かつては貴族や富裕層が運転手付きで乗るものだった、「ロールス・ロイス」。近年はみずからステアリングを握るオーナーが増えているという。メーカーによると、世界における「ロールス・ロイス」オーナーの平均年齢は43歳とかなり若い。昨年登場した最新世代の『ゴースト』に乗ると、そんな実情がよくわかる。 立体的なれど角のとれた、柔らかなスタイリングは、ファッションをはじめ、ミニマリズムを体験してきたオーナー世代の肌に合う。車内空間も洗練されている。天然素材を多用しながらも仰々しいしつらえではなく、クリーンで居心地のいい移動の時間を味わえるよう、作り手の明確な意図が伝わってくる。
革新的な時計が引き立てる名門のミニマリズム
内装の選択肢が豊富で、実質的なビスポークといえる『ゴースト』の場合、オーダーしだいでいかようにも仕立てられるが、ミニマルでクリーンな世界観は、白やグレー系カラーを選ぶことでいっそう引き立つ。そして装いも。キーとなる時計は、ケースとブレスレットにセラミックを用いたシャネル『J12』を。
挑戦を忘れない老舗の矜持が込められたアイコニックな時計と『ゴースト』のモダンな組み合わせは、新しいラグジュアリーのあり方を言外にほのめかす。アンダーステイトメントという男の誇りそのままに。
Rolls-Royce Ghost
●ボディサイズ:全長5,546×全幅2,148×全高1,571mm
●車両重量:2,490kg
●エンジン:V型12気筒ツインターボ
●総排気量:6,748cc
●最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
●最大トルク:850Nm/1,600~4,250rpm
●トランスミッション:8速AT
車両本体価格:¥35,900,000~/税込 (ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京)
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年春号より
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- PHOTO :
- 前田 晃(MAETTICCO)
- STYLIST :
- 村上忠正
- HAIR MAKE :
- MASAYUKI(the VOICE)、YOBOON
- MODEL :
- Trayko