グレーよりも優しく、ベージュよりもかっこいい、「グレージュ」の魅力を紐解く好評シリーズ。そんな大人の最愛色の「グレージュ」だからこそ、仕事シーンのコーディネートにも積極的に取り入れてみたいものですよね。そこで今回は、「グレージュ」が特別に見える、ネイビーとの上品配色による着こなしをご紹介! シックなベーシックカラー同士の組み合わせだからこそ、「知性を感じさせつつも、威圧感は与えない」という、知的で品格あるスタイルが完成するのです。

深いネイビーとの組み合わせで、知的で品格あるスタイルに

着慣れたはずのグレージュがなぜか特別に見える、ネイビーとの上品配色。黒ほどメリハリをつけず、白よりもなじみすぎない、メンズライクな落ち着いた色調が大人好みです。シックなベーシックカラー同士の組み合わせなので、仕事シーンでも躊躇せずに着ることができ、すぐに取り入れられるというのが、この配色最大のポイント。知性を感じさせつつも、威圧感は与えない…、大人の女性の理想的な着こなしが実現します。

■1:ダークネイビーをつないだクラシックな着こなしに、グレージュのバッグが映える

コート・ニット・パンツ・靴(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、スカーフ(エルメスジャポン)、ピアス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(デルヴォー・ジャパン)
コート・ニット・パンツ・靴(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、スカーフ(エルメスジャポン)、ピアス(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(デルヴォー・ジャパン)

深いネイビーのワントーンで全体をまとめた、知性あふれるグレージュ×ネイビーの着こなし。黒ではなく、ダークなネイビーだからこそ、端正なグレージュカラーのバッグと相性抜群! 上品な色のコントラストを楽しむことができるのです。暗い印象になってしまわないように、顔周りにはきれい色のスカーフを添え、華やぎもプラスしましょう。

■2:チンチラの贅沢なファーが、カジュアルをラグジュアリーに輝かせる 

ジレ・ニット・パンツ・バッグ(ロロ・ピアーナ ジャパン)、時計・ブレスレット・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
ジレ・ニット・パンツ・バッグ(ロロ・ピアーナ ジャパン)、時計・ブレスレット・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

「メリハリ配色でもやわらかく、優しい印象に仕上げたい…」。そんな人におすすめなのが、光沢のある艶やかなネイビーと、明るいライトグレージュの色合わせです。上品なネイビーのジレは、最高級のチンチラファー素材ののもの。リラックスした着こなしに一点投入するだけで、凛とした存在感が漂います。

■3:フェミニンなネイビーのワンピースには、きちんと感のあるバッグでバランスを

ワンピース(アストラット 青山店)、ネックレス・ブレスレット(ストラスブルゴ〈ラケッツ〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)
ワンピース(アストラット 青山店)、ネックレス・ブレスレット(ストラスブルゴ〈ラケッツ〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)

襟元に寄せられたギャザーが生み出す、ゆるやかなドレープが魅力のネイビーワンピースを主役に。しなやかなドレープがネイビーの重さを払拭し、ノーブルなたたずまいを演出してくれます。そこに、アクセントとしてグレージュバッグを投入。グレージュ×ネイビー配色の上品さが際立ち、さらに品格漂うスタイリングが完成します! ポイントは、分量が多いネイビーに、グレージュと好相性なゴールドアクセサリーで華を添えること。ダンディーな配色なのに、アイテムの選択しだいで、こんなにも優美に仕上がるのです。

■4:しなやかなボウタイブラウスをつなぎ役に、辛口エレガンスを実現

ジャケット(三喜商事〈イレブンティ〉)、ブラウス(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、パンツ(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、バッグ(シャッツィ・チェン)
ジャケット(三喜商事〈イレブンティ〉)、ブラウス(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、パンツ(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、バッグ(シャッツィ・チェン)

メンズライクな印象のハードなレザージャケットも、定番の黒ではなく、深いグレージュカラーを選ぶことで、こんなにもまろやかな雰囲気に。合わせるボトムは限りなく黒に近いネイビーを選び、ほんの少し青みが加わっていることで、黒よりも優しく落ち着いた雰囲気が醸し出されます。さらに、インナーにはオフホワイトのボウタイブラウスを合わせることで、凛とした女らしさが香る、理想的な辛口エレガンスが実現。

■5:大胆な柄とフォルムのポンチョで、大人の休日スタイルに遊び心を

ポンチョ(ストラスブルゴ〈エルネスト〉)、ニット(Theory luxe)、パンツ(三崎商事〈マルゴン〉)、バッグ(三喜商事〈ボルボネーゼ〉)
ポンチョ(ストラスブルゴ〈エルネスト〉)、ニット(Theory luxe)、パンツ(三崎商事〈マルゴン〉)、バッグ(三喜商事〈ボルボネーゼ〉)

肩の力がふっと抜けた休日スタイルも、「きれいめ」な大人の魅力あふれる着こなしを目指したいもの。たとえば、襟元のボリューム感や、鋭角なひし形のデザインにこだわったポンチョを取り入れてみましょう。知性あふれるネイビーだから、大胆な柄もカジュアルになりすぎず、頭からすっぽりかぶるだけで様になるのもうれしいポイント。仕上げにグレージュのパンツを合わせることで、さらに上質な大人のカジュアルスタイルの完成です。

■6:優しいグレージュトーンに包まれて、幸せ感あふれるカジュアルに

トップス(オールウェイズ〈M・fil〉)、スカート(サポートサーフェス)、ストール(三崎商事〈マロ〉)、眼鏡(モスコット トウキョウ)、時計(ブライトリング・ジャパン)
トップス(オールウェイズ〈M・fil〉)、スカート(サポートサーフェス)、ストール(三崎商事〈マロ〉)、眼鏡(モスコット トウキョウ)、時計(ブライトリング・ジャパン)

グレージュスカートと生成りのトップスによる、優しいグラデーションの組み合わせには、ローゲージニットのネイビーストールをアクセントに。うっとりするような肌触りのカシミア100%ストールと、表面をアルパカ混の起毛素材にしたムートン風ラップスカートにより、カジュアルな着こなしにも上質さが加わります。秋冬素材ならではのリッチ感を、グレージュ×ネイビーのコーディネートで存分に楽しみましょう!

以上、シックなベーシックカラー同士の組み合わせだからこそ、知的で品格あるスタイルが完成する、グレージュ×ネイビーの着こなしをご紹介しました。知性を感じさせつつも、威圧感を与えない印象に仕上がるので、仕事シーンのコーデにもうってつけです。

PHOTO :
水田 学(NOSTY)
STYLIST :
大西真理子
HAIR MAKE :
川原文洋(UM)、重見幸江(gem)
MODEL :
生方ななえ、内海誓子
COOPERATION :
Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store
EDIT :
廣田沙羅(HATSU)
RECONSTRUCT :
難波寛彦