新しい時代へと価値観が変化しつつある今、創刊以来ラグジュアリーを追求しつづけてきた『Precious』が、3人のスタイリストとともに、「贅沢」の意味を改めて考えました! 最新『Precious』12月号で特集を展開しています。

その特集内で、スタイリスト・犬走比佐乃さんは「エレガントを極めるには、ていねいなおしゃれが必要。「贅沢」の美学こそ、細部に宿ります!」と語って下さいました。

この記事では、そんな"マダム犬走"の提言をご紹介します。今回は、「ブローチ」について。

犬走 比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)富士見高等学校から文化女子大学短期大学部被服専攻科を卒業し、SUNデザイン研究所に入社。主にファッションショーのスタイリストとして"ケンゾー""サンローラン""ディオール"等のショーの制作に携わる。1985年、SUNデザイン研究所より独立し、フリーランスのスタイリストとしてファッション全般の広告、雑誌関係の仕事を中心に、セミナー、トークショー等でも活動している。

目に見えない部分、ディテールのひとつひとつにこだわることこそが真のエレガンスであることは、今も昔も変わらないおしゃれの真理です。かのココ・シャネルも「ラグジュアリーなものは、裏も表も同様に美しい」と語っています。

ていねいに服を身につけること、細部にまで気を配ることでしか到達しないエレガンスの極意を、スタイリストの"マダム犬走"に尋ねました。

提唱:「思い込みより2cm上」のブローチであか抜ける

ブローチ『ローズ ド ノエル クリップ』(ラージモデル)¥3,528,000(ヴァン クリーフ&アーペル)、イレブンティのジャケット¥95,000・マーク・ケインのシャツ¥45,000(三喜商事)
ブローチ『ローズ ド ノエル クリップ』(ラージモデル)¥3,528,000(ヴァン クリーフ&アーペル)、イレブンティのジャケット¥95,000・マーク・ケインのシャツ¥45,000(三喜商事)

ここ数年、ブローチがマイブームです。私のワードローブの核である、テーラードジャケットがもつシャープな雰囲気を損なわず、それでいてやわらかな女らしさが加わる気がします。

あまり注目されないアイテムだからこそ、個性を演出できる点も魅力。「ネックレスやピアスとブローチを、同時につけても大丈夫?」と聞かれることもありますが、まったく問題ありません。ただし、ポケットチーフはしないほうがいいですね。

あか抜けるためのポイントは、「自分で思っている位置よりも少し上」、鎖骨のあたりにつけることです。こうすることで見る人の視線を上に引きつけ、すっきりとした印象に。

ブローチは…このボリューム感を選ぶのも、ブローチであか抜ける秘訣。真冬に花を咲かせる幸運の花、クリスマスローズを讃えるコレクション。

問い合わせ先

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PHOTO :
石倉和夫
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
hiro TSUKUI(Perle)、三澤公幸(3rd)
MODEL :
細谷理紗
COOPERATION :
BACKGROUNDS FACTORY
WRITING :
河西真紀
EDIT&WRITING :
竹市莉子(HATSU)、喜多容子(Precious)