フルサイズSUVは男女問わず人気がある。堂々とした佇まいは気持ちを高揚させ、広い室内は優れた実用性に加え、乗員にゆとりをもたらす。アルピナが作り上げた「XB7」は、そうした特徴に加えてリッチな乗り味と大人のスポーティを兼ね備えた、とても贅沢なモデルだ。

アルピナならではの余裕を感じられる

落ち着きのあるボディカラー(アメトリンメタリック)が大きなボディを上品に見せている。
落ち着きのあるボディカラー(アメトリンメタリック)が大きなボディを上品に見せている。
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自転車並みのサイズを誇る、23インチのタイヤ&ホイール。スポークが多いホイールのデザインもアルピナの特徴。
自転車並みのサイズを誇る、23インチのタイヤ&ホイール。スポークが多いホイールのデザインもアルピナの特徴。

レーシングカーを仕立てるチューナーという立場から始まり、近年では自動車メーカーとして数々の名作市販車を世に送り出しているアルピナから、ラグジュアリーSUVのトップモデル「XB7 ALLRAD」がリリースされた。BMW X7をベースに、アルピナがレーシングフィールドや市販車製作で培ってきた技術を余すところなく注ぎ込まれたSUVだ。ミュンヘン製のベースモデルとはひと味異なる世界観を持った最新作の詳細をお届けしよう。

まず、特筆すべきは4.4ℓV8ツインターボ(アルピナは“ビターボと呼ぶ”)のパフォーマンスが大幅に高められた点。2個のタービンは排出ガスのエネルギーを無駄なくパワーに変換できるよう54mmの大径タイプに置き換えるとともに、インタークーラーやサブ・ウォータークーラーを増強して安定した冷却性能を確保。結果、ビターボ・ユニットはX7から110psと50Nm増となる、最高出力621psと最大トルク800Nmを得るに至った。0〜100km/h加速:4.2秒、巡航最高速度:290km/hという数値からも、アルピナならではの余裕が窺い知れる。

“ファーストクラス・アドベンチャー”がもたらすラグジュアリー

大排気量のV8エンジンは、今や貴重。振動の少ないリッチなフィーリングと天井知らずのパワーを誇る。
大排気量のV8エンジンは、今や貴重。振動の少ないリッチなフィーリングと天井知らずのパワーを誇る。
青と緑のステッチを施したレザーステアリングもアルピナの特徴のひとつ。
青と緑のステッチを施したレザーステアリングもアルピナの特徴のひとつ。
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強大なパワーを受け止める足回りは、取り付け部やブッシュ類の強化はもとより、走行状況に応じた最適なダンピングと車高が得られるよう、4輪エアサスペンションに独自のセッティングが施された。加えてリヤアクスルにトラクション性能の向上を狙った電子制御LSDを与え、タイヤとホイールは標準で前後21インチ、オプションにはなんと前後23インチを用意。ブレーキは前395×36mm径、後398×28mm径という大径タイプを奢って乗員に大いなる安心感をもたらしている。

内装にアルピナらしさが加えられている点も見逃せない。全長5,151×全幅2,000×全高1,797mmという堂々とした体躯のキャビンには3列シートを設定(6席もしくは7席選択可)。“ファーストクラス・アドベンチャー”のテーマどおり、サイズやスペースに十分なゆとりを持たせたシートには最高品質のレザー地を用いて高い快適性を確保。アッパークラスの顧客の要求にもしっかりと応えられるカスタマイズ・プログラムを用意するなど、スペシャリスト集団ならではのきめ細やかさも合わせ持つ。X7に元々備わるタッチ・スクリーンやジェスチャーコントロールといった機能装備をはじめ、ドライビング・アシスト・プロフェッショナルなどの安全装備が充実しているのはいうまでもない。

このように、アルピナXB7はすべての仕立てにこだわりがぎっしりと詰まった、一切の妥協なき洗練性の塊。良いモノを知り尽くした目利きの紳士たちも唸るであろう、最上級SUVだ。

問い合わせ先

アルピナ(ニコル・オートモビルズ)

TEL:0120-866-250

この記事の執筆者
自動車専門誌『CAR GRAPHIC』で編集記者として取材・執筆から進行管理のデスク業務を担当したのち、ライター・エディターとして独立。専門知識を軸に読み手の知的好奇心を刺激する記事の執筆を心がける。
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