マスクのある生活がすっかり定着し、仕事ではリモートな時間が増え、新しい生活に。
今まで経験したことのないこの状況下で、表情筋は使われにくくなり、口元の緊張感は薄れ、老化が加速の一途に…。今、ここで気づいたときが、立て直しどきです!
今回、お話を伺ったのは…
顔だけの問題じゃなかった! 「緊急立て直し」エリアMAP
ほうれい線や二重あご、輪郭のもったり感…どれも顔内の問題かと思いきや、実は頭皮や首、デコルテの影響も。
「顔はもともと後頭部から引き上げられているんです。なので、頭が凝ると引き上げ続けられなくなり、顔が下がってきて、顔の下半身にしわ寄せがくるのです。
しかも、PC作業などで前傾姿勢が続くと首やデコルテの筋肉が縮んだり、固まったり、骨格がズレたり…。そういった積み重ねも、顔の下半身を下に引っ張り、よりたるみを加速させているのです。
そのため、頭や首、デコルテの凝りをケアすることでも、顔の下半身を速攻的に引き上げることが可能になるのです」
■1:ココが凝ると、頬&輪郭に即、影響!「頭」エリア
頭の側面に位置する側頭筋は下あごまでつながっているため、ココが凝ると頬がたるみ、輪郭がゆるみ、顔が老けて見える大きな要因に。そのため頭をほぐすことで速攻的にリフトアップ効果が得られるエリアです。
■2:首の強ばりで、顔のお肉が落下!「首」エリア
PC作業などの前傾姿勢やくいしばりで首が凝ると、顔が下に引っ張られ、垂れてきます。頭から鎖骨へつながる首の胸鎖乳突筋をほぐすことで、若々しい印象を取り戻せます。
■3:呼吸が浅くなって、顔が酸欠に!「デコルテ」エリア
同じ姿勢でいることが増えるとデコルテの大胸筋や小胸筋が硬くなり、呼吸が浅くなってしまいます。すると血流が悪くなって酸素や栄養が顔や頭にまで回りにくくなり、顔のくすみやたるみを引き起こすのです。
そこで、今回は前回の「頭」ほぐしに続いて、「首」ほぐしのメソッドをご紹介いたします。
顔の下半身を下へと引っ張るのをブロック!「首」ほぐし
側頭部から鎖骨につながる胸鎖乳突筋は、PC作業やスマホなどを使う時間が大幅に増え、凝り固まる傾向に。そこが凝ってしまうと、顔の下半身が下がるのはもちろん、特に口角が下がってきます。
凝りをほぐしてゆるめ、キュッと引き上がった顔の下半身を目指しましょう。
Step1:頭からつながる、首の筋をほぐす
頭を少し傾けると浮き上がってくるのが胸鎖乳突筋。人さし指と中指の2本の指の腹を、胸鎖乳突筋のフェースライン下に押し当て、左右に小さくスライドさせながらほぐす。左側には右手を、右側には左手を使って。
Step2:首の上から鎖骨まで、まんべんなく
首の上部から鎖骨上までを5か所ほど、人さし指と中指の腹でスライドさせながらほぐしていく。1か所につき5回を3セット。皮膚をこするのではなく、その下の筋肉をとらえるようにし、痛気持ちいい圧でほぐす。反対側も同様に。
Step3:首の後ろの筋肉もゆるめる
親指は鎖骨上に置き、残りの指を首の後ろ側の骨に沿うように置いて首を挟むようにして持つ。そのまま、後ろに「うんうん」と倒しながらうなずき、首を小さく左右に「イヤイヤ」と振る。それぞれ5回×2セット行う。
\前の手の位置はココ!/
Step4:頭と首の境目も徹底的に
両手の人さし指と中指を頭と首の境目に当て、頭を後ろに倒しながら「うんうん」とうなずき、次に首を小さく左右に「イヤイヤ」と振る。それぞれ5回×2セット行う。生え際の中央から左右に5か所、同様に。
いかがでしたでしょうか? 次回は、たるみの加速を阻止する「デコルテ」ほぐしの4ステップをご紹介します。お楽しみに!
- PHOTO :
- 玉置順子(t.cube/人物)
- HAIR MAKE :
- AYA(LA DONNA)
- MODEL :
- 牧野紗弥
- EDIT&WRITING :
- 長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)