秋から冬にかけて、仕事服にジャケットを合わせることは多いもの。しかし、その日のスケジュールによっては堅すぎる印象になることも……。そんなとき、スタイリストの犬走比佐乃さんはジャケットの代わりとして、ロング丈のジレとカーディガンをおすすめしています。

犬走比佐乃さん
スタイリスト
文化女子大学短期大学部被服専攻科を卒業後、SUNデザイン研究所に入社。主にファッションショーのスタイリストとして高田賢三、イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオールなどのコレクション制作に携わる。フリーランスのスタイリストとして独立し、現在では女性誌『Precious』を中心に、多くの女優やCM、ドラマや舞台など、幅広い分野で活躍する。

ジレは、カジュアルなニット素材は避け、スーツの延長として通用する堅い印象のものをセレクト。カーディガンは、デイリー使いとは一線を画すエレガントなハイゲージタイプを選び、仕上げに小物をピリッと効かせることで、こなれたビジネススタイルが完成します。

旬のロング丈のジレとカーディガンを使ったお仕事コーデを見ていきましょう。

■1:リラックス感漂う、エフォートレスな襟なしロングジレ

ロングジレ¥98,000・パンツ¥60,000(yoshieinaba)、ニット¥115,000(アクリスジャパン〈アクリス〉)、首に巻いたスカーフ¥6,900(アマン〈フィナモレ〉)、バッグ¥85,000(アマン〈ザネラート〉)、ストール¥26,000(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、ベルト¥26,000(マックスマーラ ジャパン〈ウィークエンド マックスマーラ〉)、ブーツ¥99,000(トッズ・ジャパン)
ロングジレ¥98,000・パンツ¥60,000(yoshieinaba)、ニット¥115,000(アクリスジャパン〈アクリス〉)、首に巻いたスカーフ¥6,900(アマン〈フィナモレ〉)、バッグ¥85,000(アマン〈ザネラート〉)、ストール¥26,000(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、ベルト¥26,000(マックスマーラ ジャパン〈ウィークエンド マックスマーラ〉)、ブーツ¥99,000(トッズ・ジャパン)

ジレをパンツとセットアップで揃えれば、スタイリングの幅が広がります。首元が寂しいときはスカーフを足しましょう。ベルトでマークすることで、間延びも抑えられます。

「このジレは、レイヤードに適したライニング付きなので滑りもよく、たくさん歩く外出先でもストレスを感じさせません」(犬走さん)

■2:きちんと感が漂う!マニッシュなテーラード・ロングジレ

ロングジレ¥58,000(レリアン)、ブラウス¥130,000(三喜商事〈バンフォード〉)、パンツ¥62,000(アオイ〈ポール カ〉)ネックレス¥45,000(リンクス オブロンドン青山店)、バッグ¥173,000(ピエール アルディ 東京〈ピエールアルディ〉)、靴¥79,000(伊勢丹新宿店〈マローン ソリエ〉)
ロングジレ¥58,000(レリアン)、ブラウス¥130,000(三喜商事〈バンフォード〉)、パンツ¥62,000(アオイ〈ポール カ〉)ネックレス¥45,000(リンクス オブロンドン青山店)、バッグ¥173,000(ピエール アルディ 東京〈ピエールアルディ〉)、靴¥79,000(伊勢丹新宿店〈マローン ソリエ〉)

マニッシュなテーラードジレには、すその両サイドに脚さばきを助けるスリット入り。ボウブラウスと、グラマラスなヒールを合わせ、女らしさをアピールします。

「先染めのグレンチェックが採用されたマニッシュなジレには、華やかなブラウスを投入して、女らしく仕上げるのが今季の気分です」(犬走さん)

■3:配色センスが勝因!知的ネイビーのロングカーディガン

ロングカーディガン¥89,000・トップス¥50,000・パンツ¥52,000・靴¥60,000(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、ネックレス¥81,000(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ¥350,000(バーニーズ ニューヨーク〈フォンタナ ミラノ 1915〉)、スカーフ¥16,000(wb)
ロングカーディガン¥89,000・トップス¥50,000・パンツ¥52,000・靴¥60,000(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)、ネックレス¥81,000(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ¥350,000(バーニーズ ニューヨーク〈フォンタナ ミラノ 1915〉)、スカーフ¥16,000(wb)

3色のネイビーカラーを使った、さりげなく個性的なロングカーディガン。素材はシルク×カシミアで、取り外しが可能な共布のベルト付き。艶パンプスでリッチ感をプラスします。

「ネイビーのワントーンスタイルは、色をそろえすぎると、かえって地味に。そこで、グラデーションが美しいカーディガンをセレクト。コーディネート全体にメリハリが生まれて、こなれ感も満載です」(犬走さん)

■4:縦ラインで細見えスタイルを実現するロングカーディガン

ロングカーディガン¥79,000(アリュード)・ステファノ モルタリのブラウス¥39,000・アルトのスカート¥39,000(三喜商事)、ネックレス[長]¥35,000・[短]¥21,000(ウールン商会〈ペセリコ〉)、バッグ¥42,000(アマン〈ペリーコ〉)、傘¥31,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈フォックス・アンブレラ〉)、靴¥98,000(ストラスブルゴ〈プロエンザ スクーラー〉)
ロングカーディガン¥79,000(アリュード)・ステファノ モルタリのブラウス¥39,000・アルトのスカート¥39,000(三喜商事)、ネックレス[長]¥35,000・[短]¥21,000(ウールン商会〈ペセリコ〉)、バッグ¥42,000(アマン〈ペリーコ〉)、傘¥31,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈フォックス・アンブレラ〉)、靴¥98,000(ストラスブルゴ〈プロエンザ スクーラー〉)

フロントがすっきり見える、ノーボタン仕様のロングカーディガン。端正な白ブラウスで、オフィススタイルとしての緊張感をプラス。さらにタイトスカートで、コーディネートに優雅さを加えます。

「カーディガンのカジュアル度を軽減するには、全体を洗練配色にまとめることが一番。ブラウスをボトムインして、縦長シルエットを計算しました」(犬走さん)

以上、堅くなりすぎず、しかし好印象を与えるお仕事コーデをお届けしました。秋の仕事服として、ロング丈のジレやカーディガンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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PHOTO :
水田 学(NOSTY/人物)、小池紀行・池田 敦(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
森野友香子(Perle)
MODEL :
RINA
EDIT&WRITING :
兼信実加子、佐藤友貴絵(Precious)