世界の洒落者たちを魅了し、今やイタリアンクラシックには欠かせない存在となったナポリの老舗マリネッラ。その最たるアイテムと言えば小紋柄のネクタイだが、日本にあるマリネッラのふたつのショップ「東京ミッドタウン」、「丸の内」では、コートをはじめ、バッグなどの男の装いをクラスアップさせる名品たちが多くそろう。
ブランドのアイコンであるネクタイは、自社工房で手練れの職人たちが目を光らせ、一本一本魂を込めて制作。そのほかのアイテムは協業という形をとり、それぞれを得意とする工房へ発注し、マリネッラと親交が深いブランドとコラボしたアイテムを展開。
マリネッラが提案する正統派スタイルの名品
コート|オンスタイルが引き立つ頼もしき盟友
1935年に創業したイタリアを代表するアウターブランド、シーラップとマリネッラのコラボモデル。シーラップの中でも人気のコットン100%のバルカラーコートは取り外し可能なライナー付きで、ライニング(裏地)にはマリネッラの小紋柄を採用している。シンプルさの中にエレガントさを秘めたコートは、はおるだけでスタイルを高次元へと格上げしてくれる。
ネクタイ|男のオンスタイルに欠かせない必要なエッセンス
マリネッラを知るうえで外せないのがネクタイだ。右の小紋柄は高い職人技術を必要とするセッテピエゲ折りを採用し、デザインは1964年のアーカイブ生地を来たる東京オリンピックに合わせて復刻したもの。オンスタイルに、さらなるエレガンスを与えてくれる珠玉のネクタイは、取り入れるべき一本だ。
ネイビーにイエローゴールドの刺しゅうをあしらい、夜空に輝く12星座のマークをデザインしたレギュラータイ。イタリアでは星座に関するロマンあふれる物語や、星座をモチーフにした建築物などが多く、星座は身近な存在だ。愛を語るのが得意な、イタリアならではのユーモアがこの一本に込められている。星占いで相性を確認してからセレクトするのもおすすめだ。
クラッチバッグ|シンプルな美しさは持つだけで楽しくなる
マリネッラの隠れた名品クラッチバッグ『ソットブラッチョ』はイタリア語で、脇の下を意味し、強靭さもあり、滑らかな質感を兼ね備えたカーフレザーを採用。サイズは約28×39×5cmと、A4サイズの書類やタブレットがすっぽりとおさまるサイズだ。カラーバリエーションも豊富で、全18色展開。ワンポイントとして取り入れたり、その日の気分に合わせて持ち変えたい。
傘|憂鬱な雨も味方に!荒々しくも世界一美しい
1860年創業のマリオ・タラリコとマリネッラのダブルネーム。一本一本手づくりであるため生産数が少なく、またハンドルの太さや長さが微妙に違うのがイタリアメイドらしい。レモンの木のハンドルは一見荒々しい印象だが、傘を開いたときや閉じたときに、傘を持つ喜びを実感させられる心地よさがある。先端のチップには牛ホーンを採用。芸術性の高いつくりになっている。
スカーフ|ブランドらしさもあり洗練されたデザイン
ブランドを象徴する小紋柄を取り入れたリバーシブル仕様のシルクスカーフ。首に巻くだけで、上品なスタイルに導いてくれる。主張しすぎないデザインは、カジュアルな装いをはじめ、ビジネスでも取り入れやすく、男女問わず人気だ。ネクタイの柄に合わせてコーディネートに変化をつけたり、パートナーへの贈り物としてもおすすめだ。
マリネッラとは単なるネクタイブランドにあらず、イタリアが得意とするモノづくりの英知が集結した、男の装いに必要なエッセンスが凝縮したブランドなのだ。ここで紹介したアイテムは下記2店舗で購入なので、機会があれば足を運んでいただきたい。
マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン
- マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン TEL:03-5413-7651
- 住所/東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア1F
営業時間/11:00~20:00
マリネッラ ナポリ丸の内
- マリネッラ ナポリ 丸の内 TEL:03-3217-2871
- 住所/東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F
営業時間/11:00~20:00
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年冬号より
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- EDIT :
- 安里昌悟