FENDI(フェンディ)では、10月10日の「Handbag Day(ハンドバッグデー)」をともに祝福すべく、アイコンバッグである「バゲット」と「ピーカブー」を掲げて、全世界で同時にバーチャルパーティーを開催。SNSでは、フェンディ フレンズである著名なセレブリティーたちが、盛り上げる予定とか。
Precious.jpでは、この記念すべき日に、伝説的なアイコンバッグ「バゲット」の魅力に改めて迫ります。
1990年代後半、主役級の存在感と機能性をあわせもつバッグとして一大ブームを巻き起こした、この「バゲット」バッグ。2019年春夏コレクションでは、仕様とサイズ展開を刷新し、さらにパワーアップしてリローンチしました。その魅力とは?
フェンディの「バゲット」バッグは、アクティブな現代女性の強い味方
「バゲット」といえば、人気TVドラマ『Sex and the City(セックス・アンド・ザ・シティ)』でヒロインのキャリーが愛用していたことを思い出す方も多いのではないでしょうか。ここでは初代「バゲット」からキャリーを演じたサラ・ジェシカ・パーカーの愛用モデル、人気の定番、最新コレクションまでバリエーションをご紹介しつつ、長く支持される理由を探ります。
■1:時代のニーズに完璧に応えるバッグとしてうまれた初代「バゲット」
「バゲット」が誕生したのは1997年。フェンディ家の3代目にして、現在クリエイティブ・ディレクターを務めるシルヴィア・フェンディがデザインを手がけました。シンプルなミニマリズムが台頭していた当時のファッション業界。時代の流れを受けて、シルヴィアは「気軽に持つことができる機能的なバッグを考案して欲しい」とリクエストを受けたのだそう。
そこで、ただ機能的なだけではなく、クラフツマンシップとデザイン性をあわせもつバッグとしてうまれたのが「バゲット」です。その後、「フェンディ」と並ぶアイコンバッグ「ピーカブー」や、ユーモラスなファーチャーム「バッグ バグズ」、付け替えストラップブームの火付け役となった「ストラップ ユー」をうみだしたのもシルヴィア。
彼女が手がけるアイテムには、クオリティやクラフツマンシップといった「フェンディらしさ」、ウィットがきいた「大人の遊び心」、そして現代の女性が求める「機能性、使いやすさ」を備えているという共通点があります。この3つがそろうことで、ほかにない無二のアイテムがうまれます。
小脇に抱えて持つ姿がフランスパン(=バゲット)に似ていることから名付けられた「バゲット」。名前にも遊び心が光りますよね。この「小脇に抱えて持つことができる」という点が大きな特徴。そのために必要な、短いショルダーストラップ、軽くてソフトな素材、小ぶりのシンプルなフォルムといった要素が詰まったデザインなのです。発表された当時、非常に斬新だった「両手が自由になる」バッグ。「バゲット」は、時代が求める機能性をエレガントに体現する存在でした。
■2:『SATC』の作中だけじゃない! サラ・ジェシカ・パーカーがリアルに愛用する「バゲット」
着こなしをブラッシュアップしてくれるデザインで、かつ実用的。「バゲット」は、オンもオフもアクティブな1990年代の女性たちの志向やライフスタイルにぴったりとマッチしていました。『セックス・アンド・ザ・シティ』のなかで、ファッションが大好きでキャリアにも意欲的なキャリーが愛用していたことにも納得ですよね。
『セックス・アンド・ザ・シティ』の作中のみならず、個人的にも「バゲット」を愛用しているサラ・ジェシカ・パーカー。プライベートや広告賞の授賞式など、さまざまなシーンで「バゲット」をスタイリングのポイントに活用しています。
■3:無限の可能性をもつシンプルなフォルム
瞬く間に世界的な知名度と人気を得た「バゲット」。ニューヨーク近代美術館(MoMA)の名キュレーター、パオラ・アントネッリは、「バゲット」の15周年を記念して2012年に出版されたアニバーサリーブックのなかで次のように語っています。「このバッグは、さながら『雛形』。オリジナリティがありながらシンプルなフォルムは、何百ものバリエーションをうむことができるキャンバスのよう」
事実その通りで、現在に至るまで発表された「バゲット」は1500以上。多様な素材、色、クラフツマンシップ、最新技術などを取り入れて、数々のバリエーションが発表されてきました。
例えば、フェレンツェを拠点とする伝統織物の「リジオ財団」とのコラボレーションによるもの。ルネサンス時代にまでさかのぼる伝統的な技術を駆使して、ベルベット、ブロケード、シルクといった上質で繊細な生地を使った「バゲット」が1997年から2005年にかけて職人たちによる手作業によってうまれました。
伝統技術を美しいバッグへと落とし込む一方、コンテンポラリーアートも「バゲット」の表現方法のひとつに。2012年には、アーティストのKAWS、画家のエノク・ペレス、画家/写真家のリチャード・プリンスといった著名な現代美術家たちによるコレクションが誕生しました。「バゲット」なシンプルなフォルムは、まさに表現のキャンバス。無限の可能性をもつバッグなのです。
■4:2019年春夏コレクションでは、さらにパワーアップしてリローンチ
「バゲット」の進化をさらに加速させたのが、2019年春夏コレクションでのリローンチ。仕様を刷新し、サイズにもバリエーションが加わりました。最大の変更点はハンドルとストラップ。これまでは備え付けだったハンドルが取り外し可能になったうえ、同じく取り外しできるストラップも付属。さらには、別売りのストラップで表情を変えることもできます。リローンチを通して、より使いやすく、さまざまな持ち方ができる仕様へと大きなアップデートを遂げました。
ハンドルをいかしてハンドバッグとして使うほか、ストラップを付ければクロスボディバッグやショルダーバッグに。ハンドルとストラップを取り外せばクラッチに早変わり。デイリーからドレスアップまで、あらゆるシーンに寄り添います。
リローンチ後の定番「バゲット」は、全面に施されたFFロゴのエンボス加工と豊富なカラーラインナップが特徴。シックなベーシックカラーから上品なピンクやベージュ、鮮やかなレッドやグリーンまで、多彩な色が楽しめます。素材は軽くソフトで上質なナッパレザー。すっきりコンパクトな印象ですが、見た目以上の収納力を備えているのもポイント。必需品に加えて、小さめのペットボトルや折りたたみ傘も持ち歩くことができます。
定番のミディアムサイズに加えてラージ、スモール、さらにメンズもローンチ。その後、より小さな「ナノ バゲット」や4×4cmと「バゲット」史上最小の「ピコ バゲット」も仲間入り。サイズ違いで重ね付けや重ね持ちをしたり、パートナーと兼用できたりと、ぐっと「バゲット」の世界が広がりました。
■5:名セリフ「これはバッグじゃないの、バゲットよ!」が飛び出すムービーは必見!
リローンチにともなってスタートした「#BaguettFriendsForever」キャンペーンでは、各国のセレブリティーやインフルエンサーをフィーチャーして「バゲット」を巡る友情を描いた全9話のムービーを制作。
なかでも、サラ・ジェシカ・パーカーと『セックス・アンド・ザ・シティ』で使用したバッグの復刻版が登場する第3話は必見! 「This is not a bag, it’s a Baguette!(これはバッグじゃないの。バゲットよ!)」という名セリフも飛び出します。誕生から20年以上、ブランドにとって究極のアイコンといえる「バゲット」。このセリフが表すように、それはもはやバッグを超えた存在といえるのかもしれません。
■6:気になる最新コレクションをチェック!
最新の2020-21年秋冬コレクションは、淡いピンクやブルーなどを使ったシックでフェミニンなタイプが充実。なかでもニット素材の「バゲット」は象徴的な新作。ローゲージのニットを思わせるボディに、ニットで巻いたハンドルやフリンジ付きのフラップを組み合わせたデザイン。ふわふわと柔らかな質感で、身も心もあたたかい気分にしてくれそうなバッグです。
今回は1997年の発表以来、進化を続ける「バゲット」の魅力に迫りました。バッグというひとつのアイテムを超えて、フェンディのクリエイティビティとクラフツマンシップ、そして上品なウィットを象徴する域へと達した「バゲット」。
それはフェンディのアイコンであると同時に、私たちの毎日に寄り添ってくれる存在でもあります。15周年のアニバーサリーブックで、作家のよしもとばななさんが「このバッグは、親友のようにずっとそばにいれてくれます」と語ったように。日々を心地よく彩ってくれる親友のような「バゲット」、あなたもお気に入りを手に入れてみませんか?
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 門前直子
- EDIT :
- 石原あや乃