「沢庵」ってなんと読む?「さわいおり」ではないですよ!食べ物です!
先週は驚くほど温かい日があり、ニュースでも話題になっていましたね。しかし今週からは徐々に冷え込みが厳しくなってくるようです。…冬ですね。
暦(こよみ)の上では、
11月7日から11月21日ごろまでが二十四節気の「立冬(りっとう)」、
11月22日から12月6日ごろまでが「小雪(しょうせつ)」で、
「立冬」「小雪」の間の期間が「初冬」になります。
現在は「初冬」の中間を少し過ぎたところになります。
…ということで本日は、初冬の季語から難読漢字クイズを出題いたします。
【問題1】「案山子」ってなんと読む?
「案山子」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:農家で活躍するモノです。
<使用例>
「ネットで田園風景の画像をいろいろ見ていたら、こんなに可愛らしい案山子を見つけたのよ!」
・・・さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 案山子(かかし) です。
初冬の季語に「案山子揚(かかしあげ)」という言葉があります。
案山子と言えば、田畑を害獣から守ってくれる人形のことですが、冬になり、農家がお休みする時期になると案山子を田畑から引き揚げ、お供え物をして供養する風習があり、これを「案山揚(かかしあげ)」と言うのです。
農業従事者であらずとも、日々、農作物をいただいて生活しているわけですから、「初冬は案山子さんに感謝する時期」と覚えておきましょう(笑)!
さて、2問目です。
【問題2】「沢庵」ってなんと読む?
「沢庵」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:お弁当やご飯の供の定番です。
<使用例>
「父は甘めの沢庵が好物で、毎年、九州からお取り寄せしてるのよ。」
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 沢庵(たくあん) です。
「沢庵漬(たくあんづけ)」も初冬の季語です。
干した大根を糠と塩で漬ける沢庵は、大根の美味しい季節の季語なのです。
現代は季節を問わず色々なものが手に入るようになりましたが、季語をひもといてみると、本来の「旬」を見直すことができますね。
大根の漬物を「沢庵」と呼ぶ由来については、「沢庵と言う名の和尚さんが作り始めたから」という説や、「沢庵和尚の墓石が漬物石に似ていたから」という説、
また、「貯(たくわ)え漬け」から変化したもの、という説などさまざまあり、正確な語源は特定されていないようです。
本日は、初冬の季語から、
・案山子(かかし)
・沢庵(たくあん)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱