「重石」ってなんと読む?「おもいし」とは読まない、ってご存知でしたか?
明日、2月1日は、日本古来「重ね正月」「一夜正月」などと呼ばれている日です。地域によっては「年重(としかさ)ね」とも呼ばれています。
どんな日かというと、「厄年の人が一歳、歳をとったと仮定し、厄年を早くやり過ごした、と考える日」なのです。
男性は数え(その年のお誕生日後の年齢が)で25歳、42歳、61歳、女性は数えで19歳、33歳、37歳が「厄年」と言われています。昔と現代では生活も平均寿命も大きく異なりますし、現代では「厄年」に科学的根拠は無い、と言われますが、それでも「なんとなく気になってしまう」という方もいらっしゃるでしょう。神社などにお祓いに行く機会…とするのも良いと思いますが、「重ね正月」という考え方を知ると、心の安心材料になりますよね。
本日は、「重ね正月」にちなんで「重」という字の入った難読クイズをお送りします。
【問題1】「重吹く」ってなんと読む?
「重吹く」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「雨まじりの風が吹きつける。しぶきが飛び散る。」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「今日は夕方から重吹く予報だから、丈夫な傘と、レインコートも持った方がいいかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすと、正解が出て参ります。
正解は… 重吹(しぶ)く です。
「繁吹(しぶ)く」とも表記します。
「重」という字の人名に「重(しげる)」がありますね。現在では「重」という字の一般的な読み仮名に「しげる」や「しげ」は正式には入っていないようですが、昔は「盛んに」という意味の「繁(しげ)る」と同じように使用されていたのかもしれません。
さて、2問目は、簡単なようで間違えやすい単語のクイズです。
【問題2】「重石」ってなんと読む?
重石」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:使用例として「漬物の重石」などがあります。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 「重石(おもし)」 です。
こちら、「おもいし」と誤読していた方も多いのでは?実はこの表記の読み方は「重石(おもし)」で、意味は「物をおさえるために使う重いもの」「人を抑える力。また、そのような力を持つ人。貫禄。」などです。
※タングステン酸塩鉱物を指す「マンガン重石(じゅうせき)」「銅重石(どうじゅうせき)」などの専門的な読み方の例もあります。
漬物の重石には「漬物石」など、道具として「石(いし)」を使ってきた歴史もあるので、「重石(おもし)」を「おもいし」と誤読する例が多発してしまったのでしょう。カン違いにお気をつけください。
本日は、2月1日「重ね正月」のトリビアをお送りしつつ、「重」という字の入った難読クイズ
・重吹(しぶ)く
・重石(おもし)
をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱