スタイリングはシンプルなのに、どこかオシャレ。存在自体が際立って見える、「抜け感」のあるコーディネートに身を包んでこそ、オシャレの達人といえます。今回は、オールシーズン使える「デニム」の着こなしテクニックを、ファッションショーでフロントローに通される、おしゃれなマダムたちのSNAPから読み解きます。季節の変わり目に重宝する定番ボトムで、ハイセンスに着映えるコーデ術とは?
ファッション賢者に学ぶ、秋のデニムスタイル5選
■1:オーバーサイズジャケットでモードに格上げ
シンプルなのに洗練されたスタイリングにファンが多いのは、デザイナーとしての顔も併せもつVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)。この夏ヒットした「ジャストくるぶし丈」のデニムにオーバーサイズのジャケットを一枚合わせることで、秋冬モードにアップデートしています。女性らしいしなやかさを引き出すパープルのパンプスやモードなサングラスなど、さり気なく取り入れた小物で軽やかにこなれる熟練のテクニックはさすが。デイリーのお仕事シーンで活用したいデニムコーデ筆頭です。
■2:ブラックの縦長ラインですっきり見せを確立
シャネルのミューズとして知られているフレンチアイコン、Caroline de Maigret(カロリーヌ・ド・メグレ)は、色落ちデニムに上質レザーのシューズ&バッグを合わせて、上品に色づけ。ブラックラインが効いたコートで縦長シルエットも確立しています。秋冬に陥りがちな着膨れコーデを払拭してくれる、すっきり見え確実なアイテム選びは、この冬真似したいテクニックのひとつです。
■3:ブラック配色でパッチワークデニムをパーティー仕様へ
フレンチシックを体現するInès de la Fressange(イネス・ド・ラ・フレサンジュ)は、カジュアルダウンしがちなパッチワークデニムを、カクテルバッグやヒールサンダルと合わせ、見事に夜モードへとシフト。ポイントにブラックを配することで、シックに仕上げています。公の場でも華やぐデニムスタイルは、オシャレ玄人たちが集うパーティーなどにも最適です。
■4:鮮烈の白を効かせた大人のカラーブロックスタイル
デニムジャケットでカラーブロックスタイルを実現したのは、元モデルでビジネスウーマンであるCandela Novembre(カンデラ・ノヴェンブレ)。鮮烈の白をポイントに、フレッシュな寒色配色で爽やかにまとめています。ジャケットをウエストインするなど、脚長効果を意識した着こなしテクニックや、長め丈のスカートで上品にまとめるなど、ビジネスシーンでも取り入れやすいスタイリング術はデイリーのご参考に。
■5:モードを確立した究極のIラインコーデ
Tシャツにデニムを合わせただけの超シンプルなスタイルをモードに刷新したのが、究極のIラインへと導くコートの存在感でした。ジャストウエストでマークしたベルトで脚長効果も難なくクリア。ポイントにブラックを配してミニマルにまとめた、早速真似したいコーデ術。オフからオンモードへとランクアップする熟練テクニックのひとつです。
今回は、ファッションブランドのコレクションでフロントローに招かれたセレブたちのスタイリングから、今すぐ着映える「技ありデニム」の着こなしテクニックに注目しました。バランスや配色など、視点を変えるだけで簡単にセンスアップできるポイントを盗んで、デイリーの仕事スタイルをランクアップしましょう。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃