「家刀自」ってなんと読む?「やとうじ」ではありません。どんな人?
本日9月25日は『主婦休みの日』という記念日です。
「日頃、家事を主に担当している主婦がリフレッシュをする日」として、生活情報誌が制定した記念日で、アンケートによって年3回、本日のほか、1月25日、5月25日に制定されています。
筆者も「主婦」の一人です。年3回と言わずリフレッシュの日がたくさん欲しいところですが、実際、仕事も家事も…で、完全にお休みできる日は年3回以下かもしれない、という方もいらっしゃると思います。
『主婦休みの日』は、主婦本人より、家族に先に知ってもらい「この日は休んでね」と提案してもらえるといいのですが(笑)。
さて、本日は「主婦」をさまざまな言葉で表現する同義語をクイズにいたします。
【問題1】「御家様」ってなんと読む?
「御家様」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「近世、上方(かみがた。現在の京阪地域)で中流以上の商家の主婦を敬って言った言葉」という意味をもつ言葉です。
<使用例>
「本日は御家様にもお目にかかれて、大変光栄に存じます。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 御家様(おいえさま) です。縮めて「おえさま」とも言うようになったので、
御家様(おえさま)と読んでも正解です。
「(商家の)奥様」という意味ですので、「主婦」を表現する言葉です。
「家(いえ)」に敬いの接頭語「御」と敬称の「様」をつけて「御家様」とは、なかなか面白い表現です。主婦が家をきりもりする中心人物である、という評価や気持ちが込められているようで、素敵ですね。
2問目も、「主婦」を表す面白い日本語の難読クイズです。
【問題2】「家刀自」って何と読む?
「家刀自」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「その家の主婦」という意味の日本語です。
<使用例>
「明日は家刀自はご在宅でしょうか?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 家刀自(いえとじ) です。
「刀自(とじ)」はもともと「戸主(とぬし)」を意味しており、年配の女性の尊称として、また女性の名前の下につける敬称としても使われていた言葉です。
という事は、「家刀自(いえとじ)」という言葉も、1問目の「御家様」と同じ構成によって「主婦」を表現した言葉なのです。
日本では昔から「主婦=家の中心となる人物、家そのもの、敬うべき存在」という意識があったのですね。
本日は『主婦休みの日』にちなんで、
・御家様(おいえさま/おえさま)
・家刀自(いえとじ)
という、「主婦」を指す面白い日本語をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱