ビジネスでも使用される言葉「目論見」の意外な語源とは?

明日・2月18日は、冥王星が発見された『冥王星の日』です。

1930(昭和5)年2月18日、冥王星は、アメリカのローウェル天文台に勤務していたクライド・トンボ-氏によって発見されました。

当時、天王星の運行の乱れが観測されていたことから、「天王星の近くにもう一つの惑星があるのではないか?」という予測は出ていましたが、冥王星がとても暗い15等星であったため、発見まで時間がかかったそう。

この冥王星、短期間で天文学上の分類が変遷した星としても有名です。

子どものころ、「太陽系の惑星」の並び順を「水金地火木土天海冥」と覚えた方と、「水金地火木土天冥海」と覚えた方がいらっしゃるでしょう。最後の「海=海王星」と「冥=冥王星」の順番が、学習時期によって前後しているわけです。

理由は、「1979~1999年は、星の運行上、海王星と冥王星がポジションチェンジする期間だから」です。

現在では、位置的には「水金地火木土天海冥」の並び順になっていますが、

2006年の国際天文学連合総会で、さまざまな議論の末、「冥王星は惑星ではない」と、新たに定義されました。

したがって、現在の「太陽系の惑星の並び順」は「水金地火木土天海」までの8つ、となっています。冥王星の発見当時よりも研究が進んだことで、冥王星の分類について、さまざまな学説が論じられ、「冥王星は、惑星ではなく準惑星と考える」という公式見解に至ったのです。

…ということで、本日は「論じる」の「論」という字の入った難読熟語を取り上げます。

【問題1】「目論見」ってなんと読む?

「目論見」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「何かを実行するために計画した案・考え」という意味を持つ言葉です。

<使用例>

「顧客満足度150%アップ、という目論見で始めたこちらの企画、見事に当たったようです!」

「○○○○」と読み仮名4文字です。
「○○○○」と読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 目論見(もくろみ) です。

正解できましたか?
正解できましたか?

「意図して計画する」という意味の、「目論(もくろ)む」という動詞を、名詞化した言葉ですね。

「目論む」という言葉も、読み間違えのないよう、気をつけたい言葉です。

…さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「目論む」ってどうやってできた言葉?

「目論む」という日本語の語源と関連する言葉を、以下の3つの選択肢の中から選んでください。

1:囲碁

2:政治

3:天文学

「目論(もくろ)む」という言葉の語源と関連する選択肢はどれ?
「目論(もくろ)む」という言葉の語源と関連する選択肢はどれ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 1:囲碁 です。

なぜ囲碁?…解説をごらんください。

囲碁の対局中、自分の石の広さをはかるため、碁盤の目を計算することを「目算(もくさん)」と言い、「目算する行為」を表した動詞が「目論(もくろ)む」です。

そこから派生した名詞が「目論見(もくろみ)」になります。

…ちょっとした会話のネタにできそうなエピソードですよね!

本日は、2月18日、『冥王星の日』にちなんだトリビアをお送りしつつ、

・目論見(もくろみ)

という難読熟語の読み方、語源をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『かくして冥王星は降格された 太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて』ニール・ドグラース・タイソン著、吉田三知世訳(早川書房)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱