多くの人が着心地のよさをより重視するようになった今。「自分がどう感じるか」という自分軸に立ち戻るとき、心が回帰する先はベーシックの基本である上質な「シャツ」なのではないでしょうか。

リラックス一辺倒から、きちんと感のある端正なものへと気持ちが変わりはじめるなかで、モードな遊び心やフレッシュなエレガンスで多様に進化した今季の「シャツ」が、私たちの心をとらえます。雑誌『Precious』9月号では特集「季節が変わる時、大人は『シャツ』に宿るポリシーを着る」を展開中です。

この特集のなかから、本記事では「ドゥロワー」のカラーシャツを用いたコーディネートをご紹介します。

三好 彩さん
スタイリスト
(みよし あや)『Precious』をはじめとする、女性ファッション誌を中心に活躍中の注目スタイリスト。トレンドをいち早くキャッチしつつ、リアルな着こなしへと無理なく取り入れる鮮度のいいスタイリングは、幅広い層から高く支持されている。

上品なソフトグラデーションで「色を着る」ことを楽しむ|Color Shirt(カラーシャツ)

季節に先駆けて買うべき「新顔シャツ」は? そして、旬の気分を取り入れた今年らしいスタイリング法は?

旬のモード感がありながら、真似しやすい、親しみやすいと読者からの好感度の高いスタイリスト三好彩さんが、この秋気になるシャツの攻略法をレクチャーします。

【三好’sセレクト】
「初秋にまず先取りしたいのがカラーシャツ。カーキや落ち着きのあるブルーが秋の気配を運んでくれます。ここで重要なのは素材選び。同じカラーシャツでも、シルクは老けて見えたり、リネンはリゾート感が出たり…素材によって印象が大きく左右されます。ハリのあるコットンを選べば、きちんと感を損なわず、着こなすことができます」

【三好’sテクニック】
「カラーシャツを着こなしに取り入れるには、配色バランスのセンスが問われます。そこで実践したいのが、主役色を中心に、上下を微差でつなげていくソフトグラデーション。攻略のコツは、全体をまとめる小物やジュエリーなどのつなぎカラーの存在。つなぎカラーをリズミカルに効かせ、繊細なトーンを壊さずに統一感を演出します」

トーンonトーンの着こなしは色合わせの妙が大切

シャツ_1,パンツ_1,ピアス_1,ブレスレット_1,バッグ_1,スカーフ_1,靴_1,小物_1
シャツ¥52,800(ドゥロワー 六本木店〈ドゥロワー〉)、パンツ¥42,900(ラ・フォンタナ・マジョーレ 丸の内店〈ル ヴェルソーノアール〉)、ベルト¥7,700(フラッパーズ〈レフィエ〉)、ピアス¥869,000・チョーカー¥781,000・ブレスレット/上から¥2,552,000・¥2,409,000(ポメラートブティック 銀座店)、フォンケース¥60,000(SMYTHSON)、バッグ¥237,600(トッズ・ジャパン)、スカーフ¥64,900(UTS PR〈スウォッシュ ロンドン〉)、靴¥121,000(J.M.WESTON 青山店)

主役のシャツは…
タキシードシャツのような前立てのプリーツが上品。

着こなしは…
シャツよりも一段濃いブルーのパンツで縦につながるIラインを強調。

※掲載した商品は、すべて税込です。

問い合わせ先

PHOTO :
佐藤 彩(静物)
STYLIST :
三好 彩
EDIT&WRITING :
小林 綾、竹市莉子(HATSU)、喜多容子・古里典子(Precious)