宮脇賣扇庵の優美な扇子

ラグジュアリーマガジン『Precious』では、ファッションのプロフェッショナルたちが、 ひと目見た瞬間に「手に入れたい!」と心が躍ったアイテムや、 実際に使ってみて「これはすごい!」と感動したアイテムをご紹介しています。その中から、絶妙な逸品をひとつ。

テーブルコーディネートやインテリアのスタイリングを手がけるChizuさんに、凛とした見た目の美しさだけでなく機能美にも惚れ込んだという「宮脇賣扇庵のメンズ扇子」をご紹介いただきます。いつもの生活のなかで2本を使い分けているというChizuさんの、ちょっと変わった「玄人的使い方」とは?

才色兼備なメンズ扇子の実力

「扇子は、風を送って涼を得るというより、開け閉めすることで気の流れを変える...」。そんな、気分転換をするアイテムとして、季節に関係なく一年中持ち歩いているというChizuさん。なかでも「宮脇賣扇庵」の『龍馬扇』は、男性用ならではの8寸(24cm)と大きめなサイズ感が気に入って、からし色と草色を2本購入したとか。

京都に店を構え、190年以上にわたって茶道や日本舞踊を嗜む人たちに愛される京扇子の店「宮脇賣扇庵」。坂本龍馬をイメージしてデザインされた『龍馬扇』は、地の和紙に柿渋の汁を施すことで耐久性が増し、使い続けていくうちに深みのある艶が生まれます。骨の部分には上質な唐木を使用しており、手触りもなめらか。扇子 各¥4,000(宮脇賣扇庵 東京店<龍馬扇>)

「1本は料理の撮影をするときに室内の温度が上がるので、あおぐための仕事道具として。そしてもう1本はバッグに入れて普段使い用にしています」とChizuさん。油がしみ込んだような渋みのある色味だから、黒やグレー、ネイビーといったシックトーンの着こなしにもぴったりだと、太鼓判を押します。

「真冬はムートンや地厚のコートをはおって地下鉄に乗ると、暖かいどころか暑く感じることも。そんなとき扇子を持っていると、簡単に温度調節ができるから便利です」と、見た目の美しさだけでなく、機能性に長けた内面にも惚れ込んだご様子。

熟練の職人技が光る、品位ある扇子の美しさ

明るいベージュ色の唐木を使用した骨は、扇面のからし色と上品に調和し、大人が持つのにふさわしい洗練された印象に
扇子の骨は、最高品質の竹を使い少しづつ薄く削り形を整えていく。熟練の技をもつ職人が一本一本ていねいに形成していくので、繊細かつしなやかな骨に仕上がる

普段から数多くのアイテムと触れ合っている玄人が選び抜いた私的名品=宮脇賣扇庵のメンズ扇子。その比類なき扇子の魅力、実際に使って味わってみたくなります。

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
2018.5.17 更新
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PHOTO :
小池 紀行(パイルドライバー/静物)、小川久志(GIF)
STYLIST :
Chizu
EDIT&WRITING :
小林 綾、小林桐子(Precious)
RECONSTRUCT :
石原あや乃