リゾート名の“リンバ”とは、インドネシア語で“森”という意味。やや内陸側に位置し、その名のとおり周囲は木々、その先にインド洋が広がるロケーションにあります。絶景バーや蘭に囲まれたティーラウンジ、伝統芸能を鑑賞しながらのディナーなどのスペシャルな食体験もあれこれ用意。のんびりと静かに、あるいはアクティブにも過ごせる、コスパの高いリゾートです。

広大な敷地に3つのリゾートホテルが展開している「アヤナ ホテル」。その中で内陸寄りに位置するこちら「リンバ ジンバラン バリ by アヤナ」(以後、リンバ)は、肩の力を抜いたくつろいだ風情といった感じでしょうか。ちなみにリゾート名にある“リンバ”とはインドネシア語で“森”の意味。木々の眺めが、落ち着きのある空気感を与えています。

 

自然からもらったナチュラルトーンのお部屋はゆったり

客室はウェストウィングに282、新しいイーストウィングに121。自然からインスピレーションをもらったデザインは、モスグリーンやブラウンが基調になっています。すっきりとしたミニマリズムなデザインで、その分、周囲の自然がすぐそばに感じられるでしょう。

”自然回帰”をテーマにした、イーストスイート
”自然回帰”をテーマにした、イーストスイート
大きめのバスタブ。ハンドとレインの2種類のシャワーがあります
大きめのバスタブ。ハンドとレインの2種類のシャワーがあります

もうひとつの人気の客室タイプは「プールアクセス」。テラスからラグーンプールに直接入ることができます。プールで泳いで、自室のデッキチェアでのんびり。ある意味、巨大なプライベートプール付きといったイメージでしょうか。ちなみに、朝食をプールに浮かべる「フローティングブレックファスト」を楽しんでいるゲストも見かけました。

直接ラグーンプールに下りられる「プールアクセス」
直接ラグーンプールに下りられる「プールアクセス」

「オーシャンビュー」はトロピカルガーデンとプール、その先にインド洋のビュー。「ジンバラン」はプールと森のビュー。「プールアクセス」を含めたこの3タイプの広さは、38~49平方メートル、スイートになると70平方メートル。エントリーレベルの「ヒルサイドルーム」でも38平方メートル。リゾートらしく、ゆったりとした間取りです。

 

絶景バーに伝統舞踊ディナーショー、料理教室など、バラエティ豊かな食体験

3つのリゾートホテルが展開する「アヤナ ホテル」にはトータル19のレストラン+バーがありますが、ここリンバ内にあるものは、ユニークなものばかり。

高い位置から周囲を見渡せる「ユニーク」
高い位置から周囲を見渡せる「ユニーク ルーフトップ バー &レストラン」

その名も「ユニーク ルーフトップ バー &レストラン」は、リンバきっての絶景ポイント。敷地内で最も高い位置にあり、眼下にはフリーフォームのインフィニティプールとトロピカルガーデン。昼間はシックな雰囲気のプールクラブ、夜はカクテルが楽しめるメキシコ料理レストラン。1日に何度も訪れたくなる場所です。

ひと昔前のバリ島の村をイメージした「カンポン バリ」
ひと昔前のバリ島の村をイメージした「カンポン バリ」

割れ門が構える「カンポン バリ」では、バリ島の伝統的な文化と食を体験できます。棚田と池、昔ながらの台所小屋や露店が配され、まるでタイムトリップしたよう。そんな屋外スペースで、ケチャダンスを鑑賞しながら、エキゾチックなメニューが堪能できます。お祭りなどの祝宴に供される、豚の丸焼き“バビグリン”も供されます。

3段のティートレイと種類豊富なディルマー社の紅茶を
3段のティートレイと種類豊富なディルマー社の紅茶を
100鉢以上の蘭の花に飾られた「オーキッド」
100鉢以上の蘭の花に飾られた「オーキッド」

女心をぐっと掴むのが、「オーキッド」のアフタヌーンティー。100鉢以上の蘭の花々が咲き乱れるガラス張りのティールームで、ゆったりとお茶が楽しめます。ティートレイはサンドイッチ、スコーンなどのセイボリー、バリ島のおやつを盛り合わせた3段。スリランカのディルマー社(フレーバーの種類豊富!)のお茶と一緒にいただきます。色とりどりの蘭の花を愛でながら、優雅なひと時が過ごせます。

鯉が泳ぐ池に囲まれたメインレストラン「トゲ」
鯉が泳ぐ池に囲まれたメインレストラン「トゥゲ」
「トゲ」の朝食。ヌードルコーナーや日本食コーナー、アジアを中心とした各国料理が並びます
「トゥゲ」の朝食。ヌードルコーナーや日本食コーナー、アジアを中心とした各国料理が並びます

他にもベトナムの市場を思わせるヌードルや、タイやインドのカレー、インターナショナル料理が揃うメインダイニング「トゥゲ」や、アジア各国に展開する中国料理「アーヤット アバロン シーフードレストラン」など。

また、敷地の中央にある「クッキングスクール」は、本格的なキッチンスタジオ。レモングラスやサラムリーフなど、バリ島特有のハーブに触れるなど、バリ料理の基本を覚えることができます。地元の人で賑わう市場への買い出し付きのコースが人気です。

 

静かな環境でリラックス、または、シャトルバスを利用してアクティブに

「アヤナ ホテル」には、旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー』誌の読者投票で世界のベストスパに選ばれた、2つのスパがあります。

ひとつは「アヤナ リゾート&スパ バリ」内。こちらは規格外ともいえる22000平方メートルもの広さを誇り、53室のトリートメントルームや、世界最大級のアクアトニックプール、スパカフェなどが集合。インド洋に突き出た岩場に築かれた2室のみのトリートメントルーム「スパ オン ザ ロック」は、他では体験できないシチュエーションです。

最上階にあるリンバ内のスパ。トリートメントルームは6室のみ
最上階にあるリンバ内のスパ。トリートメントルームは6室のみ
竹材など、天然の素材を使用し、ナチュラルなトーンでまとめられたトリートメントルーム
竹材など、天然の素材を使用し、ナチュラルなトーンでまとめられたトリートメントルーム

もうひとつが、こちらリンバ内。6室のみのトリートメントルームは、コンセプトの“自然回帰”に則して、竹材を使い、アースカラーでまとめられています。ルーフトップにあり、眺望の良さも自慢です。心穏やかにトリートメントに向き合える環境といえそうです。

2段に層が分かれたインフィニティプール
リンバ内にプールは7カ所。こちらはインフィニティプール
プールの下に大き目のガゼボが配置されています
プールの下に大き目のガゼボが配置されています
ガゼボはそれぞれデザインが異なります
ガゼボはそれぞれデザインが異なります
ラウンジのような雰囲気のガゼボも
ラウンジのような雰囲気のガゼボも
静かなプールや、キッズOKのウォータースライダー付きプールも
静かなプールや、キッズOKのウォータースライダー付きプールも

10~15分おきに運行しているシャトルバスを使いこなせば、「アヤナ ホテル」内の施設をさらに幅広く利用できます。リンバは他の2軒よりもやや内陸に位置しているので、リゾート内でのんびり過ごすのも、リゾートをはしごしてアクティブに過ごすのも、どちらも可能。しかもリーズナブルな5ツ星なので、狙い目です。

 

問い合わせ先

料金/イーストスイートUS$550、プール アクセス スイートUS$500など(税サ別)

TEL:+62-361-702-222

住所/Jl. Karang Mas Sejahtera, Jimbaran, Bali 80364, Indonesia

日本での問い合わせ先/アヤナ ホテル東京セールスオフィスTEL:03-6459-3670

※新型コロナウイルスによる影響下では一部情報が変更となる可能性があります。感染に留意し、渡航状況など最新情報は公式HPなどでご確認ください。

この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H ZETTRIO、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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