ベーシックの王道としてファンの多い黒タートルニット。1枚でサラリと羽織っても決まる手軽さは、手放しがたいものがあります。でも、怖いのは「地味すぎコーデ」にハマり込んでしまうこと。手軽さゆえに、深く考えずにニット+ボトムスの冒険しないコーディネートを連発していませんか? 周囲から「あの人、いつも同じ服着てる……」なんて思われてるかも!?
そうは言っても、毎日の支度にそんなに時間はかけたくない! そんなあなたにオススメなのが、黒タートルニットに1点プラスして、ぐんとオシャレ度をアップさせてくれる優秀小物たち。着心地は普段と変わらず、印象をちょっと大人っぽく、ちょっとカジュアルに、ちょっとかわいい系に……と、自在に操作できちゃうんです。今すぐマネできる手軽さを味方につけて、さっそくモードなイメージに衣替え!
■1:黒タートルニットに「辛口スカーフ」で大人の魅力を引き出す
まずは、上品なシルクスカーフの艶を味方に、しなやかな大人の〝黒〟を印象づけるコーディネート。大人の女性のパーソナルな魅力を引き出す、「黒タートルニット」がベースのワントーンが活きる究極のベーシックスタイル。
ニットはジレやジャケットのインナーに着てももたつかない、コンパクトなハイゲージタイプ。素材は、ウール100%で着心地も満点。ニットにスカーフ、ベストと素材で変化をつければ、黒の単色使いにも奥行きが増して、エレガントであか抜けた印象に早変わり。
■2:黒タートルニットに「大ぶり時計」で大人のお手本カジュアルダウン
カジュアルな「黒タートルニット」の手元を、ときにクラシカルなメンズのドライビングウォッチで飾ってみる……。こんな変化球の小物で遊べば、成熟した大人のおしゃれの余裕が楽しめます。
ニットは休日の黒タートルとして愛用したい、ミドルゲージのリブタイプ。素材は、なめらかなカシミア100%。ネック部分の適度なボリューム感、ゆとりをもたせたボックスシルエットが、今どき感満載の一枚です。その黒タートルニットと相性のいいキャメル色のカシミアストールをまとうだけで、瞬時にリッチ&カジュアルに。時計もあえてクラシカルな雰囲気のメンズの大ぶりのものをチョイスすれば、グッとこなれ感がアップします。
■3:黒タートルニットに「ふわふわファージレ」でリッチ&大人キュート
ふわふわした巻き毛が特徴のファージレを引き立てるのも、艶やかな「黒タートルニット」の得意技。大人にこそ許された贅沢な重ねワザを用いれば、若い世代の流行と差をつけることが可能に。
ウール×シルクの混紡素材で完成したハイゲージニットは、ボディにしなやかに沿う細身シルエット。さらにリブのピッチに変化をつけることで、華奢で女らしい黒タートルニットスタイルにランクアップ! ボリュームのあるファージレを上から羽織れば、ふわふわもこもこの大人かわいいスタイルが出来上がりです。ファージレは、インナーやボトムと同系色でつなぐなど、重たく見せないよう工夫するのがポイント。
■4:黒タートルニットに華やぎペンダントでベーシックを強調
最後は、ベーシックを引き立たせるゴールドジュエリー。「黒タートルニット」に最も映えるゴールドジュエリーをひとつだけ選ぶなら、華やかなペンダントが今の気分。メゾンの手仕事と旬のデザインに、周囲の視線を独り占めしちゃいましょう。
トップスは、繊細に透ける、とろけるような肌触りのハイゲージニット。通年楽しめるシルク100%に巧みなリブの切り返しで、体を立体的に見せるワザが光ります。上質な黒タートルニットに重ねることで、ゴールドペンダントの魅力を際立たせた上品なスタイリングが完成。ゴールドでリンクしたピアスは、ミニマルに徹するのが正解です。
以上、地味に陥りがちなアイテムで最新のおしゃれを楽しむなら、この4つのバランスが最旬! 今秋はよりエレガントに黒タートルニットを着こなしてみませんか?
- PHOTO :
- 石倉和夫(人物)、坂根綾子(静物)
- STYLIST :
- 青木貴子(WHITEBOX)
- HAIR MAKE :
- hiro TSUKUI(HAIR/Perle)、福沢京子(MAKE)
- MODEL :
- 髙橋里奈
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、土橋育子、廣田沙羅・竹市莉子(HATSU)、喜多容子(Precious)