「QOL(キューオーエル)」って何?知っておきたい現代用語です!
本日11月14日は、『アンチエイジングの日』です。「いい(11)とし(14)」の語呂合わせで、医師などの専門家がアンチエイジング関連の情報提供を広く行う、NPO法人アンチエイジングネットワークが制定した記念日になります。
…ということで本日は、言葉の観点から「アンチエイジング」について考えてみましょう。
「アンチエイジング」とは、「アンチ」+「エイジング」の二つの言葉でできています。
「アンチ」だけピックアップすると、昨今の日本では、ネット上で誹謗中傷をする人々を「アンチ」と読んだりしますね?「対象者に対し、アンチコメントをし続ける」などの行動の特徴を表現した呼び名です。
これ以前にも、プロ野球愛好家で言うところの「アンチ巨人」など、「大変人気の高い対象」の前に「アンチ」とつけ、その対象を好まない人を表現するなど、
一般に「アンチ」はネガティブな印象の行動に使用されることが多い言葉でした。
しかし「アンチ=英語で言うところの『anti』」の本来の意味は「対抗」を意味する接頭辞であり、
前述のようなネット上の誹謗中傷者は、英語では「hater」と呼ばれるようです。
では、本来の「『anti』=アンチ=対抗」とはどういうニュアンスなのか考えてみましょう。「対抗」とは、何に対して「抗(あらが)う」「抗(はりあ)う」ことなのでしょうか?
…というところで、本日の1問目です。
【問題1】「対」って「たい」「つい」以外になんと読む?
「対」の読み仮名として、1文字で日本語として成立する「たい」「つい」以外の読み方をお答えください。
ヒント:「○○あい」と読み仮名4文字の読み方で、一般に「配偶者」を連想する言葉です。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 対(つれあい) です。
「対」という字は旧字の「對」の異表記で、「對」は「向かい合った二人の人間が土を突き固める」行動を表現しているようです。そこから、「ペア」を意味する「対(つい)」や「対(つれあい)」の読み仮名ができたようです。
「アンチ」は、接頭辞という部分も鑑みると、本来「対抗者」のような意味ですが、
「対抗」とは、とにかく嫌う、というような意味ではなく、
まず「対(ペア/つれあい)」ほどに自分に大きく添う対象、を意識する、という感情が大前提となって出てくる「抗(あらが)う」「抗(はりあ)う」気持ちや行動を表現する言葉ではないでしょうか?
ですので、「アンチエイジング」のように、「エイジング=現在進行形の加齢」という、人間と切っても切れない、人生に添う大きな対象(現象)をきちんと意識した上で、プラスに抗(はりあ)うための行動を指す「アンチ」の使い方のほうが本流かと思います。
…というところで、2問目のクイズです。
【問題2】「QOL」ってどういう意味?
アンチエイジングを考える上や医療の分野などで昨今注目されている言葉「QOL(キューオーエル)」とはどんな意味の言葉でしょうか?以下の選択肢から正しいものを選んでください。
1:人生の問い(Question of Life)
2:人生の質(Quality of Life)
3:人生のゆらぎ(Quake of Life)
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:人生の質(Quality of Life) です。
「QOL(キューオーエル)」という言葉、みなさま、ご存知でしたか?
人生の過ごし方を考える上で昨今、注目されている言葉です。
究極的に「その人の幸福度」という意味でとらえられる言葉で、
個人個人の精神的な生きがいや健康、快適な環境、充分な教育、レジャーなど、さまざまな観点から「QOL」をとらえます。
美しく健康に年齢を重ねるための取り組み=アンチエイジングは「QOLの向上」「QOLの維持」を目指す、積極的な行動…ということになります。
医療の分野では、難病患者の治療の進め方を考える際など、以前から議題に上がってきた言葉ですが、
昨今はアンチエイジングなど、広い意味で、人生の過ごし方を考える上で登場する、トピック的な言葉になっています。大人のたしなみとして、ぜひインプットしてください。
本日は『アンチエイジングの日』にちなんで、
・対(つれあい)
・QOL=Quality of Life(人生の質/生活の質)
という言葉をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:特定非営利法人アンチエイジングネットワークホームぺージ/『角川新字源海底新版』(株式会社KADOKAWA)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱