牛肉の美味しさと甘辛いたれでご飯が進む、丼物の中で大人気の「牛丼」。その手軽さから和のファーストフードとも呼ばれる「牛丼」ですが、高級な牛丼を贅沢に食べたい! と思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、牛丼の歴史、高級肉を使った牛丼のレシピの基本、今話題の高級牛丼「キャピトル牛丼」を紹介します。
また、大切な人との食事や特別な記念日に、ワンランク上のレストランが探せる『一休.comレストラン』から、高級牛丼が食べられる東京の老舗店、大阪のおすすめのお店をピックアップしました。また、お家で楽しめるお取り寄せ高級牛丼もチェックしていますよ!
■高級な牛丼を贅沢に食べたい!
大人から子供までに愛される丼物と言えば「牛丼」と答える人も多いのではないでしょうか。低価格で手軽に食べられ、お腹もしっかり満たされる牛丼もとても美味しいですが、高級な牛丼も味わってみたいと思いませんか? 古くから日本人に親しまれている牛丼の歴史を紐解きながら、牛丼について紹介していきます。
■牛丼の歴史
牛丼は、西洋から伝わった牛肉と日本の米が合わさり、関東と関西の食文化が影響を与え合って生まれた庶民の食べ物です。では、牛丼はいつから親しまれていたのでしょうか。
牛丼の起源は「牛鍋」?
牛丼の歴史は、文明開化によって日本に西洋の文明が入り始めた明治時代にまでさかのぼります。食文化が大きく変化した文明開化、中でも牛肉の販売が開始されたことは、庶民にも多大な影響を与えました。そのころに、牛肉を使った牛鍋がブームとなり、牛鍋を扱った牛鍋屋が賑わいを見せていたそうです。
牛鍋ブームから「牛飯」が誕生
牛鍋というと、現在のすき焼きをイメージしがちですが、当時の牛鍋の具は牛肉とネギのみ。それに時々やかんで差し湯を加えながら、ぐつぐつ煮込んで食べるというものでした。牛鍋ブームと同じ時期に、ご飯の上に汁物や具などを全て乗せて食べる「どんぶり物」が登場したことにより、牛鍋をどんぶりの上にかけて食べる牛飯が誕生したと言われています。
「牛丼」と呼び始めたのは吉野屋?
ご飯に牛鍋をかけた牛飯は、手軽で安いだけでなく、ボリュームもあるため、あっという間に庶民の間に広まることに。 1899(明治32)年には、牛丼チェーンの吉野家の前身である「吉野屋」が日本橋の魚河岸で開店。牛飯を「牛丼」と最初に呼び始めたのは、この吉野屋だと言われています。
牛丼は醤油ではなく味噌味だった
瞬く間に人気となった「牛丼」ですが、ブームとなった牛鍋は肉の臭みをとるため、関東では味噌味でした。一方、関西では、新鮮で美味しい牛肉が手に入っていたため、牛鍋も今のすき焼き同様に醤油味で食べられていました。その後、1923(大正12)年の関東大震災で牛鍋屋が次々閉店したことで、関西から醤油味のすき焼きが持ち込まれ、今の醤油味の牛丼になったという説が有力なようです。
■高級肉を使った牛丼レシピの基本
リーズナブルな価格で楽しめる牛丼ですが、いつもより高級なお肉を使って美味しい牛丼を使ってみませんか。 ここでは、高級肉を使った牛丼レシピの基本を紹介します。
ポイントは割下!
牛丼の味付けの決め手は割下です。 通常の牛丼では、だしに醤油や砂糖で味をつけますが、高級肉の美味しさを生かすために砂糖は使用しません。その代わり、みりんを多めに入れ、すっきりとした甘さに整えます。 お好みで白ワインを加えると、ほどよい酸味でよりシュッとした後味の割下に仕上がります。 また、牛肉に火を通しすぎると固くなってしまうので、火加減に注意しましょう。
材料
・黒毛和牛 250g
・玉ねぎ 半分
・割下
みりん 150cc
醤油 50cc
酒 50cc
※お好みで、酒の代わりに白ワイン50ccでも
作り方
1、鍋に割下の材料を入れ、沸騰させてアルコール分を飛ばします。
2、出来上がった割下を2つにわけます。
3、くし型に薄く切った玉ねぎを片方の割下に入れ、弱火にかけて煮ます。
4、残りの半分の割下を火にかけ、牛肉をさっとくぐらせるように火を入れます。
5、割下をくぐらせた牛肉を3の玉ねぎの入った鍋に入れ、合わせます。
6、味が馴染んだら火を止め、ご飯の上にのせ、好みの量の割下をかけます。
■話題の高級牛丼「キャピトル牛丼」とは?
リーズナブルで美味しく、庶民の味方のイメージの強い牛丼ですが、お肉の味を楽しむために作られた高級牛丼「キャピトル牛丼」が話題を集めています。「キャピトル牛丼」とは、どんな牛丼なのでしょうか。
5,000円以上の極上の一杯
「キャピトル牛丼」とは、ザ・キャピトルホテル 東急のオールデイダイニング「ORIGAMI」で食べられる牛丼のことを言います。 最高級のお肉を使用し、肉本来の味を楽しむべく具材は肉と玉ねぎのみ。ORIGAMI特製の割下で味付けられた極上の一杯です。 さらに、盛り付けられた器はロイヤルコペンハーゲンと、視覚でもその美味しさを楽しむことができます。
■東京で高級牛丼が食べられる老舗のおすすめ
東京で高級牛丼が楽しめる、おすすめ老舗レストランを紹介します。
「豚捨 KITTE丸の内店」(東京都千代田区丸の内)
創業明治42年の三重県伊勢市の老舗すき焼き屋「豚捨」が、東京駅に隣接するKITTEに東京初出店した「豚捨 KITTE丸の内店」。松阪牛のルーツである最上級の伊勢牛を、すき焼き・しゃぶしゃぶ・牛丼等で気軽に味わえます。伊勢牛をすき焼き風に甘辛く煮た「名物!伊勢肉の上牛丼」(2,200円)は、伊勢で長年愛され続けてきた伝統の味。東京駅の駅舎を眺められる良席や完全個室もあり、落ち着いた雰囲気の中で最上級の伊勢牛を堪能することができます。
「焼肉excellent 銀座店」(中央区銀座)
1995年創業の元祖厚切り焼肉お店として全国展開する「焼肉トラジ」が、大人の焼肉店をコンセプトにオープンした「焼肉excellent 銀座店」。 アートギャラリーと焼肉を融合させた空間で、松阪牛や前沢牛、トラジ和牛など、様々な高品質の銘柄牛を楽しむことができます。目利きのプロが厳選した「サーロイン重」(3,800円)は、柔らかなお肉と甘い脂のからまったご飯を一緒に味わえる逸品です。
「牛肉寿司 きんたん」(中央区銀座)
「その街で一番愛される、焼肉レストランになりたい」をビジョンに掲げる、都内を中心に展開する焼肉店「KINTON」。「牛肉寿司 きんたん」はKINTONブランドの中でも、20種類以上の部位を使用した牛肉寿司と和牛のユッケを堪能できる本格的な牛肉割烹のお店です。 ランチメニューの「牛肉寿司&牛丼御前」(2,180円)は、特製牛丼の他、乾杯スパークリングワイン、牛肉寿司3貫、ハラミステーキ&メンチカツが味わえます。
「完全個室 しゃぶしゃぶ 九 西麻布本店」(中央区銀座)
六本木駅、乃木坂駅から徒歩7分。九州のこだわり食材をちりばめた絶品高級しゃぶしゃぶが食べられる、看板のない隠れ家のようなお店「 しゃぶしゃぶ 九」。 全席完全個室のプライベートな空間の中で、ゆったりと焼肉を味わうことができます。柔らかい和牛と玉ねぎを醤油と砂糖で味付けした「プレミアム牛丼こだわり温泉卵添え」(2,000円)は、シンプルながらも贅沢な美味しさ。とろりとした温泉卵と一緒に食べれば至福のひと時が味わえます。
「まごころ創作 しげ田」(渋谷区恵比寿)
創作和食をテーマに、洋食のエッセンスを加えた料理が自慢のお店「まごころ創作 しげ田」。メインのお肉は黒毛和牛をはじめ、黒豚、黒さつま鶏など上質な食材を用意。「国産A5ランクみすじ土鍋ごはん」(3,850円)は、じっくり弱火で時間をかけてふっくらと炊き上げたの土鍋ご飯と、国産A5ランクの柔らかいみすじが相性抜群です。
■大阪で高級牛丼が食べられるお店のおすすめ
大阪で高級牛丼が楽しめる、おすすめのお店を紹介します。
「牛歩」(大阪市中央区)
地下鉄本町駅から徒歩5分にある「牛歩」。独自のルートで仕入れた国産黒毛和牛や希少部位など、牛を知り尽くした“肉師”の店主が厳選した本当に美味しい肉を提供する創作焼き肉店です。「和牛をふんだんに使用した特製牛丼」(980円)は、牛の甘い脂が出汁に染みた、他では味わえない贅沢な味わい。いつもよりちょっと贅沢なランチタイムにぴったりです。
「花殿 ka-den 京橋京阪モール」(大阪市都島区)
京橋駅から徒歩1分、京阪モールホテル館6Fにある近江牛専門の和食店「花殿」。「最高級クラス近江牛×近江野菜」をコンセプトに近江牛尽くしの自然和食を堪能できると人気のお店です。豊かな自然の中、清冽な水や栄養バランスに配慮された飼料で育てられた近江牛を使った「近江牛のプレミアム牛丼」(1,380円)は、お肉の柔らかさとお肉特有の豊かな香りが特徴。大人の落ち着いた和モダンな雰囲気の店内は、接待や宴会、会食など様々なシーンで利用することができます。
「梅田 璃泉/ホテルビナリオUMEDA」(大阪市北区)
阪急線大阪梅田駅まで徒歩5分。新大阪・心斎橋も地下鉄で1本、観光やビジネスの拠点に最適なホテルビナリオ梅田の1階に店を構える「梅田 璃泉」。店内は洗練されたモノトーンの空間で、都会の中心にいながら、都会とはかけ離れた寛ぎと癒しの時間が楽しめる和食店です。地元但馬の一頭買いの神戸牛を直接仕入れて作った「神戸牛のすき煮重御膳+ランチドリンク1杯サービス(ネット予約特典)」(3,480円)は、素材の質を追い求め、丁寧な調理と味付けで丹精込めて作られた逸品。テイクアウトもでき、お家でも楽しむことができます。
「福寿館 大阪なんば店」(大阪市中央区)
なんば駅から徒歩3分の「福寿館 大阪なんば店」。お店の主役は、水と空気がきれいな山形県・月山の麓にある福寿館直営牧場で丹精込めて育てられた自慢の福寿館牛が楽しめます。丁寧に寿き焼にしたお肉を贅沢に重箱に詰めた「寿き重」(2,000円)は福寿館自慢の深い味わい。一度は食べておきたいお昼の定番メニューです。
「みわ屋 南森町店」(大阪市北区)
南森町駅から徒歩1分。岐阜県に本店を持つ「みわ屋」は昭和38年に創業して以来、こだわりの黒毛和牛を使用した様々な料理を提供してきました。岐阜名物であり、みわ屋の看板メニューである「牛まぶし」(3,300円)は、醤油ベースの甘ダレがご飯とよく合う濃厚な味わい。ランチで食べられる厳選黒毛和牛ロース肉を使った同メニューは、みわ屋自慢の逸品です。
■お取り寄せできる高級牛丼のおすすめ
高級牛丼をお家で楽しんでみませんか。東京の老舗「今半」など、お取り寄せできる高級牛丼をピックアップしました。
「浅草今半 牛どんのぐセット」
明治28年創業の100年以上愛され続ける「浅草今半」。 「牛どんのぐセット」は、自宅で手軽に老舗割烹の味が楽しめる人気のセットです。牛肉・こんにゃく煮・割り下を鍋にあけ、牛肉をほぐしながら2分半ほど煮てご飯の上にかけるだけで簡単に老舗の味の出来上がります。焼豆腐や長ねぎ、玉ねぎなどを加えてすき焼風に、玉子でとじて牛玉丼など、様々なアレンジを加えても美味しく召し上がれます。
「スギモト 松阪牛牛丼セット」
創業明治33年、 生産から加工、販売までを手がけるお肉の老舗専門店「スギモト」。肉質がやわらかく、脂の溶ける温度が低いことが特徴の松阪牛を使った牛丼は、さらりとした味わい。湯せんで温めるだけなので調理も簡単。1袋70gと小ぶりなので、小腹が空いた時やおつまみにもぴったりです。
「前沢牛 牛丼の具」
岩手県奥州市の恵まれた自然の中で育てられた最高品質の前沢牛を贅沢に使用した牛丼の具です。濃厚なうまみの北海道産利尻昆布使用のエキスとふくよかな甘みの本みりん、香り豊かな本醸造濃口しょうゆで少し濃いめに味付けされているので、ご飯に乗せても、豆腐と一緒に肉豆腐にアレンジしても美味しく召し上がれます。
「国産牛と完熟トマトのイタリアン 牛丼」
東京青山にリストランテホンダの本田哲也氏監修の、レストランの味わいが自宅で楽しめる、国産牛と完熟トマトのイタリアン牛丼セットです。厳選した国産牛と甘みが際立つ玉ねぎ、太陽の光をたっぷり浴びたトマトを炒めてワインでじっくり煮込み、スパイスを加えて更に煮立たせてからねかせて熟成させました。お好みでチーズをのせて食べればひと味違った味わいを楽しむことができます。
「九州産黒毛和牛 和牛丼の具」
高品質な九州産黒毛和牛を100%使用、無添加で余計な調味料や添加物一切使用せず、家庭料理と同じように出来る限りシンプルに、丁寧に手作りされた牛丼セットです。 お豆腐や長ネギなどとお鍋に入れれば牛鍋に、ピーマンやニラなどと一緒に春雨にあえて、ごま油とコチュジャンで味を調えるとゴージャスなチャプチェにと、様々なアレンジも楽しめます。
■高級牛丼に舌鼓を
本記事では、牛丼の歴史、高級肉を使った牛丼のレシピの基本、今話題の高級牛丼「キャピトル牛丼」を紹介しました。 また、ワンランク上のレストランが探せる『一休.comレストラン』から厳選した、高級牛丼が食べられる東京の老舗店、大阪のおすすめのお店、お家で楽しめるお取り寄せ高級牛丼もチェックしています。 高級肉を使った味わい深い牛丼を楽しんでみませんか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images/株式会社東急ホテルズ配信のプレスリリース「【ザ・キャピトルホテル 東急】キャピトル牛丼」