価値観や選択眼に変化が生まれたニューノーマル時代。多くの人がオーセンティックな物、より心地いい物に惹かれる流れの中で、ランジェリーライターの川原好恵さんは「下着も時を超えて愛される優雅さや機能美を備えた名品があらためて注目されている」といいます。さらに「名品と呼ばれる下着は女性に自信を与え内面から輝かせてくれる」とも。
大人の女性のワードローブにぜひそろえていきたいそんな名品下着を、物づくりの背景やストーリーを交えながら紹介します。今回はデビューから10年を経た今も愛されているLISE CHARMEL(リズシャルメル)の優雅なコレクション「SOIR DE VENISE(ヴェニスの夜)」です。
気品あるデザインで体も心も格上げしてくれる、リズ シャルメルの「ヴェニスの夜」コレクション
「リズ シャルメル」は、フランス南東部の都市であり美食の街、高級シルクの産地として知られるリヨンで1953年に創業しました。ブランド名の「CHARMEL」はフランス語で「魅力」を意味する「CHARME」から生まれた造語。LISEは創業者が愛する女性、後に妻となる女性の名です。
「リズ シャルメル」の魅力をひとことで言うなら、正統派フレンチエレガンス。気品あるデザイン、最高級の素材、オートクチュールの伝統に裏打ちされた高度な縫製テクニックは創業時から今に至るまで変わりません。そして、オーセンティックでありながら常にモードの流れを意識し、デザインや色に反映されています。
その「リズ シャルメル」のアイコニックラインとして2010年から人気のコレクションが「ヴェニスの夜」です。
大人のバストにこそふさわしい高級素材と優秀なパターン
「ヴェニスの夜」は現在の社長夫妻がイタリアのヴェニスを旅したときの感動から生まれました。よく見ると、ブラジャーの胸元やショーツのヒップ部分などに仮面舞踏会からインスパイアされたアイマスクのモチーフがリボンとともに飾られています。
そして、ブラにはスワロフスキー社製のラインストーンの輝きが。ブラの上辺からストラップにかけてあしらわれたレリーフのようなギュピュールレースが、バストからデコルテを優雅に飾ります。
「リズ シャルメル」が自信と品格を与える下着である理由をご紹介しましょう。
■1:オートクチュールのような高級素材と細かいディティールで魅せるエレガンス
「リズ シャルメル」がフランスの女性だけでなく、ファッションのプロフェッショナルからも高く評価されている理由の一つが厳選された最高級の素材と細かいディティールです。この「ヴェニスの夜」コレクションの、ブラジャーのバックベルトやショーツに使われている繊細なレースは、レースの女王と呼ばれているリバーレース。
そのなかでも、19世紀初頭から続くリバーレース産地であるフランスのカレーとコードリー地方のもので、その証として認証マークが付けられています。その認証マークはこの地方に残る200年前から使われている機械で生産されていることを意味し、あらためてその歴史と伝統を感じさせます。
■2:ブラ6型、ショーツ8型を展開、豊富なサイズ展開でボディーにも心にもフィット
「ヴェニスの夜」コレクションのもう一つの魅力がアイテムの豊富さ。2010年秋冬にブラックが発売されて、その後、ネイビー、ピンクが登場。2020年秋冬にレッドが発売されましたが、その色ごとに展開アイテムも異なります。現在販売されているレッドはブラジャー6型、ショーツ8型、ガーターベルトの全15アイテム。
過去にはアイマスクやニッパータイプのガーターベルト、ストッキングなどが販売されたことも。まさにランジェリーの楽しみ方と真のエレガンスを知る、大人の女性のためのブランドです。
展開アイテムが多いと言うことは、自身のバストに合うブラ、ヒップに合うショーツが選びやすいということ。さらにブラはBからGカップまで、ショーツは0からサイズ展開されています。美しいのはもちろんのこと、身につければボディーラインに自信を、心に品格を与えてくれます。
大人の女性にとって、美しさだけ、機能だけ、では名品下着と呼べません。その両方を備え、派手な主張はなくとも身に着ければ気持ちを高めてくれる。それが時を経て「リズ シャルメル」が選ばれ続ける理由です。
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- TEXT :
- 川原好恵さん ランジェリーライター
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- WRITING :
- 川原好恵
- EDIT :
- 石原あや乃