ベーシックカラーが基本のビジネスジャケットは、地味な着こなしになることが多いもの。しかし派手な色や柄で力を入れすぎると、場違いなスタイルになってしまいます。
そこでスタイリストの犬走比佐乃さんが提案するのは、Vゾーンに限定して、華やかさを演出する方法。本記事では、ジュエリーやブラウス、スカーフを使ったアレンジ術を見ていきます。周りと差をつける、ジャケットスタイルを完成させましょう。
■1:ノーカラージャケットに「ひし形スカーフ」を追加
「先端が尖ったひし形スカーフは、Vゾーンでさりげなく垂らすときに有効です。首元できゅっと小粋に巻くのが、今年の秋らしい気分です」(犬走さん)
■2:テーラードジャケットに「ロングスカーフ」を追加
「インナーの襟元が寂しいときは、ロングスカーフの出番! ロングスカーフなら布地の分量も抑えられて、フェースラインもすっきりします」(犬走さん)
このアスコット巻きのやり方は、まず首に1~2周スカーフを巻き付け、長さを調整します。2本の帯が首元から30cmくらい垂れるのが理想です。それから2本の帯を前でクロス。ネクタイを結ぶ要領で、ノット(結び目)をつくります。そして長さのある方を下からくぐらせ、スカーフの形を整えれば完成です。
■3:丸首カットソーには「大ぶりチョーカー」を追加
「プレーンなカットソーでは間がもたないときは、流行の大ぶりチョーカーで顔周りを盛り上げましょう」(犬走さん)
■4:ジャケットとインナーが同系色なら「ジュエリーの重ねづけ」を
「インナーとジャケットを同系色でまとめた日は、繊細なジュエリーの重ねづけで華やかさをプラスしましょう」(犬走さん)
■5:華やぎのある場に出席するときは「レースブラウス」を中に
「素肌がうっすら透けるレースブラウスは、仕事で出席するパーティーや食事会で大活躍。ジャケットの堅さも和らぎ、大人の女性の風格も漂います」(犬走さん)
■6:ジャケットのINはシャツよりも「ひとくせブラウス」を味方に
「プレシャスキャリアにとって艶やかな柄ブラウスは、端正なシャツよりも味方につけたい名脇役。首元にひとくせあるデザインなら、ジュエリーもいりません」(犬走さん)
着慣れたジャケットも、Vゾーンにひと手間加えることで地味にならず、華やかな印象に仕上がることがおわかりいただけたことと思います。秋のジャケットスタイルを盛り上げるアレンジ術、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
- PHOTO :
- 水田 学(NOSTY)
- STYLIST :
- 犬走比佐乃
- HAIR MAKE :
- 森野友香子(Perle)、Yosuke Nakajima(Perle)
- MODEL :
- RINA
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、佐藤友貴絵(Precious)