数々のラグジュアリーファッションブランドを擁するLVMHジャパン。その知見を活かした、女性の再就職とキャリアアップをサポートする「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」が4月15日からスタート。2021年のプログラムでは「ブルガリ」「セリーヌ」「クリスチャン・ディオール・クチュール」「フェンディ」「フレッド」「ゲラン」「ロエベ」「ロロ・ピアーナ」「ルイ・ヴィトン」「マーク ジェイコブス」「パルファン・クリスチャン・ディオール」「タグ・ホイヤー」が参加しています。

記者会見より。左から柴田誠氏(東京モード学園校⾧)、 後藤京子氏(学校法人日本教育財団理事) 、近藤誠一氏(国際ファッション専門職大学学⾧)、 ノルベール・ルレ氏(LVMH ジャパン 代表取締役社⾧) 、ステファン・ヴォワイエ氏(LVMH ジャパン 人事担当シニアバイスプレジデント)
記者会見より。左から柴田誠氏(東京モード学園校⾧)、 後藤京子氏(学校法人日本教育財団理事) 、近藤誠一氏(国際ファッション専門職大学学⾧)、 ノルベール・ルレ氏(LVMH ジャパン 代表取締役社⾧) 、ステファン・ヴォワイエ氏(LVMH ジャパン 人事担当シニアバイスプレジデント)

このプログラムは、主に結婚・出産・育児・介護などの理由で離職せざるを得なかった女性および性自認が女性の方を対象としています。再就職をサポートするため、受講者はファッション、化粧品やウォッチ&ジュエリーなどの販売知識と経験を受けられます。第1回目のこの「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」では、さまざまなバックグラウンドを持つ12名がスタートを切りました。

「ME(Métiers d’Excellence)」とはLVMHグループがフランス・パリにて2014年に創設した独自の職業訓練プログラムです。これまでにヨーロッパ4か国では、約1,000人が受講してきました。この度、日本で始動はアジア発の試みとなります。

LVMH ジャパン 代表取締役社⾧のノルベール・ルレ氏
LVMH ジャパン 代表取締役社⾧のノルベール・ルレ氏

LVMHジャパン取締役社長 ノルベール・ルレ氏は会見で

「これは建設的なニュースですね。皆様と組んでこれからもう一回社会にプロフェッショナルとして働きたい、そんな女性に可能性を…と思っています。女性の社員はLVMHグループにも多くいらっしゃいますが、もっと募集したい…年は関係ないと思っています。私たちは会社として、可能性や未知を求めたい。

パリでは既にこのプログラムは始まっていましたが、すぐにでも日本で始めたいと思っていました。ですので今日は“スーパーハッピー”です。12ブランドの皆さんと一緒に1年間12名と勉強していただいて、前向きに仕事の世界に戻っていただきたい…。 仕事をしながら給料をもらう、給料をもらって税金を納める、給料をもらってお買い物をする… つまり経済を回すことになるんですね。LVMHグループとして皆さまと一緒にお仕事をしたい…そう思っています」

と思いのほどを披露。

会見には、今回、本プログラムでパートナーシップを組んだ、ファッションと美容の分野における人材を育成する学校法人 日本教育財団の国際ファッション専門職大学および専門学校 モード学園の代表も登壇、知識や理論の学習と実務でのトレーニング面でも受講生のサポートが行われることが発表されました。受講生は、特別カリキュラムの授業料は免除され、さらに職場実習期間には生活支援の手当が支給されます。本プログラムの1年間にわたる授業およびトレーニングを終了すると卒業証書が授与され、LVMH傘下ブランドでクライアント・アドバイザーとしての就職チャンスを得ることが可能になります。

新型コロナウィルスの影響により大きく影響を受けた、ファッション・ビューティ業界において再雇用の機会を提案することで、社会に寄与する本プログラム。新たな企業の取り組みの形です。

この記事の執筆者
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