「漲る」ってなんと読む?「はる」ではありませんよ!とってもパワフルです!
1887(明治20)年のこの日、神奈川県の横浜で、その後の重要な生活インフラとなる、ある有用なモノが、日本で初めて整いました。なんだと思われますか?
上水道です。
水道の蛇口をひねれば給水される、という便利なシステムが、日本で初めて整ったのです。
これにちなんで、本日10月17日は『上水道の日』という記念日に制定されています。
日本発の近代的上水道による給水システムは、イギリス将校の設計指導のもと、外国人居留地へ給水されたものでしたが、横浜はこの設営効果もあり、市街地として急速に発展するのです。
…というわけで本日は「水」を表す漢字の部首「氵(さんずい)」の入った難読漢字をクイズにしてみました。
さっそく1問目です。
【問題1】「漲る」って何と読む?
「漲る」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「あふれるほどに満ち広がる」「水の勢いが盛んになる。水が満ちてあふれる」などの意味を持つ言葉です。
「本当に美味しいものをいただくと、身体だけでなく、精神にも力が漲るわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 漲(みなぎ)る です。
「氵(さんずい)+張」で「漲(みなぎ)る」、納得の読み仮名ですよね!「漲る」という言葉、充実して前向きなパワーを感じさせる、素敵な日本語だと思います。
さて、二問目に参りましょう。ちょっと難易度が上がりますよ!
【問題2】「淘げる」ってなんと読む?
「淘げる」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「水中でゆすりながらよりわける。よりわけて悪いものを捨てる。」「米を水に入れてとぐ」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「砂の中に、珊瑚からできた『星の砂』が混ざっているから、手分けして淘げましょう。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 淘(よな)げる です。
この言葉、ご存知でしたか?
「水中でより分けて悪いものを捨てる」という行為、「お米をとぐ」と同じ作業を一言で表現する日本語が存在しているのです。
「淘」という漢字は「淘汰(とうた)」という熟語ではよく触れていると思いますが、
「淘(よな)げる」という日本語、「米離れ」という言葉をよく目にするようになった日本では、ちょっと感慨深い言葉ですよね?
本日は、日本で初めて上水道による給水が開始された『上水道の日』にちなんで、「水」を表現する「氵(さんずい)」のつく難読漢字
・漲(みなぎ)る
・淘(よな)げる
に注目してみました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出真朱