国際的トレンドとされている昨今、環境については常に考えていきたいところですが、忙しい日々の中、つい甘くなってしまう部分も出るのが人間というものです。こうした啓発週間に、改めて気を引き締めたいですね。
というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「浄める」ってなんと読む?
「浄める」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「けがれや汚れを取り去る」「きれいにする」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「早起きして家の周囲の路上を掃き浄めてみたら、私自身の気分まで浄めらたように爽快だったわ!」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 浄(きよ)める です。
「浄」という字は常用漢字ですが、「浄化(じょうか)」などに使用する音読み「浄(じょう)」のみが常用漢字表内の読み仮名なので、「浄(きよ)める/浄(きよ)い」という訓読みが、意外と知られていません。
漢語の発音に基づく音読みよりも、日本的に翻訳した読み方である訓読みを知ったほうが、その字の意味が心に響きやすいですよね?
『環境衛生週間』で推奨されている、周囲の衛生やごみの減量、リサイクルなどは、広義に「環境を浄(きよ)める」という意識を持つと、自然とそのような行動に結びつきそうです。
さて、2問目も「浄」という字を深掘りしてみましょう。
【問題2】「浄財(じょうざい)」って何?
「浄財(じょうざい)」という言葉の正しい意味を、以下の選択肢の中から選んでください。
1:寺社で貨幣を洗いきよめ守り札のようにすること
2:寺社や慈善事業などに寄付する金銭
3:出資者が不明な金銭
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:寺社や慈善事業などに寄付する金銭 です。
「浄財」という言葉は、寺社でよく目にすると思いますが、これはお賽銭をはじめとする寄付金を指す言葉です。
先日、お若い方が「浄財」という言葉を「銭洗い弁天とかの神社でお金を洗うこと」とカン違いされていたので、クイズにしてみました。「浄財」とは「けがれのない(浄い)財=見返りを求めずに差し出される金銭」を指します。
本日は『環境衛生週間』にちなんで、
・浄(きよ)める/浄(きよ)い
という読み仮名と、
・浄財(じょうざい)
という言葉の意味をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:「令和2年度『環境衛生週間』/環境省からのお知らせ」/一般社団法人廃棄物資源循環学会ホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱