今、香りはほかの人にアピールするためではなく、自分自身が心地よくあるためにまとうもの。さらに「香りのある生活」でステイホームをより快適にしたいという思いもあって、アロマティックでジェンダーフリーなフレグランスに人気が集まっています。
そこで『Precious』7月号では、『MEN'S Precious』との共同企画で、「凛と深く、心に届くシェアするフレグランス」を特集。パートナーとシェアして楽しむ新しい香りの習慣、さらに日常を特別な時間に変える香り選び、そしてつけ方をご提案しています。
今回は「ロエベ」と「ジョー マローン」のフレグランスをご紹介します。
彼と私、異なる香りが寄り添ってひとつの世界に。ペアリングでふたりだけの香りを創る
男と女の香りが対になったペアフレグランスは、軸となる香りは共通でありながら、異なる魅力が開花するよう設計されています。
ふたりが寄り添うことで香りがひとつに溶け合い、ドラマのような新展開を迎える『ロエベ 001』のように。しかしジェンダーフリーの時代、もっと自由なペアリングもあり。男と女の逆転があってもいいし、同じ香りをつけて体温や肌との相性による違いを確かめ合うのもロマンティック。
一方、「ジョー マローン」が提案している香りのコンバイニングは、ふたつのフレグランスを重ねづけして楽しむ方法。ふたりならばそれぞれが別の香りをまとい、ひとつの空間に響き合う香りのハーモニーを楽しんで。それもまた愛を深める秘密の遊び。
◇ LOEWE 001 | 寄り添っても離れてもいい香り、ペアフレグランスの名品
序章となるトップノートは同じ香り。それが時間の経過とともに男と女それぞれの個性が現れてくるというドラマティックな展開は、まさに恋の駆け引きのよう。ムスクやシダーの落ち着いた香りの『マン』に、ムスクとピンクピオニーが華やかな『ウーマン』。フレッシュとセンシュアルのバランスが絶妙。
◇ JO MALONE | 香り×香りのコンバイニングで、心地よさも幸福感も2倍に
組み合わせしだいでいく通りもの香りが楽しめるのがコンバイニングの醍醐味。例えば『ウッドセージ』は潮風や広々とした大地を思わせ、開放的でアクティブ。一方、『ポピー』はフルーティで溌剌として、だれをも笑顔に変えてしまう。ふたりが一緒にいるだけで、ふたつの香りが呼応し合ってハッピーな空気が2倍濃度に。
※掲載の商品の価格は、すべて税込みです
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歴史や伝統に敬意を払いながら、決して流行に背を向けることなく自らの価値観に従って「本物」を取捨選択できる。そんな審美眼をもつ男性に向けて、衣食住にまつわるこだわりの情報を発信しています。
内容は好評発売中の雑誌『MEN'S Precious 春号』とWebサイト「MEN'S Precious.jp」よりお楽しみいただけます!
- TEXT :
- 松澤章子さん ビューティディレクター
- BY :
- 『Precious7月号』小学館、2021年
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 小倉真希
- WRITING :
- 松澤章子
- EDIT :
- 五十嵐享子(Precious)