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大人のボーダーTシャツコーデのポイント


オールシーズン使えるボーダーTシャツは、大人のワードローブにもひとつは加えておきたい普遍的なおしゃれアイテム。カジュアルに偏りすぎず大人の女性にふさわしい着こなしを完成させるには、アイテム選びと配色が肝心です。

アイテム選びでは、比較的ピッチの細いボーダーがシックに着られておすすめ。カラーは「白×黒」のベーシックは押さえておいて間違いない定番です。ボーダー自体が基本的に2色使いの柄なので、コーディネートの配色はシンプルにまとめるのがベスト。色を盛り込むのではなく、ボーダーの中の色を拾ってリンクさせたり、小物にだけポイントカラーを使ったりと、簡潔に仕上げてみてください。それでは、さっそくお手本コーディネートを見ていきましょう。

お手本は女優のダイアン・キートン

バッグ スモール『ブック トート』・レザージャケット・Tシャツ・パンツ・イヤリング(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious6月号』小学館、2019年
バッグ スモール『ブック トート』・レザージャケット・Tシャツ・パンツ・イヤリング(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious6月号』小学館、2019年

キートンのスタイルは、50年後のいまをもって古さを感じさせないこと。今年で75歳のキートンは女優としても第一線で活躍していますが、主演作『また、あなたとブッククラブで』でも、ボーダーTシャツに白パンツという王道カジュアルを自分らしく着こなして、キートンらしいファッションの魅力を余すことなく披露しています。自分のスタイルをもつことの美しさ、大切さを身をもって示す頼もしい大先輩のひとりです。

おしゃれにルールにとらわれず好きを極める、ダイアン・キートンの美学【映画評論家・立田敦子さん寄稿】

海外セレブも参考に!カジュアルになりすぎない大人のボーダーTシャツコーデ術

夏になると、ついつい手が伸びる「ボーダーTシャツ」。トップスとボトムスだけで完結する夏コーディネートの単調さがなくなり、さらに爽やかなエッセンスも加えることができます。ここでは、カジュアルになりすぎない大人のためのボーダーTシャツの着こなしを、ヘイリー・ビーバー、メロディ・ヴィクセレール、マーシャ・セジウィックの私服からご紹介します。色合わせやシルエットなど、きちんと感と抜け感を両立できる理由をチェック。

■1:ヘイリー・ビーバーは…ぱりっとした白ボトムスで軽やかさを上乗せ

クリーンな白でパンツとシューズを統一すれば、夏場にぴったりな軽やかコーデが出来上がり。
クリーンな白でパンツとシューズを統一すれば、夏場にぴったりな軽やかコーデが出来上がり。

NYにて夫のジャスティン・ビーバーとお出かけしていることろをキャッチされたモデル、ヘイリー・ビーバー。ボーダーTシャツにさらなる清涼感を加えるのなら、彼女の着こなしを参考にしたいです。

グレーとブラウンの落ち着いた配色を選ぶことで、カジュアルなボーダーTシャツも大人顔に決まります。さらにクロップド丈なので、テクニックいらずで脚長に見えるのが嬉しいポイント。そこに混じり気のないぱきっとした白パンツを合わせ、軽やかさをアピールしていました。トップスがダークカラーなので、その白さがより際立ちます。シューズもパンツと同じ色で繋ぎ、さらなる脚長効果をプラス。

ゴールドネックレスのレイヤードや厚めのフープピアスを加えたことで、顔周りの立体感がぐっと増し、さらに都会派に着地させることに成功していました。

■2:メロディ・ヴィクセレールは…シルエットにこだわればカジュアルワンツーも大人顔

トップスはピタッと、ボトムスはややゆとりのあるものを。この簡単バランスで、きれいめに導いて。
トップスはピタッと、ボトムスはややゆとりのあるものを。この簡単バランスで、きれいめに導いて。

フランス出身のモデル、メロディ・ヴィクセレールのパリ ファッションウィークでの着こなしをピックアップ。

彼女が選んだボーダーTシャツは、ルーズにならないようコンパクトなシルエットのもの。さらに細ピッチのボーダーなら、主張が強くなりすぎず大人にとって好都合な「ちょうどいいカジュアル」が手に入ります。そこに合わせたのは、膝下が緩やかに広がる濃いブルーのデニムパンツ。コンパクトなボーダーTシャツとフレアデニムパンツでなだらかなラインを形成することで、きちんとした印象を与えることができます。

仕上げに、リッチなムードを醸せる黒レザーショルダーバッグをオン。チェーンストラップが、大人カジュアルのこなれ感を底上げしてくれます。

■3:マーシャ・セジウィックは…ニュアンス配色で大人フェミニンを味わう

ベージュと白の品の良い色合わせで、ボーダーTシャツのカジュアル感を払拭。
ベージュと白の品の良い色合わせで、ボーダーTシャツのカジュアル感を払拭。

ドイツ出身のインフルエンサー、マーシャ・セジウィックをベルリンにてスナップ。ベージュと白を使った柔らかなニュアンス配色で、ボーダーTシャツをフェミニンに味付け。

カジュアルな印象のボーダーTシャツも、ベージュと白の優しげな色合わせなら品よく見せることができます。そこにボーダーの色を拾った白パンツを合わせ、軽快さと一体感をオン。クロップド丈のパンツで足首がしっかり見えるので、涼しげに導くことができます。

パンプスはスキンカラーに馴染む色を選び、スタイルアップ効果を取り入れています。バッグの色も徹底的に全体と調和させながら、かごバッグをセレクトすることで夏らしさがぐんと引き上がっていました。

この夏参考にしたい、ボーダーTシャツの着こなし術を3選お届けしました。

カジュアルなイメージが強いアイテムですが、着こなし次第で大人にとってちょうどいいバランスにまとめることができます。程よく力の抜けた装いで、こなれた印象を手に入れてみてはいかがでしょうか。

ちゃんとキレイ!カジュアルになりすぎない大人のボーダーTシャツコーデ術【海外スナップ】

爽やかな配色がカギ。春夏のボーダーTを使ったおすすめコーデ


春夏のボーダーTスタイルは、爽やかな配色がポイントです。白やブルー、デニムなどを合わせるボトムや小物に使うことによって、季節感のある軽やかなコーデにまとまります。

グレーと黒のボーダーTシャツ×白パンツと白スニーカーのコーデは軽快な印象に

グレーと黒のボーダーTシャツ×白パンツ×白スニーカー
グレーと黒のボーダーTシャツ×白パンツ×白スニーカー

白パンツと白スニーカーを合わせ、軽やかな足取りを実現したコーディネート。色を繋いだおかげで脚長に見えるのも見逃せません。グレーと黒のボーダーTシャツで重心を上に置けば、白の軽快さがより引き立ちます。

きれいめも、カジュアルもOK!余裕たっぷりのスニーカーコーデ【見本27】

青と白のボーダーTにジャケットを羽織ってショートパンツを合わせればこなれ感が

青と白のボーダーT×ジャケット×ショートパンツ
青と白のボーダーT×ジャケット×ショートパンツ

ジャケット×ショートパンツの装いに青のビジューパンプスがこなれ感をプラス。カジュアルなたゆんとしたボーダーTも、外しのテクニックとして機能しています。華奢ながらボリューム感のあるアクセサリーを散りばめて、バランスアップにも成功。

即、洗練!青パンプス【27のお手本コーデ】

細ピッチのボーダーTシャツ×デニムスカートのリラックスなコーディネート

細ピッチのボーダーTシャツ×デニムスカート×ゴールドピアス
細ピッチのボーダーTシャツ×デニムスカート×ゴールドピアス

ボーダーTシャツとデニムスカートのリラックスなコーディネートも、ボーダーが細ピッチなので大人らしさを加えることができます。ゴールドのピアスをアクセントにすれば、こなれた大人カジュアルに着地。

大人らしく、着こなすには? デニムスカート【見本コーデ27】

明るめデニムにボーダーTシャツがかわいい大人のフレンチカジュアル

ジャケット・Tシャツ・デニム・バッグ、靴(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious4月号』小学館、2018年
ジャケット・Tシャツ・デニム・バッグ、靴(イヴ・サンローラン〈サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/浅井佳代子 BY:『Precious4月号』小学館、2018年

大人の春夏アウターにふさわしい上質なシルクのジャケットを羽織ったコーディネート。かわいいボーダーTシャツに程よい色落ちのデニムで大人のトリコロール配色をつくりフレンチシックに。初夏に向けて、流行のミモレ丈の軽やかなスカートと合わせるのもおすすめです。

秋冬のボーダーTを使ったおすすめコーデは、辛口モード仕上げ!


爽やかな春夏スタイルとは一転、秋冬のボーダースタイルは黒やレザーなどエッジの効いたものを合わせて辛口に導くと旬な印象に仕上がります。厚着になる季節は、ボーダーのモードな表情を引き出してすっきりキレよく着こなすのが、洗練のコツです。

キレのいいボーダーT×ライダースにカラートートを差す洗練のミックススタイル

バッグ スモール『ブック トート』・レザージャケット・Tシャツ・パンツ・イヤリング(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious6月号』小学館、2019年
バッグ スモール『ブック トート』・レザージャケット・Tシャツ・パンツ・イヤリング(クリスチャン ディオール〈ディオール〉) 撮影/生田昌士(hannah) BY:『Precious6月号』小学館、2019年

バイカータイプのレザージャケットを肩がけしたスタイリッシュな着こなし。そこにカジュアルすぎるバッグでは、エレガントな大人の女性には物足りない…。マットな質感のスムースカーフスキンで仕上げたピンクのトートで、クリーンな女力を香らせて。

スパンコールのボーダー模様Tシャツにトレンチとデニムを合わせた辛口クラシックコーデ

コート・Tシャツ・デニム・バッグ・靴(イヴ・サンローラン〈サンローランバイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/小池紀行(パイルドライバー) BY:『Precious3月号』小学館、2019年
コート・Tシャツ・デニム・バッグ・靴(イヴ・サンローラン〈サンローランバイ アンソニー・ヴァカレロ〉) 撮影/小池紀行(パイルドライバー) BY:『Precious3月号』小学館、2019年

ヴィンテージブルーデニムがトレンチのクラシカルなムードにマッチ。スパンコールのボーダー模様Tシャツや真紅のパテントバッグで強い光沢をちりばめて、モダンに仕上げて。

大人のボーダーTシャツコーデのおさらい


年間を通して活躍するボーダーTシャツ。印象を左右しないニュートラルなアイテムながら、マンネリ気味のいつものコーディネートに変化をもたらしてくれるから、1枚は備えておきたいアイテムです。ご紹介した季節ごとの着こなしのコツや配色技をマスターして、洗練された大人のボーダーコーデを楽しんでみてください。

この記事の執筆者
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