「茱萸」ってなんと読む?知ってる植物名のはずですが、これが読めたら漢字博士!?
ハロウィンが近づいて来ましたね。今や日本でもすっかり、晩秋の風物詩となりました。定番のお菓子やお店のラッピングなども、この時期はハロウィン・カラーになったり、カボチャやお化け、コウモリ、などのモチーフが使われたり、可愛らしい工夫にウキウキします。
今年は感染対策に配慮し、ネット上など、仮想空間に集まっての仮装大会やパレードなども企画されているようです。皆様は何かのイベントに参加されるのでしょうか?
…さて、本日1問目のクイズは、「お化け」の「化」が含まれる難読漢字ですよ!
【問題1】「囮」って何と読む?
「囮」という字の、1文字で単語として成立する読み方をお答えください。
ヒント:推理小説のタイトルでは、この字を見かける頻度が高いかもしれません。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 囮(おとり) です。
「相手を誘い寄せるために利用するもの」などの意味を持つ言葉です。推理小説では、犯人をおびき寄せるための「囮捜査(おとりそうさ)」という言葉、しばしば見かけますよね?たぶん「囮捜査官」と書いてあると「おとりそうさかん」と難なく読めたのに、「囮」一文字だと読めなかった…という方もいらっしゃると思います(笑)。
もともとは、「鳥や獣を捕えようとする時に、誘い寄せるために使う同種の鳥や獣」を意味する言葉です。良く鳴く鳥を籠の中に入れて置き、他の鳥を寄って来させる…というような手法です。
囲いの中に「化かすもの」が入っている、「囮(おとり)」という漢字の成り立ち、そのままですね。
さて、2問目に参ります。
【問題2】「茱萸」ってなんと読む?
「茱萸」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:植物の名称で、この植物は「晩秋」の季語になっています。また、この植物と同音の名前を持つお菓子が、子ども達に大人気です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 茱萸(ぐみ) です。
この時期に赤い実をたくさんつける、落葉高木です。実は食べることができ、甘酸っぱく、やや渋みがあります。
弾力のある食感が人気のお菓子「グミキャンディー」はこの植物の名前と関係あるのかと思いきや、全くの無関係。ドイツ発祥のお菓子なので、ドイツ語で「ゴム」を意味する「Gummi」と、英語の「candy(飴)」が合体した呼び方です。
本日は、晩秋の季語の中から
・囮(おとり)
・茱萸(ぐみ)
という難読漢字をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出真朱