「黒子」って「くろこ」以外になんと読む!?あなたにもきっとあるモノですよ!
1972(昭和47)年の本日10月28日、外国から日本に、あるスーパースターがやってきました。
…どなたでしょう?
実は人間ではありません。
パンダです。日中国交正常化の記念として、上野動物園に、オスのカンカンとメスのランラン、2頭のジャイアントパンダがやってきたのです。
ジャイアントパンダは本国・中国でも絶滅危惧種で、大切に保護されている動物です。独特の白黒模様がアイコニックで、一目見て「かわいい!」と自然に声が出てしまうような魅力にあふれ、友好の懸け橋という大役も、十二分に果たしてくれていますよね?
本日はパンダに敬意を表しつつ、「白」「黒」二つの漢字それぞれの入った難読熟語をおさらいします。
【問題1】「白面」って何と読む?
「白面」の「はくめん」以外の読み方をお答えください。
<使用例>
「あなたがバーに誘ってくださるなんて意外だったわ。白面では話せないような告白をされるんじゃないかと、ちょっとドキドキよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 白面(しらふ) です。
「素面(しらふ)」とも書きます。
「酒を飲んでいない普段の状態。また、その顔つき。」という意味の言葉です。例文のように、思い切って伝えなければならないような話をするため、お酒の力を借りるようなシーンで「白面では言えない」「白面では話せない」など、慣用的に使われる言葉でもあります。
「白面(はくめん)」と読むと別の言葉になり、こちらの意味は「素顔」「色白の顔」「年若く経験が浅いこと」などになります。
さて、2問目は「黒」の入った問題です。
【問題2】「黒子」ってなんと読む?
「黒子」という日本語の「くろこ」「くろご」「こくし」以外の読み方をお答えください。
ヒント:「黒子(こくし)」と読む場合と同じ意味の言葉です。
<使用例>
「口元の黒子って、なんとも言えずセクシーよね?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 黒子(ほくろ) です。
意味を説明するまでもありませんが、「顔の表面にある黒褐色の小さな斑点」の事ですね。
「黒」と「子」でなぜ「ほくろ」と読むのでしょう?
「ほくろ」は平安時代には、「母の胎内でついたカスのようなもの」と考えられ「ははくそ」と呼ばれていた、と言われています。「ははくそ→はうくろ→ほーくろ→ほくろ」と、音が変化したのではないか?と言われており、医療上同じモノを指す言葉の「黒子(こくし)」と合わさって「黒子(ほくろ)」という読み方も定着したもの、と考えられます。
「黒子(ほくろ/こくし)」と読めば「ほくろ」を指し、
「黒子(くろこ/くろご)」と読めば、「歌舞伎での役者の介添え役や、人形浄瑠璃の人形遣いが着る黒い衣服。また、その人。」「自分は表に出ず、裏で人をあやつる人。」という意味になります。
本日は、ジャイアントパンダが初来日した日にちなんで、「白」「黒」という字の入った難読熟語
・白面(しらふ)
・白面(はくめん)
・黒子(ほくろ/こくし)
・黒子(くろこ/くろご)
をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『どれだけ知ってる?漢字の豆知識』公益財団法人 日本漢字能力検定協会
- ILLUSTRATION :
- 小出真朱