「重宝」って「じゅうほう」以外になんと読む?そして「じゅうほう」って何?

明日・3月14日はホワイトデー…というのはもはや常識ですが、

3月14日、実はいろいろな記念日になっています。

公益財団法人日本数学検定協会が制定した『数学の日』であり、

また、洋菓子の関連団体やお菓子メーカーは『パイの日』とする事が多いようです。

数学・パイ・314…もうお分かりですね?「円周率=π(パイ)≒3.14」にちなんでいるのです。

3月14日は国際的に『円周率の日』とも言われており、これにちなんで、日本で『数学の日』『パイの日』などができている…というわけです。

ちなみにお菓子のほうの『パイの日』は、ホワイトデー用にパイを選んでもらえたら…という意図もあるようです。

3月14日は、お菓子と数学が何重にも重なった、パイの層のような日(!?)なのです。

…というところで本日は「」という字の入った難読クイズをお送りします。

【問題1】「十重」ってなんと読む?

「十重」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「ものが10、重なること。」という意味の言葉です。

<使用例>

「コロナ禍が落ち着くまでは、来日したスターを、ファンが十重二十重に囲んで…なんて光景もありえないのよね。」

「十重二十重」を意識するとわかりやすいかもしれません。
 
「十重二十重」を意識するとわかりやすいかもしれません。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 十重(とえ) です。

一重(ひとえ)、二重(ふたえ)…の数が十になったバージョンです。
一重(ひとえ)、二重(ふたえ)…の数が十になったバージョンです。

「ものが10、重なること」という意味で使用するよりも、例文に出てきた慣用句「十重二十重(とえはたえ)=幾重(いくえ)にも多く重なっているさま」で使用されるほうがポピュラーです。

大人の言葉づかいとしては「めちゃくちゃたくさん」よりも「十重二十重(とえはたえ)」のほうが美しいので、ぜひインプットしてくださいね。

さて、2問目に参りましょう。

【問題1】「重宝」ってなんと読む?

「重宝」の「じゅうほう」以外の読み方をお答えください。

ヒント:「便利で役に立つこと。また、便利なものとして常に使うこと。」などの意味を持つ言葉です。

「このポケット辞書、学生時代から重宝していて、デジタル全盛の今でも持ち歩いているの。」

「重」の読み方がポイントです。
「重」の読み方がポイントです。

…さて、正解は?

「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 重宝(ちょうほう) です。

読めましたか?

話し言葉では「ちょうほう」とよく使うものの、「重宝」という表記と結びつかず「じゅうほう」と読んでしまう…という誤読例もあるようです。

「重宝(じゅうほう)」は、「貴重な宝物」という意味の言葉です。中には、「重宝(ちょうほう)は知っていたけれど重宝(じゅうほう)という言葉を知らなかった」と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。

「重宝(じゅうほう)=貴重な宝物」は、「便利なものとして常に使う=重宝(ちょうほう)」とはニュアンスが全く違いますので、こちらもご注意ください。

本日は、3月14日、いろいろな記念日が重なった日にちなんで、「」の入った難読熟語

・十重(とえ)

・十重二十重(とえはたえ)

・重宝

などの読み仮名をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱