2021年Precious1月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します
ラグジュアリーファッション誌『Precious(プレシャス)』1月号をお読みいただいた方へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)にて、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。
今回10位~1位に選ばれたコーディネートは、優しく体を包みながら、上質感とスタイリッシュなムードを醸し出すニットアイテムを使った装いに人気が集中。ニューノーマルな日常でリモートワークが増えるなか、心地よさときちんと感が両立した着こなしを求める人が多かったようです。また、存在感のあるコートスタイルや、新年にぴったりな大人の清潔感を漂わせる和装も注目されました。
それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたがこれからの着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?
【10位】カシミアブレンドのフリースセットアップ
「ゆったりと贅沢な時間が過ごせそう」「リラックス感がありながらノーブル」など、おうち時間を豊かにしたい人を中心に視線を集めたのは、カシミア混のフリースセットアップ。
トップスはドロップショルダーで優しく体を包み込む、ゆったりとしたシルエット。スカートは曲線を描くスリットがポイントとなり、シンプルでいて、しゃれた印象へと運んでくれます。
ソフトな質感ながら、構築的なフォルムがモードな着映え感を演出するセットアップは、「着心地のよさときちんと感を両立させたいリモートワークにぴったり」という声も寄せられました。
【8位】プラムカラーのコート×ファーストール
真冬のコートの着こなしに欠かせないのが、暖かさと華やかな個性を備えた「巻き物」。こちらのコーディネートでも、フード付きのファーストールがドラマティックなプラムカラーのコートにも負けない存在感を発揮しています。
「ショートカットが映える」「コートとストールのバランスが新鮮」など、首元にたっぷりとボリュームをもたせた着こなしに魅力を感じた方が多数。まだまだ気温が低い日が続くなか、こんな着こなしでおしゃれに寒さを乗り切ってみてはいかがでしょうか?
【8位】グレンチェックのコート×ブラウス×細身パンツ
「今季、特に気になっていたアイテム」という読者も多かった、メンズライクなチェック柄コート。大きい柄だとカジュアルになりすぎたり、着こなしが限定してしまうので注意が必要。こちらのコートのようなグレンチェックなど、遠目には無地にも見える細かい柄を選ぶと失敗しません。
柄が主張しないぶんコーディネートの幅が広がり、柔らかなブラウスとネックレスで顔周りは優しく華やか、細身のパンツとマニッシュなシューズで佇まいはきりりと颯爽に…という大人の甘辛ミックスにも絶妙にマッチすることが、こちらのコーデから一目瞭然!ですよね。
【6位】クルーネックニット×カーディガン
シンプルなベーシックニットも、組み合わせ次第でこなれた着こなしに変身! ベージュのクルーネックニットに、アシメトリーに肩がけしてゆるく巻いたベージュのカーディガンをプラスしただけで、シンプルなパンツと白スニーカーの装いがスタイリッシュに仕上がります。
「さり気ないおしゃれを真似してみたい」「頑張りすぎたくない今の気分に合っている」といった反響を呼んだ成功の鍵は、ニットとカーディガンを同ゲージでまとめること。こちらのコーデのように同ブランドのカシミア素材でそろえれば、さらに完成度はアップ!
また、セットアップのような同色ではなく、あえて色違いにするのもポイント。「ベージュとグレーの品よく洗練された色合わせがいい」というコメントも届きました。
【6位】“お召”の着物×九寸名古屋帯
”冬の贅沢な大人の遊び着”として、大政絢さんが多彩な「織り」の着物をまとった企画から「清らかさを感じさせる色合いに惹かれた」「帯の柄をアクセントにしているのが粋」「無地だけど存在感があって、大人の和装として理想的」と好評だったのは、清涼感と清潔感が薫り立つ水色の装い。
織りでありながら、極上の白生地を染め上げたようにしなやかな風合いの「お召(おめし)」の着物に、大輪の菊の花を咲かせた綴織の九寸名古屋帯を合わせて。帯揚やバッグはホワイトカラーを選んで、品よくまとめているのもポイントです。
【5位】タートルネックニット×シャツワンピース
「オンオフともに使えるコーデ」「リラックス感があるのに知的に見える」など、キャリア女性からの支持が高かったコーディネートが5位にランクイン。
プルオーバータイプのシャツワンピースは、一枚で着ても、レイヤードしても、はおりとしても活躍する人気のアイテム。それをタートルネックニットに重ねることで、今っぽくあか抜けた表情に仕上がります。さらに、すとんとゆるやかなシルエットを選べば、ニットの楽な着心地も損ねず、きちんとした印象のまま一日中快適に過ごせるのも高ポイント。
ベーシックなタートルネックニットの新たな魅力を引き出す、シャツワンピースとのレイヤード術。ぜひ参考にしてみてください!
【4位】クルーネックニット×バンドカラーシャツ×ロングブーツ
4位にランクインしたのも、ニットとシャツアイテムとのレイヤードコーデ。こちらはクルーネックニットとバンドカラーシャツの組み合わせです。
パリッとハリのある布帛(ふはく)のバンドカラーシャツが、クルーネックニットの定番感とカジュアル感を軽減。全体が理知的な表情でまとまります。また、ブラック×ホワイトでコントラストを強調したシャツ重ねのネックラインが、顔周りをきりりと辛口に見せる効果も。
ボトムのプリーツスカートや、旬のロングブーツとのスタイリングに心惹かれた読者も多く、「清潔感と若々しさがある大人のコーディネート」と高評価。冬のモノトーンコーデとしても新鮮な装いではないでしょうか?
【3位】クルーネックニット×バンドカラーシャツ
続いてランクインしたのも、「クルーネックニット×バンドカラーシャツ」のコーディネート! ふんわりと繊細な風合いのグレーのクルーネックニットに合わせたのは、オフホワイトのバンドカラーシャツ。首元に少量のぞかせるだけで、知的でこなれた雰囲気が漂います。
「バンドカラーのシャツを着てみたくなった!」という読者も多く、また「服がシンプルだからこそ、時計やジュエリーのラグジュアリー感が効いている」と、小物とのコーディネートに注目した方も。
誰にでも取り入れやすく、すっきりと優しい印象を醸し出す着こなしという点も人気の理由だったようです。
【1位】ビーバー仕上げのウールコート×タートルネックニット×スカート
今号は、スカートとパンツのコーディネートが同率1位を獲得! まずはスカートの着こなしから。穏やかなグレーグラデーションで優しい気品とエレガンスが表現された装いに、「絶妙な色合わせがとにかく素敵」と多くの人が票を投じました。
ウールの一枚仕立てコートは、ビーバー仕上げによる上品な光沢と繊細な風合いが魅力。また、巧みな切り替えが、シンプルなストレートシルエットの格を高めています。インは首元に柔らかなニュアンスを授けるタートルネックニットをはじめ、明度の異なるグレーを丁寧に重ねて、繊細な女らしさを演出。
ソフトな色調でまとめたコーデの完成度をさらに上げるには、ダークカラーのバッグやシューズで引き締めることもポイントに。読者のコメントにもあったような「上品さに溢れたた冬の着こなし」が仕上がります。
【1位】ニットジャケット×タートルネックニット×細身パンツ
パンツスタイルの1位は、切れ味抜群のブラックコーデ。「シンプルな装いなのに、とびきりかっこいい!」「パリマダム的な洗練されたスタイル」など、パンツ派の心を射止めました。
着こなしの主役はニットジャケット。楽な着心地のタートルネックニット&パンツにフラットパンプスという組み合わせも、しっかりとした編地のツイードニットジャケットをはおれば、とたんにきちんとした印象が生まれます。
また、黒でまとめているからこそ、ジュエリーやバッグと靴の金具、ジャケットのトリミングに効かせたラメなどの輝きが優美に際立つという点も、こなれたおしゃれに導く決め手。ひとつひとつのアイテムはベーシックなものばかりなので、ぜひみなさんも挑戦してみてください!
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以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2021年1月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。
このなかに、あなたが真似してみたいスタイリングは、ありましたか?
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現在発売中のPrecious2月号では、「真冬に纏う最新グレージュ」「ニューノーマル時代の理想の仕事服」「美容賢者の超一流コスメ」「ペットと暮らす家」「最新・チョコレートリスト」など、ファッションや日々の暮らしをより豊かにブラッシュアップするヒント満載でお届けしております。
ぜひお手に取っていただき、ご活用いただけたら幸いです。