大量にモノが生まれてきた20世紀以降、時代を超えて生き残っている「名品」は大抵、唯一無二の佇まいをもっているもの。それは、ディオールのアイコンバッグ「サドル」シリーズにも通じる。2000年に当時のアーティスティック ディレクター、ジョン・ガリアーノが生み出し、長い時を経てディオールが再解釈した、名前どおりの馬鞍型が特徴。馬具に漂うプロダクトとしての簡潔さに、バッグとしては類を見ない個性を備えたデザインで男女共に人気なのもうなずける。
もてる男たちのギャロップ
紹介するのは、そのマキシタイプ。従来モデルがサイズアップしたことで用途も広がってくるはずだ。しかも、取り外し可能なスマホケースまで付属するのもうれしい限り。端正な顔はスーツにも似合い、仕事使いも視野に入ってくる。となれば、このタイムレスな魅力をもつ名品とオン・オフの境目なく愛馬さながらに過ごせるというわけだ。気分も軽やかに、我が足取りも思わずギャロップしてしまう?
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年春号より
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- STYLIST :
- 菊池陽之介
- WRITING :
- 髙村将司