「フェアトレード」ってどういう事?改めてひもときましょう!

本日10月1日は『国際コーヒーの日』です。

この日に推奨されていることは、おいしいコーヒーを味わうことのみではありません。フェアトレード・コーヒーを普及促進し、世界のコーヒー農家の苦境についての知識を高めることも推奨されています。

というところで、本日1問目のクイズです。

【問題1】「フェアトレード」とはどういう意味?

「フェアトレード」とは、どういう意味でしょうか?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。

1:公平な取引

2:慈善的な交易

3:支援的取引

「フェアトレード」ってどういう意味?
「フェアトレード」ってどういう意味?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 1:公平な取引 です。

「Fair(フェア)=公平な」、「Trade(トレード)=取引」を指します。

「公平な取引」という翻訳だけでは「フェアトレード」というムーブメントの本質はわかりませんね。

端的に説明すると…

発展途上国で作られた作物や製品を、適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支えよう、という国際的な運動を「フェアトレード」と呼びます。

たとえば、コーヒー生産国には発展途上国が多く、遠い国に住む私たちにかぐわしいコーヒーを提供してくれている生産者たちには、貧困や児童労働など、さまざまな問題の渦中にある人々が少なくありません。こうした経済的に弱い立場の人々を一方的な都合で一時的に援助したりしなかったりするのではなく

彼らの商品を適正価格で評価し、継続した取引関係を結ぶことにより、生活環境を継続的に、抜本的に向上してもらおう…という取り組みが「フェアトレード」です。

最近では、日本のスーパーやコンビニエンスストアでも『FAIRTRADE(フェアトレード)』の表示のある商品が扱われているようです。『国際コーヒーの日』を機に、ぜひ注視してみてくださいね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「珈り」ってなんと読む?

「珈り」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:コーヒーの実・コーヒーチェリーが並んで実っているようすがコレに似ている、ということから「珈琲(コーヒー)」という当て字に使われました。

<使用例>

「年配の方のグレイッシュ・ヘアーに、秋らしい色の珈り、とても映えていて、素敵ね!」

「○○○○り」と読み仮名4文字です。
「○○○○り」と読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 珈(かみかざ)り です。

なんと、「髪飾り」のことです。こんな字もあったとは!
なんと、「髪飾り」のことです。こんな字もあったとは!

まさかの読み仮名ですが、確かに、赤いコーヒーチェリーが並んで実っていると、アクセサリーにしたいくらい可愛らしいですね。

コーヒーの実・コーヒーチェリー。
コーヒーの実・コーヒーチェリー。

ちなみに「琲」の字は、玉飾りなどをつなぐ紐を表す字なのだそうです。

こんな素敵な文字を組み合わせて「珈琲(コーヒー)」という表記を作ったのは、宇田川榕菴(うだがわようあん)という、幕末時代の蘭学者で、男性です。

この方、西洋の近代科学に関する書物を翻訳する際に、それまでの日本には概念すらなかった言葉を、いろいろ生み出していらっしゃいます。たとえば「細胞」「溶解」「酸素」などなど、今では当たり前のように使われている言葉たちです。万人にしっくりくる表現を選ぶことが上手な、センスのある方だったのですね!

本日は『国際コーヒーの日』にちなんで

・フェアトレード

・珈(かみかざ)り

などの言葉をおさらいいたしました。
 

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『漢字カフェ』公益財団法人日本漢字能力検定協会
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ILLUSTRATION :
小出 真朱