「騎る」ってなんと読む?「きる」ではなくて…「騎士」は何をしていますか?
11月3日、『文化の日』ですね。
『文化の日』は1946(昭和21)年11月3日に日本国憲法が公布されたことにちなんで制定された国民の祝日ですが、
「文化」をキーワードに、ほかにもさまざまな記念日として登録されているようです。いくつかご紹介しましょう。
・文具の日…「文具と文化は歴史的に同じ意味を持つ」という解釈で、東京都文具事務用品商業組合などが制定。
・調味料の日…「日本の食文化に欠かせない調味料を改めて知って欲しい」ということで、日本調味料マイスター協会が制定。
・アロマの日…アロマ文化を日本にも浸透させるべく、日本アロマ環境協会が制定。
・まんがの日…「漫画を文化として認知してもらいたい」との思いと、日本を代表する漫画家・故・手塚治虫氏の誕生日にちなんで、日本漫画協会などが制定。
・世界コスプレの日…「世界で日本の文化となりつつあるコスプレをより広めていく」目的から、コスプレコミュニティサイトの運営会社が制定。
…最後の二つはどちらも「漫画」という文化に関連する記念日ですね。「漫画」は今や、世界中に認められている「日本発祥の質の高い文化」と言えるでしょう。昨今は、コロナ禍の中で『鬼滅の刃』が大変な経済効果を生んでいる事も話題ですよね?
…本日は「漫画」にちなんだ日本語クイズをお送りします。
【問題1】「漫り」って何と読む?
「漫り」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「むやみに。考えもなく。とりとめもなく。」などの意味を持つ言葉です。
「快晴の休日を、家の中で漫りに過ごすのはもったいないわね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 漫(みだ)り です。
この連載の過去記事で、もう一つの訓読み「漫(そぞ)ろ」も取り上げたことがございますが、
「漫」という字は「注意散漫」などの熟語にも使用されるように「とりとめなく。考えもなしに。」という意味があるのです。
「漫画」という呼び名が、登場当時、どういう意識でつけられたものか、うかがい知れますよね?
ストーリーの表現に合った絵柄で、映画のようなカット割り構成を用いて表現される漫画作品の制作に、いかに卓越した技術が必要か…という背景を、現代の我々は容易に想像できますが、
「漫画」と呼ばれ始めた当時は、その技術は社会的に軽視されていたわけです。
逆風の中、医学博士のスキルをお持ちの上でも漫画家として生き、数々の名作を遺した『漫画の神様』・手塚治虫氏の偉業に、改めて感動してしまいますね。
手塚作品の中でも、女性の皆様は特に『リボンの騎士』は印象深いのでは?
…というところで、2問目のクイズです。
【問題2】「騎る」ってなんと読む?
「騎る」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「馬にまたがる」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「愛らしいお姫様が、男装で馬に騎って活躍する『リボンの騎士』には、いつもときめいていたわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 騎(の)る です。
…単純な訓読みながら「なるほど」と納得ですね!
懐かしい作品も、最新の話題作も、電子書籍などで手軽に触れられるようになった現代。「まんがの日」でもある本日は、気になる作品を読んでみる休日に…という過ごし方も素敵ですね!
本日は、
・漫(みだ)り
・騎(の)る
などの難読漢字をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出真朱