「陰陽」の読み方は何通りある?全部答えられますか?
本日12月3日は、『カレンダーの日』です。
年末で、来年のカレンダーを用意する時期だから…ではなく、
明治5(1872)年のこの日に、それまで日本が採用していた太陰暦から、太陽暦にカレンダーが変更されたことに由来します。
みなさま、太陰暦とはどんなカレンダーか、ご存知でしょうか?
太陽暦は現在も採用されているカレンダーですので、皆さまの知る通りで、こちらは太陽の運行(地球の公転)に基づいています。
太陰暦は、月の満ち欠けの周期に基づくカレンダーで、一か月が29日か30日で構成されます。これですと、年を追うごとに日付と季節がずれてしまいますので、日本が以前採用していたのは「太陽太陰暦」と呼ばれる暦法で、3年に1度のペースで閏月(うるうづき)を設けて季節のズレを調整するものでした。
日本には長らく鎖国をしていた歴史がありますが、鎖国をといたのち、諸外国と外交上の足並みをそろえるためにも、諸外国と共通するカレンダー・太陽暦の採用が必要な時期だったのでしょう。
さて、本日は「陰」「陽」という漢字の入った言葉からクイズを出題します。
【問題1】「陰キャ」ってなんと読む?どんな意味?
「陰キャ」という、昨今の新語の意味として正しい意味を、次の選択肢の中から選んでください。
1:キャリアに陰りがある人。ひと昔前の言葉で言うと「負け組」。
2:大勢の陽気なアウトドアレジャーではない、最近注目されている「ひとりキャンプ」。
3:「非リア充」「ネクラ」などに類する陰気なキャラクター(性格)の人。
・・・さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 3:「非リア充」「ネクラ」などに類する陰気なキャラクター(性格)の人。 です。
読み方は「陰(いん)キャ」で、「陰気なキャラクター」の略語だと思われます。
対語となるのが「陽(よう)キャ」で、いわゆる「リア充(現実の生活が華やかで充実している人)」で、「明るい性格の華やかな人」を意味します。
使い方としては「私は陰キャだから」「あの人って陽キャの代表みたいなタイプじゃない?」など、人物のタイプを大雑把にとらえて表現する言葉です。
言葉は時代を反映するものですが、続々と面白い言葉で出て参りますね。
さて、2問目は新語ではなく、古式ゆかしい日本語に関するクイズです。
【問題2】「陰陽」ってなんと読む?
「陰陽」という表記の読み方を、すべてお答えください。
…全部答えられますか?さて、正解は?
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正解は… 陰陽(いんよう/おんよう/おんみょう) の3つです。
「電気・時期の陰極(マイナス)と陽極(プラス)」という意味では「いんよう」と読みます。
「易学上の、世の中のすべてのものの根源となる陰と陽の気。相反する性質を持つ。」という意味では、「おんよう」「おんみょう」と読むようです。
例えば、フィギュアスケートの羽生結弦選手の演目としても有名な楽曲『陰陽師』は、固有名詞として「おんみょうじ」としか読みませんが、
「陰陽師」という日本語自体は「おんようじ」「おんみょうじ」どちらで読んでも正解です。
本日は『カレンダーの日』にちなんで、
・陰(いん)キャ
・陽(よう)キャ
という昨今の新語と、
・陰陽(いんよう/おんよう/おんみょう)
という言葉の読み方をおさらいしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱