ヒマワリ・スイカ・トマト…意外にも「夏の季語」でないのはどれ?
明日、8月19日は「819(はいく)」の語呂合わせで『俳句の日』『俳句記念日』など、複数の俳句関連の記念日として制定されております。ということで本日は、俳句につきものの「季語」にちなんだ日本語クイズをお送りします。
【問題1】夏の季語でないのはどれ?
以下の選択肢のうち、夏の季語ではないものをお選びください。
1:向日葵(ひまわり)
2:西瓜(すいか)
3:トマト
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:西瓜(すいか) です。
「向日葵(ひまわり)」と「トマト」は晩夏(ばんか)の季語、
「西瓜(すいか)」は初秋(しょしゅう)の季語になります。
晩夏と初秋の境目は、二十四節気の「大暑(たいしょ)」と「立秋(りっしゅう)」の変わり目で、だいたい8月7日ごろになります。
「立秋」以降は、おたよりにつかうご挨拶の言葉も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わりますよね?「西瓜(すいか)」は俳句上の暦(こよみ)でいうと、残暑の時期…つまり「初秋」のアイテム、という事になるようです。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「放屁虫」ってなんと読む?
初秋の季語とされている「放屁虫」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:危険を察知すると悪臭を放つ、カメムシやゴミムシなどの昆虫の総称です。
<使用例>
「その虫は放屁虫だから、触ってはダメよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 放屁虫(へひりむし) です。
「放屁虫(へひりむし)」、俗には「へっぴりむし」とも言いますね。触るとオナラをしたかのような悪臭を放つ、ちょっと嫌われ者の虫ですが、実は初秋の季語になっています。
ちなみに「放屁虫(へひりむし)」に入っている「放屁」という熟語、「へひり」のほか「ほうひ」と読みますが、「ほうへ」とは読みません。
「放屁(ほうひ)」とは文字通り、「屁(へ)をはなつ」ことですが、
繰り返しますが、「放屁(ほうひ)」と読み、「ほうへ」とは読みません。
***
本日は、8月19日、俳句関連の記念日にちなんで、意外な季語にスポットをあて、
・西瓜(すいか)…初秋の季語
という意外性や、
・放屁虫(へひりむし)…初秋の季語
など、それ自体がユーモラスな季語などをご紹介いたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『きごさい歳時記』(NPO法人季語と歳時記の会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱