「香具師」ってなんと読む?漢字3文字なのに、読み仮名2文字で読めるんです!
明日、8月9日は、日付の語呂合わせで『パクチーの日』に制定されています。
栄養豊富な香草で、種子はスパイスとしてカレーなどにも使用され、「パクチー」のほか「コリアンダー」「香菜(シャンツァイ)」などの異名があります。幅広い地域で重用されている食材なので、使われる地域の多さと比例し、異名も多い…という形ですね。
パクチーの葉の独特な香りには、お料理のアクセントとして一気にエスニック気分を盛り上げる効果がありますし、夏場に食欲を奮い立たせるため、よく利用している、という方も多いのでは?
本日はパクチーの異名「香菜」の「香」という字の難読クイズをお送りします。
【問題1】「御香香」ってなんと読む?
「御香香」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ごはんのお供に、日常的にいただく、かなり古くからある伝統的なメニューです。
<使用例>
「御香香といえばご飯、というイメージだけれど、私は、刻んで冷たい麺にのせたりもするわよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 御香香(おこうこ/おこうこう) です。
もともとは女房言葉(室町時代以降、宮中の女官が使用した隠語的な言葉)から来ており、大人の女性のボキャブラリーとしても問題なく使えます。
「御香香(おこうこ/おこうこう)」、響きがどこかかわいらしく、上品なイメージですよね?
…さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「香具師」ってなんと読む?
「香具師」という日本語の、読み仮名2文字の読み方をお答えください。
ヒント:「縁日やお祭りなどに露店を出して商売を行う人。的屋(てきや)。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「飴細工の香具師の手技って素晴らしいのよ!とても芸術的よ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 香具師(やし) です。
もともとは「香具師(こうぐし)」と読み、江戸時代に薬や香具(こうぐ)を売る露店を指したようです。薬を売るために芸人が見世物をして人を集めたりもする商売で、次第に、縁日やお祭りの露店全体を取り仕切る役割になっていったようです。その過程で「香具師(やし)」という呼び名が、露天商全般を指す形に変遷したようですが「こうぐし」から「やし」に音が変化した由来については判明しておりません。
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本日は、8月9日、『パクチーの日』にちなんで、パクチーの異名でもある香菜(シャンツァイ)の「香」の字の入った難読熟語
・御香香(おこうこ/おこうこう)
・香具師(やし/こうぐし)
などの読みかたをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱