フェイスラインのたるみやゆるみが加速しがちなマスク生活。スキンケアによるたるみケアはもちろんですが、髪型を工夫することでキュキュッと引き締まった小顔が手に入ります。
今回は、「Precious.jp」の記事の中から、面長と丸顔の輪郭をカバーするとっておきのボブスタイルを集めました。
【前髪あり・前髪なし】40代から似合う、面長カバーの「小顔ボブ」5選
■1:【前髪あり】マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンで作る「切りっぱなしボブ」
ラフでカジュアルな印象の「切りっぱなしボブ」。若い年代に人気があるイメージのスタイルですが、40代でもチャレンジする方が多くなっていると話すのは、GARDEN Tokyoトップスタイリストの本木亜美さん。
「まとまりのある普通のボブに飽きた、伸ばしかけの中途半端な感じをどうにかしたい、という40代以降のお客様からよくオーダーをいただきます。切りっぱなしの感じをそのまま楽しむのもいいですが、40代以降は、毛先をハネさせて無造作に動かすと、ラフでこなれた印象に。スタイリング次第で大人の女性にふさわしい印象へと仕上がります」(本木さん)
ボブの毛先を外ハネにすることで、面長顔を小顔に見せることもできるというから、一石二鳥。「マンネリボブを卒業したい」「面長顔を小顔に見せたい」という方はチャレンジするべき!
■2:【前髪あり】面長に似合うボブは、輪郭カバーの菱形シルエットが正解!
imaii scaena x coloreのディレクター・石原治和さんが今回提案してくれたのは、面長をカバーしてくれるボブスタイル。ポイントは、前髪と全体のフォルムの作り方なのだとか。
「前髪は、肌を見せる分量のコントロールという点でとても重要。肌が多く見えていれば、その分顔の面積も大きく見えます。だから、面長さんにとって、縦の面積を広げてしまう短い前髪はNGです。全体のフォルムも、縦長な印象を作らないことが大切なので、長い髪で輪郭を隠すのは逆効果。横に広がるような菱形フォルムを作ると、縦長の印象をやわらげることができます」(石原さん)
さらにこのボブスタイルは、40代になると気になる輪郭の下がりと、髪のボリュームダウンもカバーしてくれるんです!
「カットで前下がりのラインを作っているので、輪郭がリフトアップして見える効果があります。トップのボリュームが気になるという40代の方は多いですが、面長さんはトップに高さを出し過ぎるのもNG。ハチ周りはすっきりタイトにおさまるようにすると、キレイな菱形シルエットに。全体がふんわりボリュームアップして見えますよ」(石原さん)
■3:【前髪なし】面長顔が似合うのは、菱形シルエットの前下がりボブ
表参道の美容室Doubleの店長・西村光太郎さんに、面長顔がボブスタイルにするときのポイントについて教えていただきました。
「面長の場合、シルエットを横に引っ張って、縦長な印象をやわらげることが大切です。正面から見たときに一番ボリュームが出る位置を高めに設定して、キレイな菱形に仕上げるといいと思います」(西村さん)
また、年齢により髪のボリュームがなくなると、全体がのっぺりと見えることも。これは、面長さんにとって致命的!
「前下がりラインで、後頭部に自然な丸みが出るようにカットすると、面長の輪郭を調整しつつ、フォルムが立体的に見えてボリューム感もアップします。どこから見てもリフトアップして見えるシルエットなので、40代の方にはオススメです!」(西村さん)
■4:【前髪なし】面長顔はレイヤー×パーマで小顔に!ふんわり菱形シルエットのボブ
「面長顔にボブは似合わない」と思っていませんか?
顎や肩のラインでカットするボブスタイルは、ショートやロングに比べると顔の長さが強調されやすく、面長顔をより強調してしまうことが多いといわれています。
では、ボブスタイルにチャレンジしたい場合、どのようなことに気をつけるといいのでしょうか?
今回お話を伺ったのはLANVERY代表の菅野太一朗さん。「ポイントはサイドのボリューム感。髪の表面に段差を入れることで、ふんわりと動く毛流れを作り、パーマでさらに動きをつけます。すると、全体が菱形シルエットになり、面長顔が目立ちにくくなります」(菅野さん)
デジタルパーマを髪全体にかけることで、面長顔もキュッと小顔に!ボブスタイルに飽きてきた、変化が欲しい、という方にもピッタリのスタイルです。
■5:【前髪なし】面長さんのボブは横広がりがカギ!ふんわり菱形ボブ
40代女性からのオーダーが多いというボブスタイル。GARDEN aoyamaの店長・松下哲士さん曰く、「年齢とともに髪が細くなる大人の女性は、全体のボリュームもダウンしがち。短めのレングスにすることで、ふんわりとした質感が作れるのでボブは人気です」とのこと。
そんなボブスタイルに、面長さんが挑戦するポイントは?
「面長イメージを和らげるためには、横にボリュームが出るシルエットにカットすること。レイヤーカットで、髪表面に段をつけると、仕上げに巻くだけでふんわりと仕上がります。また、額にかかるように長めの前髪を作るのもおすすめです」(松下さん)
長めの前髪をつくる効果とは?
「髪がうすく額にかかるように前髪を作ると、重くならず今っぽさを出しながら、顔型カバーが叶います。長めの前髪は、大人っぽさとキレイな印象を作れるので、大人の女性にぴったりですよ」(松下さん)
【前髪あり・前髪なし】40代から似合う、丸顔カバーの「小顔ボブ」5選
■1:【前髪あり】丸顔でも似合うマッシュショートボブは、ボリュームの位置と前髪がポイント!
「顔の丸みが強調されそう…」と、40代の丸顔さんから敬遠されがちな、丸みのあるショートスタイル。Doubleの店長・石原慎太郎さんに、丸顔がショートにするときのポイントを教えていただきました。
「40代になってフェイスラインが下がってくると、動きのないスタイルやボリュームが下にあるスタイルは似合いにくくなります。下がったフェイスラインをカバーするには、高い位置にボリュームを作ってあげること。輪郭からつながるように、サイドの高い位置に丸みを作ると、リフトアップして見せられます。フェイスラインに髪をかけないほうが、すっきり見えて輪郭も気にならなくなるので、ショートスタイルはおすすめですよ」(石原さん)
また、前髪の作り方も大切なのだとか。
「前髪を厚く作ってしまうとのっぺり見えますし、薄すぎても40代には難しいところ。厚すぎず薄すぎず、バランスを取りながら、縦長の隙間を作っていきます。全体のフォルムに丸みがあっても、前髪に縦長の隙間があると、丸顔はカバーできます」(石原さん)
■2:【前髪長め】顔の丸み&髪のうねりをパーマでカバー!扱いやすさ抜群のショートボブ
MAGNOLiAのスタイリスト・HINATAさんによると、丸顔さんがショートボブにするときのポイントは、縦長な印象を作ることなのだとか。
「まずは、トップに立ち上がりを作ることで、しっかり縦の印象を作ってあげます。前髪は長めがオススメ。チークラインに設定して、横に流れるようにすると、頬の丸みをカバーできます。また、前髪のスタートを少し深めに取ると、トップのボリュームダウンもカバーできますし、縦長感も強調してくれます」(HINATAさん)
また、丸みの解消には、パーマも一役買ってくれるそう。
「ボブの場合、毛先が内巻きになると丸みが強調され、より丸顔が目立つことに。パーマで襟足に外ハネを作ってあげるだけで、丸みが解消されて抜け感も生まれます」(HINATAさん)
さらにパーマは、40代になって髪がうねるようになったという人にも、うれしい効果が。
「年齢が上がると、髪の根元にうねりが出やすくなります。すると、まとまりづらさを感じるように。また、つるんとしたボブは、うねりが目立ちやすいんです。レイヤーカットで毛束感を出し、毛先にうねりを活かしたパーマをかけてあげると、これが全て解消できます!」(HINATAさん)
■3:【前髪なし】丸顔をシャープに見せる、大人のダイヤ型ショートボブ
MINX 銀座二丁目店 代表の木俣 翔さんによると、40代にはショートボブがもっともおすすめなのだとか。
「髪のボリュームが気になる40代には、カットでふんわり感を出しやすいショートボブがぴったりです。髪の厚み、丸み、ボリューム、毛流れを考えてカットすれば、立体的な菱形フォルムに。これには、顔型をカバーする効果もあります」(木俣さん)
では、丸顔をカバーするポイントは?
「丸顔さんの場合、首元に重さのあるボブスタイルは輪郭の丸みを強調してしまうので、首元が軽い縦長の菱形フォルムがおすすめです。顔周りを前下がりにカットしてグラデーションやレイヤーを入れると、前から見たときにボリュームが出る位置が高くなるので、縦長の印象が出せてフェイスラインの丸みをカバーできます。また、前髪を長めに作ると、縦に抜けが生まれ、頬骨の張りもカバーできますよ」(木俣さん)
■4:【前髪なし】丸顔でも頭が大きく見えない! 小顔になる「パーマ×ボブ」
ANTIの店長・CHIIさんによると、丸顔さんがボブスタイルにするときにNGなのが、パッツン前髪とあごジャストの長さ、丸みのあるフォルムなのだそう。
「どれも頭が大きく見える原因になりますし、とくに40代にとっては幼い印象にも。40代のボブスタイルなら、パーマを取り入れた抜け感のあるデザインがおすすめです」(CHIIさん)
おすすめの理由は、パーマを取り入れることでシルエットの調整がしやすく、あごの長さのボブスタイルでも、丸顔の輪郭を補整することができるから。
「大切なのは、肌の出し方。額は出しつつ、頬に毛束がかかるようにパーマをかけてあげると、輪郭をカバーしつつ抜け感のある印象に。全体のフォルムは、ハチ周りはタイトに、毛先にはハネ感が出るようにすると、卵型のシルエットになります」(CHIIさん)
また、パーマを取り入れるメリットは他にも。
「40代になると、髪の分け目がペタッとして目立つというお客様が多いです。これにもパーマは有効。パーマを全体にかけてあげることで、髪の根元に空気感が出せますよ」(CHIIさん)
■5:【前髪なし】首長効果&骨格補整が叶う、エレガントな前下がりショートボブ
BEAUTRIUM南青山店のマネージャー・相沢美沙さんによると、40代からの相談で多いのが「トップのボリュームダウン」と「輪郭のたるみ」なのだとか。
「とくに輪郭のたるみは、それまで卵型や逆三角の顔型だった方も、丸顔に見せてしまう原因に。そのため、輪郭を隠したいという方がとても多いです」(相沢さん)
そんな下がってきた輪郭を補整するなら、前下がりラインのショートボブスタイルがおすすめなのだそう。
「前下がりのフォルムには、輪郭をシャープにリフトアップして見せる効果が。ショートボブなら首元がすっきりして見えるので、首を長く、全体を縦長に見せてくれます」(相沢さん)
もともとの顔の形だけではなく、40代からはエイジングによるたるみで輪郭が変わってきてしまうことが…。小顔を手に入れるボブヘア、ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部