【目次】

40代からの大人テーラードジャケットコーデのポイント


ビジネスシーンのみならず、カジュアルな装いにきちんと感を加えたいときにも最適なテーラードジャケット。Tailor(=仕立てのいい)というネーミングからも分かるように、しっかりとした造りと、元々紳士服から発展した背景をもつ、メンズライクかつトラディショナルな雰囲気も魅力です。エレガントなコーディネートになじみつつ、ピリッとスパイスを効かせて、全体に凛とした風格をもたらしてくれる、大人の女性のマストハブ。シーズンレスに着られて着回し力も高いアイテムだから、この記事のアイデアを参考にたくさん活躍させてみて。

リラクシーなワンピースにテーラードジャケットで心地よい緊張感を

ジャケット・ワンピース(ebureGINZA SIX店)、ピアス・バングル(ヒロタカ 表参道ヒルズ〈Hirotaka〉)、バッグ(ブルーベル・ジャパン〈マーククロス〉)、靴(ブラミンク〈フラテッリ ジャコメッティ〉) 撮影/生田昌士 BY:『Precious4月号』小学館、2021年
ジャケット・ワンピース(ebureGINZA SIX店)、ピアス・バングル(ヒロタカ 表参道ヒルズ〈Hirotaka〉)、バッグ(ブルーベル・ジャパン〈マーククロス〉)、靴(ブラミンク〈フラテッリ ジャコメッティ〉) 撮影/生田昌士 BY:『Precious4月号』小学館、2021年

削ぎ落とされたストイックなデザインとゆったりとしたサイズ感が旬のノースリーブワンピースに、テーラードジャケットをオン。女らしいリラクシーな装いに、きちんと顔のテーラードジャケットを羽織ることで、心地よい緊張感が生まれ、凛とした表情に変化します。カジュルになりすぎず、街着にもぴったりな大人の休日カジュアルに。

ネイビーテーラードジャケットのおすすめコーデ


ネイビーのテーラードジャケットは、フレッシュかつ知的な印象。白を合わせればより爽やかに、ダークトーンでまとめるとかっこよさが強調されます。黒と同じくらい合わせやすいのに、黒よりもやわらかくニュアンスのあるカラー。かっちり見せつつ、優しい表情も引き出したい…そんなときにおすすめです。

ネイビージャケット×ネイビーカットソー×ブルーデニムの定番スタイル

ジャケット・カットソー(マディソンブルー)、デニム(ゲストリスト〈レッドカード〉)、ピアス・ブレスレット(ドゥロワー 青山店〈オール ブルース〉)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)、靴(ビームス ハウス丸の内〈フラテッリ ジャコメッティ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious4月号』小学館、2020年
ジャケット・カットソー(マディソンブルー)、デニム(ゲストリスト〈レッドカード〉)、ピアス・ブレスレット(ドゥロワー 青山店〈オール ブルース〉)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)、靴(ビームス ハウス丸の内〈フラテッリ ジャコメッティ〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious4月号』小学館、2020年

ネイビージャケット×ネイビーカットソー×ブルーデニムという定番スタイルに差をつけるのは洗練された小物使い。自然な光沢を浮かべたリネンツイルのテーラードジャケットのこなれ感に、今っぽさを加える適度な色落ちデニムを選び、シルバーの小物使いでエッジを効かせると、都会的なムードに仕上がります。

ジャケットをデニムで着くずして、ヘルシーな色気をまとったハンサムウーマンに

ジャケット・シャツ・デニム・ピアス・ブレスレット・バッグ(セリーヌ ジャパン〈セリーヌ バイ エディ・スリマン〉) 撮影/生田昌士(hannnah) BY:『Precious4月号』小学館、2020年
ジャケット・シャツ・デニム・ピアス・ブレスレット・バッグ(セリーヌ ジャパン〈セリーヌ バイ エディ・スリマン〉) 撮影/生田昌士(hannnah) BY:『Precious4月号』小学館、2020年

ジャケットをデニムで着くずして、ヘルシーな色気をまとったハンサムウーマン。チョークストライプのウール生地で仕立てたネイビーのテーラードジャケットは、小さめの肩とピークドラペルで顔周りをコンパクトに見せつつ、ボクシーなシルエットでゆとりをつくったバランス感が新鮮に映ります。マスキュリンなこのダブルジャケットに、ラフなウォッシュドデニムを合わせて、抜け感をのぞかせた着こなしが、今の気分にぴったり。

トラディショナルな紺ブレ風のテーラードジャケットはそでまくりをして軽やかに

ジャケット・シャツ・スカート(ラルフローレン〈ラルフ ローレン コレクション〉)、バッグ(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン〉)、ピアス・ネックレス(ダミアーニ 銀座タワー) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious4月号』小学館、2017年
ジャケット・シャツ・スカート(ラルフローレン〈ラルフ ローレン コレクション〉)、バッグ(ラルフ ローレン〈ラルフ ローレン〉)、ピアス・ネックレス(ダミアーニ 銀座タワー) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious4月号』小学館、2017年

トラディショナルな紺ブレ風のテーラードジャケット。すっきりした細身ながら、ストレッチが程よくきいたウール素材で着心地がよく、フィット感が抜群。そでまくりをして、軽やかに着こなしたい。キャメルのスエードスカートで、王道配色の上品なインパクトを。

優雅なジャケットに白いコットンを合わせた清潔なこなれ感が眩しい!

ジャケット・シャツ(サン・フレール〈エルマンノシェルヴィーノ〉) パンツ(ブラミンク) ネックレス(ヴァン クリーフ&アーペル)イニシャルオーダーのバッグ/デザイン料を含む(ヴァレクストラ・ジャパン) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious6月号』小学館、2019年
ジャケット・シャツ(サン・フレール〈エルマンノシェルヴィーノ〉) パンツ(ブラミンク) ネックレス(ヴァン クリーフ&アーペル)イニシャルオーダーのバッグ/デザイン料を含む(ヴァレクストラ・ジャパン) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious6月号』小学館、2019年

ピークドラペルがエレガントなテーラードジャケットは万能。特に春は、爽やかな白のコットン素材であえてカジュアルにまとめることで、こなれ感が生まれて洗練度が増します。ラフなコットンパンツで外しながらも、シャツのワイドカフが端正さを印象づけるといった足し引きのバランスも絶妙。

ロング丈のワンピースに、ハンサムジャケットを合わせた最旬コーデ

ワンピース(トラディショナル ウェザーウェア 二子玉川ライズ店)、ジャケット(J&M デヴィッドソン 青山店)、サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈モンブラン〉)、バッグ(八木通商ZANCHETT〈I ザンケッティ〉)、靴(グルッポタナカ〈リビアナ コンティ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious10月号』小学館、2020年
ワンピース(トラディショナル ウェザーウェア 二子玉川ライズ店)、ジャケット(J&M デヴィッドソン 青山店)、サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈モンブラン〉)、バッグ(八木通商ZANCHETT〈I ザンケッティ〉)、靴(グルッポタナカ〈リビアナ コンティ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious10月号』小学館、2020年

ロング丈のワンピースにテーラードジャケットを合わせたバランスが旬。こちらは、ラペル部分にネイビーのベルベット素材を用いたテーラードジャケット。黒とネイビーのコンビがハンサムな印象。

チョコブラウンのチェスターコートとダークネイビーのジャケットで知的に

コート (ADORE)、ジャケット(エリオポール代官山〈ラスパイユ〉)、ニット(トラデュイール)、パンツ(ウールン商会〈ペセリコ〉)、ピアス(ダミアーニ 銀座タワー)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、グローブ(アルタクラッセカプリガンティ 六本木ヒルズ店) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious1月号』小学館、2020年
コート (ADORE)、ジャケット(エリオポール代官山〈ラスパイユ〉)、ニット(トラデュイール)、パンツ(ウールン商会〈ペセリコ〉)、ピアス(ダミアーニ 銀座タワー)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、グローブ(アルタクラッセカプリガンティ 六本木ヒルズ店) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious1月号』小学館、2020年

仕事シーンのきちんとスタイルを更新するなら、メンズでおなじみの洗練配色に注目。チョコブラウンのチェスターコートとダークネイビーのテーラードジャケット、辛口端正なアイテムを穏やかに調和させているのがふたつの色を含むチェック柄パンツ。正統派スタイルを意識した流行の取り入れ方が、知的なおしゃれ意識を感じさせて。

黒テーラードジャケットのおすすめコーデ


定番中の定番、黒のテーラードジャケット。合わせやすさは言わずもがな、羽織るだけで装いを即完結させられる安定感や、どんな遊び心も受け止めてくれるベーシックならではの懐の深さ、黒特有の艶っぽさなど、その魅力は語り尽くせないほど。1着あれば、格段に着こなしの幅が広がります。

甘いチュールスカートを黒ジャケット&ホワイトトップスのクリーン配色で小気味よく

カットソー(スローン)、スカート(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ピアス・ネックレス・リング(TASAKI)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious7月号』小学館、2020年
カットソー(スローン)、スカート(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ピアス・ネックレス・リング(TASAKI)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious7月号』小学館、2020年

チュールスカートだって黒のテーラードジャケットにかかれば大人仕様に仕上がります。白のノースリーブカットソーは、フロントインですっきりと。白のレザースニーカーで全体をカジュアルに緩和するのがポイント。体の中央にくるバッグも白にすると、色バランスが整います。

テーラードジャケット×クロップドグレーデニムで辛口エレガントに

カオスのジャケット・タンクトップ(カオス表参道)、デニム(ゲストリスト〈レッドカード〉)、サングラス(グローブスペックス エージェント〈ロバート・マーク NYC〉)、ネックレス・バングル(エレメントルール〈パティエラ〉)、バッグ(トッズ・ジャパン)、サンダル(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious7月号』小学館、2020年
カオスのジャケット・タンクトップ(カオス表参道)、デニム(ゲストリスト〈レッドカード〉)、サングラス(グローブスペックス エージェント〈ロバート・マーク NYC〉)、ネックレス・バングル(エレメントルール〈パティエラ〉)、バッグ(トッズ・ジャパン)、サンダル(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious7月号』小学館、2020年

テーラードジャケットにグレーのクロップドデニムを合わせて、辛口エレガントな着こなしに。ジャケットのラペルで端正な表情が出るので、中に着たリブニットは少し胸元の開いたタイプで色っぽさをプラス。足元もバーサンダルで女らしくまとめて。

スニーカーやTシャツで清潔感のある「白」を投入し、黒ジャケットにメリハリを

靴『エース』・ジャケット・カットソー・パンツ・ネックレス・バッグ(グッチジャパン) 撮影/生田昌士(hannnah) BY:『Precious6月号』小学館、2020年
靴『エース』・ジャケット・カットソー・パンツ・ネックレス・バッグ(グッチジャパン) 撮影/生田昌士(hannnah) BY:『Precious6月号』小学館、2020年

フォーマルなシーンでも通用するテーラードジャケットに、「白スニーカー」やTシャツを合わせて着くずすことで、余裕のあるおしゃれが完成。ホワイトレザーのサイドに、パンチングでシグネチャーの「インターロッキングG」を表現したスニーカーは、かかと部分のタブに施したライトグレーのレザーディテールがさりげないポイントに。

テーラードジャケット×プリントワンピースの定番スタイル

ジャケット(カオス丸の内〈カオス〉)、ワンピース(Vince 表参道店)、ネックレス(エスケーパーズ〈リジー フォルトゥナート〉)バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー) BY:『Precious10月号』小学館、2019年
ジャケット(カオス丸の内〈カオス〉)、ワンピース(Vince 表参道店)、ネックレス(エスケーパーズ〈リジー フォルトゥナート〉)バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、靴(JIMMY CHOO) 撮影/戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー) BY:『Precious10月号』小学館、2019年

テーラードジャケット×プリンとワンピースという定番スタイルに、ジュエリーを添える感覚でグリッターパンプスの輝きとナチュラルなロングネックレスを添えたスタイリング。パンプスは大人の女性に人気を誇るポインテッドトウパンプスが得意なジミー チュウから久々に登場した新しいモデル『ラブ』。ノーズ長めの尖ったトウに、今どきのエレガンスが集約されています。

モダンなバランス感でまとう正統派のトラッドスタイル

カシミアフランネルのジャケット・ブラウス・キュロットスカート・スカーフ・ベルト・ブーツ/すべて予定価格(セリーヌ ジャパン〈セリーヌ バイ エディ・スリマン〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年
カシミアフランネルのジャケット・ブラウス・キュロットスカート・スカーフ・ベルト・ブーツ/すべて予定価格(セリーヌ ジャパン〈セリーヌ バイ エディ・スリマン〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年

一見すると正統派トラッドだけれど、圧倒的にモダンなバランスで着るのが2019年の秋ムード。たとえばテーラードジャケットは今の気分を反映して、やや長め丈で肩幅のあるデザインを男っぽくはおって。

ツイードのジャケットにボウブラウスやレザーのタイトスカートを合わせて、とことん女らしく

ジャケット・ブラウス・スカート・バッグ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイアンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious5月号』小学館、2019年
ジャケット・ブラウス・スカート・バッグ(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイアンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/長山一樹(S-14) BY:『Precious5月号』小学館、2019年

テーラードジャケットのなかでも、やわらかな印象を与えるのが、ツイード素材のもの。ボウブラウスやレザーのタイトスカートを合わせて、とことん女らしく着こなして。素材感のあるジャケットは大きめシルエットを選んでおくと、色気のある肩がけが様になります。

黒のテーラードジャケットでTシャツ&デニムのカジュアルをリッチに格上げさせて

ジャケット(エスカーダ・ジャパン〈エスカーダ〉)Tシャツ(ゲストリスト〈アッパーハイツ〉)、デニム(エージー ジャパン〈エージー〉)、ピアス(ストラスブルゴ〈サイモン アルカンタラ〉)、チェーン付きバングル(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉)、リング(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious2月号』小学館、2019年
ジャケット(エスカーダ・ジャパン〈エスカーダ〉)Tシャツ(ゲストリスト〈アッパーハイツ〉)、デニム(エージー ジャパン〈エージー〉)、ピアス(ストラスブルゴ〈サイモン アルカンタラ〉)、チェーン付きバングル(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉)、リング(アルテミス・ジョイエリ)、バッグ(JIMMY CHOO)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious2月号』小学館、2019年

オープンテラスのカフェでゆったりと過ごす…。そんな日はホワイトデニムでカジュアルを楽しみつつも、黒のテーラードジャケットやレースアップブーツ、華奢なフープジュエリーで端正にまとめて。

端正な黒ジャケットを知的な海外セレブのようにラフに着くずす

ジャケット・カットソー・パンツ(ヴァレンティノジャパン〈ヴァレンティノ〉)、サングラス・バッグ・靴(ヴァレンティノジャパン〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉)、バングル(ミキモト) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious9月号』小学館、2018年
ジャケット・カットソー・パンツ(ヴァレンティノジャパン〈ヴァレンティノ〉)、サングラス・バッグ・靴(ヴァレンティノジャパン〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉)、バングル(ミキモト) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious9月号』小学館、2018年

ドレッシーにも着られる黒のテーラードなら、迷うことなくサテン地の細い襟と、美しいカッティングが冴えるスモーキングジャケットに。ハイヒールで、攻めのエレガンスもいいけれど、今、愛されるのは、ちょっとこなれた着こなし。クチュール感たっぷりの一着に、Tシャツとレザースニーカーを合わせる小粋さがかっこいい。

白・ベージュのテーラードジャケットのおすすめコーデ


元々メンズライクなイメージの強いテーラードジャケットと、白やベージュなどの淡い色味が組み合わさることで、まるで肩の力が抜けたような、大人ならではの余裕や品が漂います。そんな雰囲気たっぷりの淡色テーラードで、肩肘張らずにきちんと見える上品リッチなコーディネートを楽しんでみて。

正統派のテーラードジャケット×9分丈パンツでバランスよくまとめて

パンツ(Theory)、ジャケット(キートン)、ドゥロワーのニット・ワンドラーのバッグ(ドゥロワー六本木店)、ネックレス・ブレスレット(TASAKI〈M/G TASAKI〉)、靴(トッズ・ジャパン) 撮影/生田昌士(hannnah) BY:『Precious3月号』小学館、2020年
パンツ(Theory)、ジャケット(キートン)、ドゥロワーのニット・ワンドラーのバッグ(ドゥロワー六本木店)、ネックレス・ブレスレット(TASAKI〈M/G TASAKI〉)、靴(トッズ・ジャパン) 撮影/生田昌士(hannnah) BY:『Precious3月号』小学館、2020年

白ジャケット×ベージュパンツのまろやか配色で上品にトーンアップした、春のキャリアスタイル。今年らしいやや深めの股上の9分丈パンツは、正統派のテーラードジャケットともバランスよく決まります。アーモンドトウの細身レザーローファーを合わせて、きれいめに仕上げて。

テーラードジャケット&ヒールサンダルできちんと感を高めて仕事へ

ワンピース・ジャケット・バッグ・靴(アクリスジャパン〈アクリス〉)、その他/私物 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious6月号』小学館、2019年
ワンピース・ジャケット・バッグ・靴(アクリスジャパン〈アクリス〉)、その他/私物 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious6月号』小学館、2019年

爽やかな白のテーラードジャケットをはおったら、シンプルなのに華があるビジネススタイルに。ふわりと軽いカシミアモスリンのジャケットなら、その効果も絶大。足元はヒールサンダルを合わせ、エレガントに仕上げて。

リッチなベージュゴールドで清潔感のある白に大人の余裕を漂わせて

ジャケット・トップス・パンツ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈エンポリオ アルマーニ〉)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)、靴(リエート〈サントーニ〉) 撮影/小池紀行・池田 敦(パイルドライバー) BY:『Precious6月号』小学館、2018年
ジャケット・トップス・パンツ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン〈エンポリオ アルマーニ〉)、バッグ(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)、靴(リエート〈サントーニ〉) 撮影/小池紀行・池田 敦(パイルドライバー) BY:『Precious6月号』小学館、2018年

爽やかな季節を感じる一枚仕立ての白ジャケットは、ごくシンプルなテーラードデザイン。そこに肌に近いヌーディなベージュゴールドのパンツを合わせて、大人の余裕が漂うリッチなカジュアルに。パンツよりワントーン深みのあるベージュのバッグと靴を加えれば、コーディネートが引き締まり、ニュアンスある奥行きが生まれます。

白のテーラードジャケットは、どこか力をふっと抜いて着くずすのが正解

マイケル・コース コレクションのジャケット・ワンピース・バッグ・靴・ベルト・マイケル・コースのピアス・ブレスレット(マイケル・コース) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious6月号』小学館、2018年
マイケル・コース コレクションのジャケット・ワンピース・バッグ・靴・ベルト・マイケル・コースのピアス・ブレスレット(マイケル・コース) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious6月号』小学館、2018年

ヒップまで覆うロング丈とビッグサイジングが特徴的な白のテーラードジャケットは、パンツを合わせて、クールに決めるよりも、どこか力をふっと抜いて着くずすのが正解。たとえば、風をはらんでふんわりと揺れるイレギュラーヘムのロングワンピースを合わせて。リネン100%の爽やかさと、ジャケットの辛口効果で、頑張りすぎないきちんと感を演出。上品なキャメルブラウンのバッグとベルトでメリハリを。

端正なテーラードジャケットとテーパードパンツで、颯爽としたビジネススタイルに

ジャケット・パンツ(キートン)、ブラウス(カオス横浜〈カオス〉)、ピアス・バングル(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉)、ネックレス(ホワイトオフィス〈ジジ〉)、エレメのバッグ・ペリーコの靴(アマン) 撮影/黒沼 諭 BY:『Precious2月号』小学館、2021年
ジャケット・パンツ(キートン)、ブラウス(カオス横浜〈カオス〉)、ピアス・バングル(ウノアエレ ジャパン〈ウノアエレ〉)、ネックレス(ホワイトオフィス〈ジジ〉)、エレメのバッグ・ペリーコの靴(アマン) 撮影/黒沼 諭 BY:『Precious2月号』小学館、2021年

ナポリのサルトリアの伝統を受け継ぐ、端正なテーラードジャケットとテーパードパンツで、颯爽としたビジネススタイルに。ウールベースの上品なクリームベージュは、同系色コーディネートが映える。

オフ白のかっちりとしたテーラードジャケットに、華やかなプリントのブラウスで媚びない女らしさを

ジャケット・ブラウス(インドゥエリス)、スカート(和光〈サポート サーフェス〉)、バッグ(トッズ・ジャパン)、靴(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2018年
ジャケット・ブラウス(インドゥエリス)、スカート(和光〈サポート サーフェス〉)、バッグ(トッズ・ジャパン)、靴(ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious12月号』小学館、2018年

オフ白のかっちりとしたテーラードジャケットに、華やかなプリントのブラウスでつないで、なじみのよいブルーのタイトスカートを合わせたスタイリング。靴やバッグはお仕事モードでしっかりかっちりと。優雅なシルエットを描くボウのアクセントが、媚びない女らしさを演出します。

おすすめのテーラードジャケットコーデ


今すぐ真似したくなるテーラードジャケットのコーディネートは、まだまだあります! ご紹介してきたカラー以外の色もの・柄などのジャケットを使ったおすすめの着こなしをまとめました。

モノトーンのストライプ柄テーラード&細身のパンツでハンサムなかっこよさを演出

ジャケット・シャツ襟とそでが着脱可能なニット・パンツ・ベルト・バッグ・靴(ラルフローレン〈ラルフ ローレン コレクション〉)、ピアス(アルテミス・ジョイエリ) 撮影/黒沼 諭(aosora) BY:『Precious1月号』小学館、2020年
ジャケット・シャツ襟とそでが着脱可能なニット・パンツ・ベルト・バッグ・靴(ラルフローレン〈ラルフ ローレン コレクション〉)、ピアス(アルテミス・ジョイエリ) 撮影/黒沼 諭(aosora) BY:『Precious1月号』小学館、2020年

ハンサムなかっこよさを演出できる、モノトーンのストライプ柄テーラード×細身のパンツというオンスタイル。シンプルすぎるベルトでは退屈に見えてしまうこともあるから、留め具部分がメタリックな輝きを放つベルトで、リッチな華やぎをプラスしたい。白襟、白カフスのあしらいにも、端正な美しさが感じられて。

カマー風オーバーベルトでグレーのジャケットが一気に華やぐ!

グレーのジャケット・シルクストレッチのブラウス・黒のレザースカート・ベルト・靴(ブルネロ クチネリ ジャパン)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、タイツ/私物 撮影/黒沼 諭(aosora) BY:『Precious1月号』小学館、2020年
グレーのジャケット・シルクストレッチのブラウス・黒のレザースカート・ベルト・靴(ブルネロ クチネリ ジャパン)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン)、タイツ/私物 撮影/黒沼 諭(aosora) BY:『Precious1月号』小学館、2020年

着物の帯と帯締めを思わせる、スパンコール付きの太ベルトを主役にした装い。思いきってジャケットにオーバーベルトでウエストマークすると、高い位置にポイントが生まれて、スタイルアップして見えます。また長めのスカートにテーラードジャケットという、やや重たい印象になりがちな着こなしもラグジュアリーに華やいで。

「グレーのフランネル」というクラシックこそモードの力で最旬に!

ジャケット・ワンピース・バッグ『カサンドラ』(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious12月号』小学館、2019年
ジャケット・ワンピース・バッグ『カサンドラ』(サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/熊澤 透 BY:『Precious12月号』小学館、2019年

上品で、女性にもなじみ深いグレーのフランネルのテーラードジャケット。紳士服の背広をベースにしたデザインながら、控えめなピークドラペルや繊細なカッティングに女らしさが香り立ちます。黒のリトルブラックドレスなどに合わせると、絶妙な甘辛バランスが実現。

英国調のチェックを色使いで優しく見せて

ジャケット(ブラミンク)、ブラウス(三喜商事〈アルビーノ テオドロ〉)、パンツ(Theory luxe)、ベルト(wb)、サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈グッチ〉)、時計(ポアレ ブティック ホテルニューオータニ店)、バッグ(JIMMYCHOO)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年
ジャケット(ブラミンク)、ブラウス(三喜商事〈アルビーノ テオドロ〉)、パンツ(Theory luxe)、ベルト(wb)、サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈グッチ〉)、時計(ポアレ ブティック ホテルニューオータニ店)、バッグ(JIMMYCHOO)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年

主役のテーラードジャケットは、ブラウン系を基調にした英国調チェック。ビッグなボックスシルエットがちょっぴり80年代な気分です。女性らしく優しく見せるために、チェックのなかの1色=サックスブルーのブラウス×上品ベージュのパンツで、全体を明るいトーンに仕上げれば、こなれた印象の着こなしに。ウエストINのきちんと感を強調する太ベルトで、スタイルアップを計るのがポイント。

端正なチャコールグレーのテーラードジャケットが主役の「いい女感」漂うベーシックコーデ

ジャケット(チェルキ〈ステファノ〉)、ブラウス(三喜商事〈ストラネス〉)スカート(MOGA)、ベルト(wb)、バッグ・靴(JI MMY CHOO)、バングル(ポアレ ジャポン〈オーレリー ビデルマン〉) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年
ジャケット(チェルキ〈ステファノ〉)、ブラウス(三喜商事〈ストラネス〉)スカート(MOGA)、ベルト(wb)、バッグ・靴(JI MMY CHOO)、バングル(ポアレ ジャポン〈オーレリー ビデルマン〉) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年

本格的なメンズを思わせるていねいな仕立てと端正なチャコールグレーが魅力のテーラードジャケットを主役にした、「いい女感」の漂うベーシックコーディネートです。

成熟したエレガンスはキャメルのジャケット&黒ボトムの辛口配色で

ジャケット(アマン〈カバナ〉)、ブラウス(wb)、パンツ(チェルキ〈トモウミ オノ〉)サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、バッグ(ロベルタ ディ カメリーノ)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年
ジャケット(アマン〈カバナ〉)、ブラウス(wb)、パンツ(チェルキ〈トモウミ オノ〉)サングラス(ケリング アイウエア ジャパン〈ボッテガ・ヴェネタ〉)、バッグ(ロベルタ ディ カメリーノ)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/小林美菜子 BY:『Precious10月号』小学館、2019年

主役のジャケットは、ウール地にボンディング加工を施し、ハリを与えたスポーティなテーラード。ヒップを覆うたっぷりとしたロング丈が特徴です。着こなす際には、可憐なボウタイ付きのブラウスをインにして、襟元を優しく和らげる工夫を。ワイドボトムで黒をつなげれば、こっくりとしたキャメル色との大人配色が完成します。ワイドパンツは、フェミニンな落ち感のあるものを選べば、立ち姿もエレガントに見せられます。

遊びのあるシルエットが新鮮!繊細な美しさが香るグレンチェック

ジャケット・スカート(チェルキ〈トモウミ オノ〉)、ブラウス(アノア〈リビアナ・コンティ〉)、バッグ(エイチ アイ ティー〈ロウナー ロンドン〉)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious11月号』小学館、2018年
ジャケット・スカート(チェルキ〈トモウミ オノ〉)、ブラウス(アノア〈リビアナ・コンティ〉)、バッグ(エイチ アイ ティー〈ロウナー ロンドン〉)、靴(ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉) 撮影/佐藤 彩 BY:『Precious11月号』小学館、2018年

ブルーのラインが入ったグレンチェックは、遠目からは無地に見えるほど細かい、フランスの老舗メーカーの美しいウール素材。テーラードジャケットに抜け感を加えるベルスリーブ風のそでや、スカートにたっぷりあしらわれたドレープが、新しい印象に導きます。

テーラードジャケットのコンサバな印象を白Tシャツで鮮度アップ

定番白Tシャツ・ジャケット・デニム(ブルネロ クチネリ ジャパン)、ブレスレット/私物 撮影/熊澤 透 BY:『Precious7月号』小学館、2018年
定番白Tシャツ・ジャケット・デニム(ブルネロ クチネリ ジャパン)、ブレスレット/私物 撮影/熊澤 透 BY:『Precious7月号』小学館、2018年

マニッシュなテーラードジャケットに合わせるインナーは、首元がキュッと引き締まったクルーネック「定番白Tシャツ」が断然気分! シックなグレーに、目の覚めるようなクリアな白を合わせるとメリハリが生まれ、都会的な印象に。

縦のラインを強調する黒を淡いピンクで縁どれば新たな辛口スタイルの完成

ジャケット(アクリスジャパン〈アクリス〉)、ニット・スカート(キートン)、ピアス・バングル・時計・リング(シャネル)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2018年
ジャケット(アクリスジャパン〈アクリス〉)、ニット・スカート(キートン)、ピアス・バングル・時計・リング(シャネル)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン) 撮影/水田 学(NOSTY) BY:『Precious3月号』小学館、2018年

オーバーサイズのジャケットは、装飾を省いた極めてミニマルなデザイン。大きめのテーラードカラーのデザインが豊かで女らしい表情を引き出してくれます。タートルニット×タイトスカートでベースカラーは最愛のブラックに。小物は知的なスクエア形で統一。やわらかなピンクとのコントラストが、かえって女らしさを際立てます。

40代からのテーラードジャケットコーデのおさらい


ワードローブの定番で、シーズンレスに着られるテーラードジャケット。色やデザインで雰囲気も着こなしも変化するから、なりたいイメージに合わせて使い分けると毎日のスタイリングもより楽しくなりそうです。ビジネスシーンやプライベートで、どんな装いにも品のある風格を与えてくれるテーラードジャケットは、いざというときにもあれば安心。いくつか揃えておけば急な予定にも困らない、大人が頼れる鉄板アウターです。

この記事の執筆者
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