ドレスシャツは、タイを締めてジャケットの下に着るのが前提だ。その意味では、襟型の違いを知ること。最もエレガントとされるのが角度の広いワイドカラー。あるいはセミワイド、そしてレギュラーカラーが一般的である。

デザイン、素材、ディテールを見極める

英国シャツの名門ターンブル&アッサーによる、薄手で張りのあるブロード生地を使ったクラシックな仕立て。硬めの襟芯や前立てに個性が宿る。シャツ/ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉
英国シャツの名門ターンブル&アッサーによる、薄手で張りのあるブロード生地を使ったクラシックな仕立て。硬めの襟芯や前立てに個性が宿る。シャツ/ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉

硬めの襟芯や前立てに個性が宿るターンブル&アッサーのドレスシャツ

タイスペースをとったワイドカラーは、いかにも英国のクラシックシャツである。
タイスペースをとったワイドカラーは、いかにも英国のクラシックシャツである。
シャツの裾部分は、三巻の仕上げとガゼットを施し、生地のほつれを防ぐ。
シャツの裾部分は、三巻の仕上げとガゼットを施し、生地のほつれを防ぐ。
キャプション右
3つのボタンをデザインした幅のある特徴的なカフで手首を留める。

素材は、高番手のブロード織りの生地。120番手や140番手を目安に。巧みな技が表現されたディテールも大切。細かい縫製は高品質の証であり、よりエレガントな表情を生み出す。さらに、目につきやすいボタン付けやボタンホールも丁寧に縫われているもの。また、生地の裾や脇の縫製では、三巻という技術が使われる。生地をしなやかに縫い上げ、糸のほつれを防ぐ伝統的な仕事だ。そういったポイントを確認すれば、上質なドレスシャツの基本が見極められる。

<出典>
MEN'S Precious春号「この服とスタイルで生きていく!」
【内容紹介】竹野内 豊/この服とスタイルで 生きていく!/「変える」シャツ「、変えない」シャツ/「グレージュ」カジュアル/21世紀の「真名品」/ラグジュアリー・カー&ウォッチ/紳士の名品肌
2021年3月4日発売 ¥1,230(税込)

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この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
MEN'S Precious2021年春号より
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PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー/静物)
STYLIST :
四方章敬
EDIT :
矢部克已(UFFIZI MEDIA)
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