イエローと聞くと、どんなイメージがありますか? レモンのようにフレッシュ、アクティブ、チアフル… 生き生きとした印象ですが、大人が着るなら品の良さも両立したいです。

そこで有効なのが、ふわっと柔らかな「パステルイエロー」を選ぶこと。ぱきっとしすぎず、優雅な佇まいが実現します。ご紹介する3人のセレブたちもみな、そんなパステルイエローを愛用していました。

◾️1:マーゴット・ロビーは…淡いイエローで春らしいニュアンスを宿す

コーディネートのポイントとなる透け素材を取り入れれば、ツーカラーでも物足りなくなりません。
コーディネートのポイントとなる透け素材を取り入れれば、ツーカラーでも物足りなくなりません。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のフォトコールに出席した際の、女優マーゴット・ロビーのイエローコーディネートをピックアップ。

程よい透け感が春らしいシャツは、ふわっと柔らかな色味のイエローを選んで上品に。ノーカラーデザインが、その品の良さを助長してくれます。パンプスもシャツとカラーリンクした、丸みのあるフォルムを選んでフェミニンに。そこに、白のデニムパンツを合わせ淡いイエローに馴染ませることで、調和をもたらしています。

ざっくりとしたウェーブヘアと健康的なコーラルカラーのリップ&チークで完成度を高めれば、全体が春らしく生き生きと見えます。

◾️2:リサ・エイケンは…イエロー×ベージュで作る春のワントーンコーデ

穏やかな配色を損わないよう、引き締め役の小物カラーにもこだわって。
穏やかな配色を損わないよう、引き締め役の小物カラーにもこだわって。

バイヤー、ファッションディレクターとして活動するリサ・エイケンは、ベーシックなベージュにイエローを投入することで春らしいワントーンコーディネートに成功していました。

肌の上を滑るサテン素材のベージュワンピースに、パステルイエローのジャケットを足して華やかに。ややオーバーサイズを選ぶことで、今っぽい抜け感が叶います。そこにワンピースと色をリンクさせたベージュのニットを肩掛けすることで、洒落感と立体感をぐんと引き上げ。

引き締め役の小物はダークブラウンとマスタードイエローをセレクト。ここで無難に黒を選んでしまうとコントラストがつきすぎ、ベージュとパステルイエローの柔らかさが損なわれてしまうので、穏やかな色を選ぶのが吉です。

◾️3:ペトラ・ネムコバは…定番白シャツをイエローでアップデート

キャッチーで鮮やかなバイカラーパンプスが装いにメリハリを授けます。
キャッチーで鮮やかなバイカラーパンプスが装いにメリハリを授けます。

NYでキャッチされたモデルのペトラ・ネムコバは、いつもの白シャツにパステルイエローを合わせ鮮度を宿していました。

オーソドックスな白シャツが見違えるのも、パッと目を引く明るいイエローのパンツを合わせているから。テーパード、センタープレス入り、そしてクロップド丈というスリムに見える要素が三拍子揃っているので、淡い色でも膨張して見える心配がありません。

そこに、きりっとしたポインテッドトゥのパンプスを合わせ、脚長効果を上乗せ。ヴィヴィッドピンクとゴールドという目を引くバイカラーなので、白とパステルイエローの淡い配色がぼんやりするのを防止できます。バッグには、パンツとカラーリンクしたラウンドシェイプをセレクトし、映える着こなしへ。


寒さから解放され、ついつい浮かれてしまうような春気分に寄り添ってくれる、イエローを使ったコーディネート術をご紹介しました。

淡いトーンに任せれば、大人らしく優雅な雰囲気を醸せるので是非参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
阿部芙美香