コロナ禍に関連するカン違いの多い日本語…恥をかかぬよう、おさらいしておきましょう!

東京都にも3度目の緊急事態宣言が発出され、コロナ禍のニュースには、みなさん敏感になっていらっしゃると思います。デリケートな話題ほど、ちょっとした誤読があっても、指摘する方は少ないでしょう。

そこで、Precious.jpでご好評を頂いている連載「大人の女性のための知っておきたい日本語常識クイズ」の番外編として、「コロナ禍に関連する間違いやすい日本語クイズ」をお送りします。

使った後で誤読に気づき、とても恥ずかしい思いをする…という事の無いよう、しっかりチェックして参りましょう。

【問題】以下に書かれた文章の、下線部の読み方をお答えください。

1:緊急事態宣言が発出されました。

2:延長もあり得る、とお考えください。

3:小人数でも、集まることは控えましょう。

4:旅客機のトイレ用に、手を触れず開閉できるドアが登場するようです。

5:まさかの訃報に、言葉もありません。

正しく読めないと、恥ずかしい!
正しく読めないと、恥ずかしい!

…さて、正解は?

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は

1:発出(はっしゅつ)

…「発足(ほっそく)」「発起人(ほっきにん)」などの読み方があるため、「発出」が「ほっしゅつ」なのか「はっしゅつ」なのか?と迷う方が多いようです。「発出(はっしゅつ)」が正解です。

2:あり得(う)る

…「あり得(え)る」という読み方は、近年、若者言葉で「あり得(え)ない」が流行したことで増えた、本来は誤読です。しかし、あまりにも誤読が増えていることで、

2014年4月以降、NHKが「『あり得(う)る』を優先、『あり得(え)る』も認める」という形に方針変更しています。

大人のボキャブラリーとしては「あり得(う)る」を使用するに越したことはありません。

3:小人数(こにんずう)

小池都知事がこの言葉を使用した際、「少人数(しょうにんずう)」の誤用ではないか?と一部で話題になったようですが、「小人数(こにんずう)」という日本語は、古来、存在し、「大人数(おおにんずう)」の反対語になります。

「少人数(しょうにんずう)」という日本語表現も、もちろん正解で、こちらの反対語は「多人数(たにんずう)」です。

・小人数(こにんずう)⇔大人数(おおにんずう)

・少人数(しょうにんずう)⇔多人数(たにんずう)

と対になっており、読み方や表記が紛らわしいので、お気をつけください。

4:旅客機(りょかっき/りょかくき)

「旅客(りょきゃく)」という言葉はありますが、「旅客機」は「りょきゃくき」とは読みません。

5:訃報(ふほう)

「死去の知らせ」という意味合い上、絶対に誤読を避けたい言葉ですが、「とほう」など、漢字のつくりに惑わされる誤読例があるようです。お気をつけください。


最後に、5つ列挙しておきます。

カン違いしていた言葉はありませんか?

・発足(ほっそく)

・あり得(う)る

・小人数(こにんずう)

・旅客機(りょかっき/りょかくき)

・訃報(ふほう)

…一問でも間違えてしまった、という方は、しっかりとおさらいなさってくださいね。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:NHK放送文化研究所ホームページ
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小出 真朱