「号」って1文字、「ごう」以外になんと読む?「番号」ってそういう意味なのか!と納得です!
政権が交代し、菅首相の公約の中でも「携帯電話料金値下げ」のゆくえがどうなっていくか、注目されていますね?
携帯電話といえば、2006(平成18)年の本日10月24日から、当時としては画期的な制度が導入されたこと、覚えていらっしゃいますか?
ナンバーポータビリティ制度です。
それまでの日本では、携帯電話番号は各通信事業者(キャリア)ごとに割り当てられており、いわゆるキャリアの「のりかえ」を行う際には、携帯電話番号を変更せざるを得ませんでした。ユーザーが新たなキャリアに魅力を感じても「ビジネス用の電話番号を変更すると、取引先に手間をかけてしまう」などの問題がネックとなり、キャリア変更をずっと見合わせている…という例も多く、事実上、大手キャリアの「顧客囲い込み」につながっていたわけです。
「固定客」という言い回しが、あまりよろしくない方向に具現化したようなシステムになってしまっていたのです。
…というところで、1問目は「固」という字の難読熟語クイズです。
【問題1】「固唾」って何と読む?
「固唾」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「緊張して息をこらすとき、口の中にたまる唾(つば)。」という意味を持つ言葉です。
「あまりの真剣勝負に、見ていた私も固唾を呑んだわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 固唾(かたず) です。
緊張の一瞬を見守る時などに使う「固唾を呑む」という慣用句でお馴染みの表現ですが、「固唾」と熟語単体で見ると「かたつば?」と混乱した方もいらっしゃるかもしれません。
…さて、2問目は「携帯電話番号」の「号」という字にスポットをあてます。
【問題2】「号」って「ごう」以外になんと読む?
「号」という字の、1文字で日本語として成立する読み方をお答えください。
ヒント:「呼びならわしている人や物の名」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「アルバートさんは偉い方だけれど、いつもご自身から『アルって呼んでください』って、親しみやすい号を名乗られるのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 号(よびな) です。
なるほど「称号(しょうごう)」や「雅号(がごう)」などの熟語では、「号」という字は「号(よびな)」を表現していますね。
「携帯電話番号」は、電話を使用する際の数字の並びからなる「号(よびな)」のようなものかもしれません。
これが変わったり、間違えたりしていては、その相手にアクセスできない…「名前」と近い重みを持つ、固有のナンバーなのですから。
ナンバーポータビリティ制度の導入で、「え?電話番号を変えずにキャリアごと機種変更できるようになるの?」と、当時オンタイムで感激した思い出のある方も多いのでは?
もはや現代の重要な生活インフラとなった携帯電話、経済とのバランスをとりながら、より使いやすく進化して欲しいですね。
本日は、かつてナンバーポータビリティ制度が導入された日にちなんで、
・固唾(かたず)
・号(よびな)
という日本語をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出真朱