今、香りはほかの人にアピールするためではなく、自分自身が心地よくあるためにまとうもの。さらに「香りのある生活」でステイホームをより快適にしたいという思いもあって、アロマティックでジェンダーフリーなフレグランスに人気が集まっています。
そこで、『Precious』7月号では『MEN'S Precious』との共同企画で、「凛と深く、心に届くシェアするフレグランス」を特集。パートナーとシェアして楽しむ新しい香りの習慣、さらに日常を特別な時間に変える香り選び、つけ方を提案しています。
今回は、「フレデリック マル」、「グッチ」、「ブリオーニ」のフレグランスをご紹介します。
香りを分け合うのは、言葉にならない感情を深く、親密に、パートナーに伝えたいから
■ 左: FREDERIC MALLE『アンジェリーク スー ラ プリュイ』
ミステリーのように複雑。ふたりで香りの謎解きを
香りの編集者フレデリック マルが最高峰の香りを求めて一流調香師たちに制作を依頼。その香水ライブラリーには現代的な作品もあればクラシック、ファンタジーとあらゆるストーリーが揃っている。ふたりで「読むなら」ミステリーのように謎めいたこの香りを。アンジェリカルーツやピンクペッパーがピリリとスパイシー。
■ 中: GUCCI『メモワール デュヌ オドゥール オードパルファム』
ヴィンテージ調のボトルから、ふたりの大切な記憶が香り立つ
フレグランスで主役を張るのは珍しいローマンカモミールを大抜擢。ミネラルアロマティックというノートも斬新なら、ジェンダーや国境を超え、その人自身の個性や大切な記憶にスポットライトを当てる。
クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレが贈るニューノーマルな時代にふさわしいフレグランス。
■ 右: BRIONI『ブリオーニ オードパルファム』
粋でスマートなメンズは、シェアにもギフトにもおすすめ
イタリアンスーツの仕立てを思わせる粋で端正な香り。メンズフレグランスではあるけれど、みずみずしくクリーンなファーストインプレッションで、男性に独占させておくのは惜しいとだれもが感じてしまうはず。中心となるフローラルノートをシダーウッドやムスクのベースノートがしっかりと支え、贈る人に自信と洗練と優雅という最高のギフトを届けてくれる。
香りは言葉よりも饒舌。会話だけでは伝えきれない複雑な感情やデリケートなニュアンスを相手に届けてくれる、エモーショナルなコミュニケーションツールです。伝えたい思いやメッセージを香りに託してプレゼントし合うのも、ふたりにとってはきっと心躍るイベントになるでしょう。そんなとき選びたいのは、ストーリーのあるフレグランス。
あなたから彼に愛とリスペクトを贈りたいなら「ブリオーニ」が最高のギフトに。「グッチ」は思い出を語り合うときに欠かせない、記憶のエッセンス。香りのライブラリー「フレデリック マル」の作品は、ふたりでひとつの物語を読むよう。
問い合わせ先
- フレデリック マル TEL:0570-003-770
- ブルーベル・ジャパン TEL:0120-005-130
- ラリック ジャパン TEL:0120-505-220
歴史や伝統に敬意を払いながら、決して流行に背を向けることなく自らの価値観に従って「本物」を取捨選択できる。そんな審美眼をもつ男性に向けて、衣食住にまつわるこだわりの情報を発信しています。
内容は好評発売中の雑誌『MEN'S Precious 春号』とWebサイト「MEN'S Precious.jp」よりお楽しみいただけます!
- TEXT :
- 松澤章子さん ビューティディレクター
- BY :
- 『Precious7月号』小学館、2021年
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 小倉真希
- WRITING :
- 松澤章子
- EDIT :
- 五十嵐享子(Precious)